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青竜S

今週ちょっとびっくりする事がありまして、今週だけで2回「この馬には距離が長いのでスローペースに落として~」的な内容の発言を全く異なる2人の方から聞いて、しかもまだそこそこ若いのに未だに昭和的なイメージを持っている人は多いんだなと思いました。

最初に申し上げておきますが、私の持論は
・ハイペース 距離延長(短い距離からの挑戦)馬が好走しやすい
・スローペース 距離短縮(長い距離からの挑戦)馬が好走しやすい
と確信していますし、何度もブログで申し上げてます。
つまり最初にびっくりして聞いた意見とは真逆の意見です。
恐らく1200mの馬が1400mで好走できないのを「距離に対するスタミナが足りない」という認識を持っているからだと思いますが、人を乗せてあんなスピードで走れる馬に200mの距離の違いのスタミナ論を持ち出すのは賛成できません。個人的な見解は「適スピードによるエネルギー効率の問題」と思っています。

例えばもしスタミナが原因であれば、芝よりよりスタミナを消費すると思われるダート戦ではより傾向が顕著に出るはずですよね。
以下の条件で集計します。
①(冬場のより力のいる)1-2月の東京D1600m2勝C(良・稍重)を2003年以降、そうすると全部で42レース有ります。
①のデータをPCI3別に凡そ半々(ハイペースとスロー)になるようにわけます。

②PCI3:50以下 20レースが該当します。
その前走距離別成績を見ると(前走ダート戦限定)
◆前走平地距離別集計
PCI3:指 1~50
集計期間:2004. 1.31 ~ 2021. 2.13
前走限定:ダートのみ
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前走平地距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
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同距離 5- 4- 7- 3- 2- 29/ 50    10.0%  18.0%  32.0%  53  190
今回延長 3- 2- 2- 3- 1- 43/ 54  5.6%    9.3%  13.0%      23      32
今回短縮 12- 14- 10- 14- 16- 122/ 188  6.4%   13.8%  19.1%  88      62
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次にPCI3の数値が大きいケースを見てみます。

③PCI3:50以上 22レースが該当します。
◆前走平地距離別集計
PCI3:指50~99
集計期間:2006. 1.29 ~ 2021. 2. 6
前走限定:ダートのみ
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前走平地距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
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同距離 4- 4- 8- 4- 5- 41/ 66     6.1%   12.1%  24.2%     157      76
今回延長 2- 2- 3- 4- 6- 51/ 68  2.9%  5.9%   10.3%  14      31
今回短縮 14- 15- 9- 14- 11- 125/ 188     7.4%  15.4%  20.2%  123  91
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どちらが距離延長組の成績が好成績かわかりますよね。
当然距離短縮組はスローの方が好成績です。

つまり、距離延長組は走り慣れたハイペースのレースの方が好成績なんです。皆さんも間違えないようにしてください。

さて、青竜Sですが、いつものように出走馬の前走ペースから、今回のペースを予想できるかどうか試したところ、出来ました。
結果はこちら

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恐らくですが、今年はスローペースになりそうです。
上位5頭の平均は例年より速いのですが、先行した馬3頭の平均は遅いです。

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上位の馬が軒並み後ろからレースをするタイプなので、恐らくスローになると思ってます。

今年のペース経験は次の通りで

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個人的には表の上の方にいる馬が有力ではないかと。

本命はラペルーズですね。

この馬の前走のヒヤシンスS(2003年以降)

全体タイム 
2位 しかも後1F:12.2(1位のレースは12.9)

後3F
3位 1位は昨年のカフェファラオ、2位はエピカリス
後5F
1位 2位はカフェファラオ、3位はゴールデンバローズ

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この前半スローで、後半ロングスパート戦を4角9番手から差し切ってます。上り2位とは上りタイム1.0秒差

どうしてこの内容で、一度もダート戦を走ったことがないリフレイムが一番人気なのか、馬体や走法が見れないわたしにはさっぱりわかりません。
個人的にはヒヤシンスSの内容は歴代でもトップクラスだと思うのですが。

相手は④⑫なんかを考えています。


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