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【気まぐれエッセイ】だから私は ”スイスイ” を知らない 〜中学生日記〜

朝起きて
変わらない意志にホッとして……

足取りはまだ、おぼつかないけれど

自分を律したときに
得られる解放感は、本物だと知っているから。



中高生の頃、日記によく書いていたことだ。

ついこの間までは「昔の自分、いいこと言う」なんて、読み返す度に感心していたんだけど、「あぁ、だから私は、いつも夢を叶えらなかったんだな」と最近気づいた。

「荷台を押し始めるときは力がいるけれど、ひとたび車輪が回り出せば、少しの力でスイスイ進む」何かを始めるときは軌道に乗せるまでが大変で、そこを超えれば楽に物事を進めることができるという例えとして、よく語られることだ。

私はその“スイスイ”を、味わったことがない。継続するには、毎日荷台を押し始めるときのようなエネルギーが必要だった。

それは私が、自分の意志の力を過信していたからだ。

目標達成のために必要な努力を、しようと思わなくてもせざるを得ないような環境に身を置くことが、きっと成功への近道だったのに。私は昔から、そんな状況をつくることが苦手だった。

独りよがりだったから。恥をかくのが恐かったから。私の夢に、人を、巻き込めなかったから。もうたくさん恥ずかしい思いはしてきたから、これ以上は勘弁だって思っていた。正直今も、そう思っている。

でも、このままじゃ何も変わらない。私は今度こそ、“スイスイ”を味わいたいんだ。恥ずかしくたっていいから(嫌だけど 笑)、継続するよりやめるほうが勇気を要するような環境を、今度こそ築いていこうと思う。



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