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第163回天皇賞(春)(分析④)

本日は軸馬を決めていきたいと思います。

今年の天皇賞春はスローを想定しています。
なので、一度紹介した過去の出走馬の過去13か月以内の重賞好走レース一覧から、天皇賞春がPCI356以上だった年をピックアップし、それをPCI3順に並べたものを見ていただきます。(表中のPCI3が56未満のレースはカットしました。※スローのレースで好走していた馬だけを見るため)

2021天皇賞春18

■2020年
PCI3が56以上のレースから1-4着馬が出ています。
1着馬の該当レースのPCI3は56.86ですが、2-3着は59.8と61.73とかなりのスローのレースで好走した実績を持っています。1着馬は昨年の天皇賞春も勝っていたことを申し上げておきます。

■2019年
3着以内に好走した馬の該当レースのpci3を見ていくと
1着 62.27
2着 休みがちの馬で該当レース無し 
3着 66.97

■2016年
1着 60.13
2着 62.93
3着 60.77

基本的にPCI3:60以上のレースで好走実績があるのがわかります。

次を見ていきます。

2021天皇賞春19

■2014年
1着 フェノーメノで前年の1着馬です。1年近く休養で実質1レースしか走っていないのでスロー実績なしです。(2020年と考え合わせると天皇賞春1着実績馬はスロー実績が必要ないのかも)
2着 60.93
3着 60.93

■2012年
1着 61.77
2着 60.93
3着 66.43

■2011年
1着 58.03
2着 65.6
3着 56.2

やはり殆どの馬がPCI3:60を超えてます。

2021天皇賞春20

■2010年
1着 63.87
2着 57.93
3着 56.5

■2007年
1着 57.67
2着 57.7
3着 62.37

この2年は比較的60以上が少ないですが、それでも57.5以上はあります。

あくまでも仮説ですが、天皇賞春がスローの場合はPCI3:57.5以上の実績(できれば60以上)が必要と考える事にします。

さて、今年も同様に見てみると

2021天皇賞春21

PCI3:57.5以上の濃い緑のレースで好走している馬が軸馬の対象と考えます。但し、やはり牝馬は生物的に長距離は苦手としていますので、(例え今年がレベルの低い年としても)軸馬にはしにくいです。

そうすると
オーソリティ
ワールドプレミア
オセアグレイト
が候補になります。

そして天皇賞春の1着馬の前走は
◆前走クラス別集計
集計期間:2006. 4.30 ~ 2020. 5. 3
------------------------------------------------------
前走クラス 着別度数
------------------------------------------------------
G3 0- 0- 0- 0- 0- 0/ 0
G2 13- 0- 0- 0- 0- 0/ 13
G1 2- 0- 0- 0- 0- 0/ 2
------------------------------------------------------
前走G2以上なのでオーソリティが割引です。

しかしもう一つ、スローの年(PCI3が56以上)の年齢別成績を調べると
◆年齢別集計
PCI3:指56~99
集計期間:2006. 4.30 ~ 2020. 5. 3
--------------------------------------------------------------------------------------
年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
--------------------------------------------------------------------------------------
4歳 5- 3- 3- 4- 3- 29/ 47    10.6%  17.0%  23.4%  63  142
5歳 3- 0- 2- 2- 2- 25/ 34     8.8%  8.8%  14.7%  509  144
6歳 1- 4- 3- 1- 1- 23/ 33     3.0% 15.2%  24.2%  17     123
7歳 0- 1- 1- 1- 2- 15/ 20  0.0%  5.0%   10.0%       0  46
8歳 0- 1- 0- 1- 0- 9/ 11     0.0%  9.1%  9.1%  0  126
--------------------------------------------------------------------------------------
4歳と5歳なら4歳が圧倒的に好成績なんですよね。
※5歳で勝ったのは
フィエールマン(連覇)
フェノーメノ(連覇)
ビートブラック(エイシンフラッシュ世代の最強世代)
という事を考えるとやはり4歳かなと

それに今年はレベルの低い年で、似た年の2010年が重賞実績の無い馬が唯一3着に入っていたことを考えると、今年は前走G3から(古馬G2勝ちの実績はあるので、馬の格的にはG3馬ではない)でも好走する可能性はあるんじゃないかと。

また今年が低レベルなのは、5歳以上の古馬が低レベルなのが原因であって、今年牝馬が天皇賞春で人気を集めるのも、古馬の牡馬がだらしないのが原因と一つと考えると、明け4歳の新勢力の台頭があるんじゃないかと。
(2010年は6歳馬ー7歳馬ー4歳馬の決着ですが(笑)、但し3着16人気のメイショウドンタクは4歳馬。1-2着は前年の天皇賞春1着馬と5着馬)

なので軸馬はオーソリティにします。


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