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秋本治の仕事術 - WFH eraの仕事の教科書

秋本治さんが少し前に仕事論の本を出しています。最近これをまた読み直して、色々考えています。漫画家の方の方法論というのはWFH era において、学ぶことが非常に多いと思っているからです。

ところで秋本治さんは何が凄いのでしょうか。それは「みんなが認める」点です。これは本当に凄いことです。秋元さんのことはみんなが認めます。みんなが認める人って本当にいません。コンサルティング業界だと一人もいません。芸能界だとタモリさんでしょうか。

一体、なぜみんなが認めざるを得ないのでしょうか。それはやはり「あの少年ジャンプという超天才達が人生のすべてを懸けて闘う超激烈な競争環境で40年間闘い抜いたから」だと思います。結局はここでしょう。ぼくはこち亀が大好きですが、正直こち亀より面白い漫画はあります。が、漫画家として競争に勝ち抜いたという意味だと秋本治さん以上の方は見当たりません。

秋本治の仕事術 ~『こち亀』作者が40年間休まず週刊連載を続けられた理由~
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ぼくはずっと恐らくそうだなと思っていたけれど、やはり秋本さんもアルコールを飲まない人でした。あの超長期的かつ安定したパフォーマンスはやはり禁酒は必須事項だと思います。作中ではたまたま好きなことを見つけただけなので、ストレスフリーだった、というような記載が散見されるけど、やはり「頑張ってはいけない」のだ。

他人から見ると努力、だけれど本人は楽にやっているだけという領域」をいかに発見出来るかが勝負です。世間ではあの超長期連載故にたゆまぬ努力の人みたいに認識されている様にも思いますが、本を読んでいる限りでは「うまくいく領域」を実験とうまくいかないときの早期の見切りで、どんどん発見していったんだなということがとてもよく分かります。 ここはJojoの荒木さんも同じことをされています。

参考記事
天才荒木飛呂彦が明かした方法論のつくりかた - 荒木飛呂彦の漫画術https://touya-fujitani.blogspot.com/2019/08/jojoaraki.html

目次を見てみるだけでも、誰しもなんらかの発見がありそうです。

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目次
はじめに
第1章 セルフマネジメント術
・何であれ、好きで好きでしょうがない、と思えることを見つけるべき
・今日からでも遅くない何かひとつ、自分の好き”を探す
・どんなことが起こっても悩まず落ち込まない鈍感な性格が幸いすることもある
・何もやることがない休日はどこかに出かける家でダラダラしている方が過酷なこと
・ギャグマンガながら劇画に強い影響を受けていた初期『こち亀』
・変化を恐れない 『こち亀』も変化したからこれだけ長く続いた
・常に新しいものを取り入れ、変化してきたから節目での悩みを乗り越えられた
・自分の中で具体的に考えて結論まで導き、形にしたうえで人に相談を持ちかける
・ひとつの仕事を終えた瞬間の幸せが次の仕事のモチベーションになる
・集中力を切らさないコツは仕事を終えた次の日も普通に仕事をすること
・妄想や願望を形にできるのはモノづくりをしている人間の特権
・とっとと見切りをつけて次に移るそのくらいのタフさが、人生には必要
・「まあいいや、なんとかなるでしょ」と楽観的に考えるズボラさも必要
・この仕事は大変でやりがいがあるそんな自己暗示で苦手な仕事も乗り切る
・仕事ができる人をやっかむのは時間の無駄羨むより、応援して仲間になろう
・難しい仕事のやめどき、続けどき 大きな決断は人に相談せず自分で下す
*ピンチはチャンス。というのは間違いなく真実
第2章 時間術
・ひとつの仕事にかける時間を切り詰めて余裕を生み出す
・小さな無駄な時間を省けば誰でも時間は詰められる
・どうしてもやりたい仕事を見つけ、それをモチベーションにする
・時間を切り詰めるコツはスケジュールを自分で決めること
・規則正しい勤務体制こそが理想の働き方
・起床は7時半、勤務開始は9時 睡眠はしっかりととる
・時間の使い方を規則正しくすると社会や人との付き合いも正しくなる
・スケジュールを管理するために使っていたのは集英社の社員手帳
・複数の仕事を並行してやる場合は月間カレンダーでタスク管理する
・納期のサバを読まれたらそれよりも早く仕上げて渡す
・スケジュール管理ができていたら想定外の事態が起きてもへっちゃら
・時間を節約しながらインプットながら族”も悪くはない
・時間の約束を必ず守るのは人として当たり前の大鉄則
第3章 コミュニケーション術
・同じ目標を持つ同士を尊重し、意見が違うときも一歩前に進める
・好きで選んだ道ならば覚悟を決めて愚痴らない
・電話よりもメールよりも顔を見ながら話すのが一番早い
・感情が伝わりやすいLINEやショートメールは仕事でも便利
・ときに建て前を使うのは当たり前でも本音をぶつけられる仕事仲間は必須
・相手の年齢・性別で変えることなく仕事の会話はすべて敬語で丁寧に
・仕事でイライラしてしまったら同じところに留まらない 無茶ぶりの仕事も相手の事情を察し、冷静に対処する
・どうしてもできない仕事は例外をつくらず引き受けない
・勇気を持って批判を受け流す褒めてくれる人の声に応える方が建設的
・すべてを自分で抱え込まず人に任せる割り切りも大切
・部下やスタッフを信頼して褒めると自分の仕事も気持ちよく進む
第4章 発想術
・人から直接聞く生の声は本や雑誌、インターネットよりも重要
・仕事でたくさんのことを抱えてしまったら少し寝かせるといい結果につながる
・すぐに役立つものではなくても情報は常にチェックし蓄積しておく
・自分の足と目を使って掴んだ知識はより濃く頭の中に蓄積されていく
・アイデアがどうしても浮かばないときは粘らずこだわらず、軽やかに切り替える
・正確性はとりあえず置いておき、叩き台をつくることが肝要 自発的な興味と遊び心こそが仕事の出発点であり原動力である
・年齢を重ねることは何の問題でもない知識も発想力も洗練されたものになる
第5章 健康術
・ストレスなく働いていれば深酒する必要も感じない
・睡眠の悩みへの特効薬は気楽に構えて、そのまま受け入れること
・ルーティーンは必要なし 頭の中で準備をして座ったら仕事するだけ
・嫌いな運動を無理にやることはない 好きなこととセットにして体を動かす
第6章 未来術
・どんどん変化する世の中に興味を持ち、新しいことに臆せず首を突っ込んでいく
・苦手だと思っていることからも逃げない 苦労の先には必ず良い結果が待っている
・最短で成功をつかむコツは回り道を厭わず、誰とでも付き合うこと
・たくさんお金をもらって何が幸せ? いい仕事をすることこそが最大の喜び
・小さな目標を持つことが大きなゴールに近づくための唯一の方法
・仕事をはじめたときではなく最初の目標に到達したときが本当のスタート
・新たな一歩を踏み出したいときはとりあえず具体的な成果をつくる
・*現役の力を信じ、休まずに動き続けたからこそ得られる成果がある
・いまごろになってしみじみ感じつつある『こち亀』ロス
・明るく笑って生涯現役でいることが僕の人生の目標
・描き下ろし漫画「両津勘吉の仕事術」
引用:秋本治の仕事術 ~『こち亀』作者が40年間休まず週刊連載を続けられた理由~
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Work From Home as new normal となったwith corona eraにおけるパフォーマンス向上をもたらす方法論とアイテム
https://note.com/touya_fujitani/n/nbbea6d831c42

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