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妄想非化学研究書 音楽と映画を読む 誇張された非科学的現実妄想生活39

■90年代のBOXモノ攻勢、ここに極まる

昔からなかった訳では無いけれど80年代後半からボックス物が多く出て。
やっぱりCDが大きな要因かなぁとは思いますが箱モノが多く出てた様な。

姉が88年に出たシブがき隊の解散コンサート三枚組CDボックス買ってて。
そのLP大のボックスは豪華な仕様で自分だけズルいなぁとの思いやらが。

姉は買ってもらえたシブがき隊ライブの箱。
私は買ってもらえなかったアルフィーの箱。

そういえばスプリングスティーンの箱も結構売れてましたねぇ

その思いは働き始めた90年代以降、箱モノ買いまくるという手段に出て。
始めは多分ボウイ様のCD再発始めに出た初CD化含む豪華LP大のボックス。
箱の蓋が透明なプラスチックになってて、中身が見える綺麗な仕様でした。

その後ストーンズやそんなに聴きもしないクラプトンや目に付いた物を。
アルフィーやサザンのスイカが購入出来なかった怨念をはらずべく買う。
気が付けばクリムゾンやらYMOまで出してて先立つものが足りなくなり。

大体が一万円弱で3~4枚のCDにまとめられた箱モノでしたが品が多い。
挙句に限定ボックス仕様で一枚モノなのに五千円とかもあり買えないわ。
飛び抜けて高価なビートルズの全アルバム入りボックスは友人が購入し、
聴かせてもらいながらも私はやっぱりビートルズよりストーンズな人で。

買えたモノ買えなかったモノ敢えて買わなかったモノ

そんな中、ブライアン・イーノのボックスが二種類出てる事に気が付き。
新宿のタワーレコードにある輸入盤の箱モノコーナーに転がってた様な。
国内版であれば洋楽でも会社で情報が入って来てたので注文も出来たが、
輸入盤とかになると一切の情報が入ってこないので雑誌とか買わないと。

取り合えず二個もあるのかぁと思いつつたまたま給料日翌日の無敵状態。
見つけた時に買わなければ二度と会えない可能性もある輸入盤は即購入。
ボウイとの絡みやロキシーだったりで多少は聴いてたけどそこまでな人。
過去の寄せ集めボックスだったとしても綺麗な箱モノに絆されて購入し。

一番右は最近出てたデッカイ箱モノ まだまだ元気

しっかりとした四角い箱の蓋を開けるとブックレット式のCDが三枚、
同じ形式のブックレットが一つ入っており非常に丁寧な仕様でして。
インストのみと歌モノとで分れた二種類のボックスを並べて優雅に。

アンビエント・ミュージックは頭グルグル期に大変お世話になったけど、
普段使いであまり聴かず歌モノの方はよく聴いていたかなぁという程度。
モノ作りするにあたっての考え方が面白いなぁ~と思える人なんですわ。

何の脈略もない文章やフレーズがランダムに書かれてるカードを用意し、
モノ作りで行き詰った時そこから一枚引いて書かれてる通りに行動する。
そこから新たな発見があって先に進めたり出来るという代物なのですが。

オブリーク・ストラテジーズと言ってイーノさんのサイトでも買える 英語だけど

ボウイ様も昔、作家のウィリアム・バロウズさんに魅了?されて、
カット・アップなる方法で作詞しておりましてこれが中々なモノ。
完成された文章を切り刻み並べ替えて新たな文脈を作る的なモノ。

自分で自分の為に事前作成して用意するのは色んな意味?で困難だけど、
私生活において誰かのふとした言葉のおかげでモヤモヤが晴れたりとか、
気分がスッキリするとか出来る様、人の発言等にアンテナ張り巡らせて。
そういった考えにさせてくれたのもこのカードやカット・アップの存在。

ボウイとバロウズとカットアップと裸deランチ

そういった意味でイーノさんバロウズさん聴いたり読んだり垣間見たり。
普通の好きとは違うかもしれませんが自分の中へこういった取り込みも。

おかげでささいな一言で助けられたと思える事が沢山あったと思います。
まぁ仕事とか実務に関しては特に助けられる事はないかなぁと思います。
でも物事の考え方や感情の方向性だったりに助けられたかなと思います。

音でしか表現出来ない事にはアンビエント・ミュージックで、
詞を伝えたいのであれば歌モノとしてよりポップに伝えたり。
ガキンチョな私を背伸びさせてくれた人なのかなイーノさん。

特によく聴いていたのが92年に出たナーブ・ネットでありまして。
久しぶりのソロで歌モノと言われてたけど実際はそうでもなくて。
そんな事よりもただただ音がカッコいいアルバムでございまして。

■Lay My Love/Brian Eno · John Cale

久しぶりな歌モノだけにポップに聴かせるジョン・ケイルとのアルバム。
このアルバムをかけながら心地よい感覚に浸り身体の疲れを吹っ飛ばす。
仕事終わりの電車の中で揺られる心地よさと歌の心地よさがバッチリで。
何十年経ってもユラユラ揺られたい時に何度も繰り返し聴くアルバムで。

ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのジョン・ケイル。
フロントマンのルー・リードと仲違いあって道を分けた。
ロキシーでブライアン・フェリーと仲違いなイーノさん、
そんな二人のデュオアルバムは非常に甘いポップな出来。

イーノさんでよく聴いてたアルバムはこのあたり

そういえばルー・リードさんも俺だって歌モノ以外作れるぜと頑張った、
メタル・マシーン・ミュージックなる名の珍アルバム(失礼)があって。
これが未来の音楽だ!とばかりに当時LP二枚組のノイズなアルバムが有。
その後ゴメンナサイとちゃんと謝ってたけどただのギター・ノイズのみ。

一応、LPでいう所のA面部分を貼り付けますが聴いた所で何も意味無し。
耳は痛くなるし頭がおかしくなってくるので本当に暇なときにでもどぞ。

歌モノだけをやってるとインストモノにも手を出したりするけど、
中々どうしてやっぱり多少は敷居高いかなぁとも思ってみたりで。
安易に俺だって!的にやっちゃうとやっぱり安易になるよねぇと。

■それでいーの! ブライアン・イーノ

初期に四作歌モノでアルバム出してましたけどその後は専らインストで。
デヴィッド・シルヴィアンも同様に一時期インスト期があった位でして。
ただ90年代から特に?絵画展等で絵やライティングと合わせ音楽と共に、
インスターレーションとして発表される事も多くなっていった様な気が。

映画に音楽は必要である様に絵画展でも配置やライティングのみならず、
音楽もその空間に合わせて鳴らす事によって違う空間に誘ってもらえる。
イーノにならってシルヴィアンも含めてその分野でインストしてた様な。

視覚的に感じる作品もあれば聴覚から直感的に感じる作品もありまして、
ある意味で自宅に簡易的な美術館?が出来上がる感覚に浸れるのでして。
自宅に居ながら異空間へ運んでくれる心地よき感覚が耳を研ぎ澄まして。
カッコ良く語れる訳ではありませんがこういった感覚もたまには良きで。


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