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第163回天皇賞(春)(分析①)

少し新しいアプローチで天皇賞春を分析していきます。

まずは、2010年以降の天皇賞春のPCI3とRPCIをご覧ください。

2021天皇賞春01

最初はラップバランスで分析しようかと思ったんですが、距離が長くてどうラップを分解して良いのか判断に悩みましたのでPCI3とRPCIでいきます。

「TARGET frontier JV」では、一般的に56以上だとスロー判定になります。
年によってスローだったりハイペースだったりいろいろなパターンがあるのがわかります。

さて、このペースはレース結果にどの程度影響を与えているのかを見ていきます。

■2020年
以下の表は、2020年に出走した馬の過去13か月以内のG3なら2着以内、G2以上なら2着以内の実績を上から順番にRPCIが少ない順に並べたものです。
(上にある程概ねハイペースという事です。)

2021天皇賞春02

この年はRPCIは低いですがPCI3は56以上でスローだったことを示しています。逃げたキセキと2番手のダンビュライトが後続を離していたため、こんな数字のバランスになっているんですが、表の右端に天皇賞春での結果を記載しています。極論すればこの年はスローになると予測して表の下から4頭BOXで馬券を買えば1-2-3着は的中していました。念のため申し上げておきますが2着スティッフェリオは11番人気で馬連57.7倍、3連単552倍です。

次に2019年を同じように見ていきます。

2021天皇賞春03

この年はPCI3もRPCIも56以上でスローの年です。

また極論ですがスローになると予測して下から4頭BOXを買えば、1着・3着・4着は的中していました。

2着は4歳馬グローリーヴェイズで、休みがちのキャリアが7戦しかない馬でデータから拾うのはなかなか難しい状況でした。それでも3着パフォーマプロミスは8番人気でしたし、フィエールマンとのワイドでも16.6倍ついてます。

次に2018年です。

2021天皇賞春04

この年はPCI3とRPCIが両方とも56未満で速いペースだった年です。

全体的に表の上半分に好走馬が固まっているのがわかります。また上から4頭以内に1着・3着が含まれています。前年の2着シュヴァルグラン(前年もハイペース)を押さえていれば、1-2-3着は拾えたことになります。
※ちなみにRPCIとPCI3の赤色の数値は、上のレースの2つの数値の±1以内の数値に着色しています。

次に2017年を見てみます。

2021天皇賞春05

この年もPCI3とRPCIは56未満でハイペースです。

表も半分より上に好走馬が集まっています。

そして2016年を見てみます。

2021天皇賞春06

この年はPCI3は56よりわずかに上、RPCIは56よりわずかに下と割と平均ペースと言える年です。

表も好走馬が真ん中付近に集中しています。少なくとも赤い色を2か所とも塗ったレースから1着・3着・4着馬が出ています。
それにPCI3だけ赤色から2着馬も出ています。

この年は2人気ー13人気ー3人気ー10人気決着の年ですからね。


ここまで見てきた印象は、少なくともペースが「スロー」「平均」「ハイ」の大まか3分割を予測できれば、ある程度好走しそうな馬を絞り込めそうという事です。そしてスローのみ実績馬とハイペースのみ実績馬等の組み合わせの馬券は買わない方が良いという事も言えます。

後は、事前にある程度「スロー」「平均」「ハイ」の大まか3分割ペースを予測できるかどうかではないでしょうか。


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