第26回ユニコーンＳ（登録馬分析③）

６月に行われる東京D1600m２勝Ｃの年齢別成績は次の通りです。（2010年以降）
青梅特別はどんな結果になるでしょうかね。

さて、登録馬分析の続きです。

⑬プロバーティオ
ヒヤシンスSで２着に入った馬です。
■ヒヤシンスS　２着

個人的にはヒヤシンスSのレースラップはかなり優秀だったと思っています。しかし１着のラペルーズ同様、この馬も青竜Ｓでは５着に負けました。
その理由は何か？

まずはスローの前残り戦で展開面で有利だった。
そして青竜Ｓは（一転して）ペースが速すぎたんだと思ってます。
青竜Ｓの１－３着馬は全て前走D1400mの馬です。２つのレースを比較すると

ユニコーンＳの平均はどちらかと言えば、青竜Ｓのレースラップに近いです。
ヒヤシンスSはスローペースの前残りを追い込んで35.0の脚で勝ったラペルーズが強いのであって、プロバーティオは展開に恵まれた感があります。前走で青竜Ｓのペース経験をしたので、今回はもう少しパフォーマンスアップが期待機出るかもですが、青竜Ｓの上位馬よりは上に評価することはできないです。トランセンド産駒自体が長めの距離を得意とする傾向にあるので

更にペースアップする可能性があるユニコーンＳは厳しい戦いになると思ってます。

⑭ラペルーズ
ヒヤシンスSで（本命にして）非常に強い勝ち方をした馬ですね。
敗因はプロバーティオで述べた通り、速いペースに対応できなかったと考えています。（出遅れ等は大した理由ではない）
まずペルーサ産駒ですが中央では４頭しか走っていないし、この馬以外は３着以内すらもないので適性は不明です。しかし父父がゼンノロブロイなので、個人的にはゼンノロブロイ産駒は東京2400m～2500mが得意な馬という印象です。

現時点での判断はこの馬は（万馬券をプレゼントしてくれた）グリムと同じタイプではないかと思ってます。ちなみにグリムはゼンノロブロイ産駒です。グリムは
（スローの）青竜Ｓ　１着
（ハイペースの）ユニコーンＳ　９着
（スローの）レパードＳ　１着

つまり、今回青竜Ｓがハイペースになるようなら、また負ける公算が高いと思ってます。そして人気を落として（コース構造的にスローになる）レパードＳで（人気薄で）大激走って青写真を描いてますｗ

ただし、潜在能力では今回のメンバーでは抜けて強いと思ってます。

⑭ルーチェドーロ
現在（謎の）１番人気予想ですね。
■端午Ｓ　１着
今年は変則開催で端午Ｓは阪神開催でした。
過去のレースとの比較が難しいです。
なので次の表を作成してみました。

同じ阪神D1400mに出走していた馬との比較です。
端午Ｓは１位になります。ただし、抜けた高い数値ではありません。
また、一度昇竜Ｓでハイペースを経験していたというのもアドバンテージだった可能性があります。
現時点では、1400m以下のレース向きではないかという危惧があります。
ユニコーンＳが同様にハイペースならチャンスが有るかもしれませんがペース次第では凡走する可能性もあり得ると思います。

⑮ルコルセール
■未勝利戦　１着

未勝利戦としては高いパフォーマンスです。
37秒台で上がり３Ｆ：36.8、最後の１Ｆは12.8（1.3秒差）
うーん、やはり厳しいペース経験の不足と、最後の失速は物足りないですね。

⑰レディバグ
兵庫JGP　２着
ヒヤシンスS　３着
端午Ｓ　２着
青竜Ｓ　２着
常に堅実に走ってきた馬ですね。

ある意味軸としては最も信頼できる馬かもしれません。
不安点があるとすれば牝馬という点でしょうか。成長ともにダート戦は牝馬と牡馬の差が広がってきます。ただし、東京D1600mというコースはそれが最も出にくいコースとも言えます。恐らく上位評価すると思います。

⑱ローウェル
■１勝Ｃ　１着

最後失速してなければ、評価できたんですけどね。
これだけ失速してて２着との着差もないですし、足りないと思いますね。

⑲ヴィゴーレ
芝しか走っていませんからね。判断不能です。

おまけで面白いデータを紹介します。

次の表はユニコーンＳ１－３着馬が１勝Ｃを勝ち上がった月をまとめたものです。（新馬・未勝利からいきなりＯＰを勝った馬は除く）

2010年以降の３着以内で１勝Ｃを勝っていた馬の31頭中、２月までに19頭（約２／３）が勝ち上がってます。５月に勝った馬は３着までしか来たことがないです。

今年の登録馬は

もう一つ惑わすことを申し上げると、３着馬の５月に３回好走歴がありますが、これは全て近３年に記録（つまり３年連続して）されたものです。
そして

３着馬は15年～17年に４月５月の勝ち馬から出てませんが、その期間は２着馬で４月に勝った馬が２頭出ています。
最近のトレンドとしては４－５月に遅れて勝ち上がった馬が１頭は２－３着に入る傾向があるようです。