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2019年3月8日午前10時@高校の保健室

現在2021年3月8日午前10時。

今から2年前。僕は学校の保健室にいた。
第一志望の大学の受験結果の
発表を待っていた。



遡ることその4時間前。


6時に目が覚め、いつもどおり散歩にでかける。
普段と違うのは胸の高鳴り。
ソワソワした気持ちだった。
1分1秒が長く感じる。

散歩から帰り、小論文の参考書を手に取るも全くやる気にならない。別のことが気になって仕方がなかった。


午前8時
時間をどうにか潰したくて、片道30分かけて高校まで自転車を漕いだ。 

9時
学校について保健室で緊張の瞬間をただ待っていた。2月に入り自由登校になってからほぼ毎日のように通い詰めて、友達とご飯を食べていた。

同日、先に結果が出ていた私立の結果を見る。

目に入ってきたのは不合格の3文字。
センター利用と特別入試で受けた2校共落ちていた。
受かっていたとしていかないと考えていた。けれど落ちた焦りが、より心臓の鼓動を速めた。


9時45分
とにかく気を紛らわせようとひたすら先生と友達と話していた。早く時間が過ぎてくれと願いながら。
学校ではもちろんスマホの利用は禁止なのだが、何度も何度もサイトを開いては更新を繰り返した。


10時
結果が発表された。


結果を表示しますか?


自分の人生が決まる。


ここを押せば。


一呼吸、ニ呼吸を置いて押した。



そこにはたくさんの数字の羅列が。


自分の番号を探した。


110011



110011


すぐにその数字は見つかった。

やった!やった!あった!先生見て!!
受かった!!

保健室ということは忘れて、はしゃぎまくって先生に報告した。

何かで大きな成功をしたことがなかった。
努力を最後まで続けたことなんてなかった。
試行錯誤を繰り返し、より良いものを突き詰めてもこなかった。
その試行錯誤が楽しいということ。
それが結果に繋がるということを知った。

喜びから涙が溢れた。

親に連絡した。
すでに結果は知っていたようだった。
おめでとう。良かったな。

やってきたこと全てが報われた。

こんなおれでもできるじゃん。
これまで勉強がんばってこなかったけど、
授業も中途半端にしてたけど、
それでも自分を信じて、
自分なら絶対できると鼓舞してやってきた。

人生で一番喜んだ日。


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そんな日から丸2年。
大学を辞め、大学のあった北九州を離れ、
今は一時熊本に来ている。
来週からは千葉に1ヶ月ほどいる。

こんなことになるなんて当時の自分は考えてなどいなかっだろう。先生たちを見返したくて仕方なかった自分が、今はそんな先生たちと一緒にできることはないか?と考えている。

あの日の喜びとワクワクに似た想いを
兵庫ではなく、熊本で今感じている。

頑張ってくれてありがとう。
受かってくれてありがとう。

だから今の自分がいる。
今はもう後悔はしていない。
大学に入ったことも、ここを選んだことも。
全ては今に繋がり、これからに繋がっている。

その転機の一つが
2019年3月8日午前10時



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