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100バガーを探せ 創刊前号 No.000


1. ご挨拶

皆様 こんにちは、【100バガー】を探せ 執筆者の”櫻田 学”です。この度2020年8月から、個別株の銘柄分析レポートの執筆を行う事となりました。

【お申込みは下記のURLもしくはnoteからお願いします】

※noteは、8月3日(月)から、マガジン作成予定です。

https://www.toushinippou.co.jp/products/detail.php?product_id=215

株式市場では、株価が10倍まで跳ね上がる銘柄を【テンバガー】と呼び、大化け株の代表として注目されますが、本レポートはその上を行く”100バガーを探せ!”とのタイトルにしております。筆者自身も100バガーはおろか、10バガーですらまだ掴んだ事はありませんが、本タイトルには下記の理由と意志が込められております。


1.100倍になると考えて買った株であれば、3倍~10倍になるまで持っているのは無理ではない


私の株式投資における主戦場は、機関投資家が参入して来ない時価総額100億円以下の成長フェーズ初期の会社への投資ですが、これらの銘柄への投資でよくある事は、時価総額が50億円⇒100億円の2倍になった所で売ってしまう事です。売る事自体は悪い事では無いのですが、”これだと”考えた大化け株に出会えるチャンスはそれほど多く無いため、握力強く銘柄を保持し続ける為に、100倍株を探そうとの観点で、銘柄探し・分析を行っていく次第です。2倍になると考えて買った銘柄は、得てして20%も上がれば売ってしまう事が多いため、トレーディングとしてはそれでも良いのですが、長期で考える”投資”という観点からは外れてしまう為、出来る限り長く持てる銘柄を紹介・事業分析・価格分析を行って行きたいと考えております。


2. 中途半端なビジネスモデルの会社では、到底100バガーには到達しない

日本の株式市場における代表的な”超成長株銘柄”については後述致しますが、上場から100倍となる銘柄は、社会に大きな変化をもたらす市場の最注目銘柄である事がほとんどです。今や米株式市場の代表銘柄となった、アップル・アマゾン・マイクロソフト・フェイスブック・グーグル(上場銘柄はアルファベット)は、日本のみならず世界中にその名前が知れ渡っております。強さの源泉は、限られた投資家のみが知っている訳ではなく、広く一般に受け入れられている事が必須となりますので、社会や業界を大きく変革する銘柄に着目していきたいと考えております。


3.大きな危機が訪れた後にしか、長期上昇相場が始まる事は無い

2020年前半に発生したコロナショックは、リーマンショック以来の危機であり、世間では1920年代の世界大恐慌以来の危機だと言われております。2010年代の株式市場を振り返ってみると、リーマンショック直後の2008年末から2012年11月まで日本市場は低迷を続けておりましたが、その後のアベノミクス相場で当時低迷を続けていた銘柄は大きく飛躍する事となりました。私は、株式投資(成長株投資)における重要なポイントは、【時価総額】と世の中の【トレンド】だと考えております。時価総額とは、発行済み株式数×株価=時価総額となります。100倍株を保持する為のポイントは、ひとつはその銘柄自体の【成長力】ですが、もうひとつ重要な事は、市場全体がボロボロになるくらいまで売られて、優良銘柄もボロ株も全て売られる局面、つまり大暴落の後に【低い時価総額】で成長株を買う事です。2020年は、年前半の下落でネット証券の口座開設数が急増しておりますが、今回の危機が今年の3月で終わったのか? それとも2番底やさらなる下落が来るのかは分からない状況です。今後の下落に備えて今から準備を始めておきましょう。感染症だけでなく、【予防】や事前の準備は株式投資においても重要です。


4.株価よりも時価増額で考える事が重要


成長株は、数年先の成長を織り込みに行く為、PER・PBR等の指標は、往々にして高い値が付く事がザラであり、日本の新興市場の代表格となるマザース市場では、将来の成長性を見越してPER100倍以上もしくは、PERの算出も出来ない赤字の銘柄が多く散見されます。これらの銘柄は、現時点で時価総額数百億円となっておりますが、新興市場で成長が持てはやされている銘柄が100倍になるという事は、時価総額3兆円~10兆円になる事を意味しており、3・5・7・10兆円銘柄の一部を下記に示しますと・・


【時価総額】
10兆円 6758 ソニー

7兆円  9433 KDDI

5兆円  7267 本田
    4661 オリエンタルランド


3兆円  3382 セブン&アイ・ホールディングス
    9022 東海旅客鉄道(JR東海)
    2413 エムスリー


上記7銘柄の中で、一般消費者に馴染みの無い企業は 2413 エムスリー(一般投資家に馴染みは無いが、2010年代の株式市場における代表的な成長株)ぐらいであり、その他の企業は全て日本を代表する大企業です。現在の日本の株式市場では、時価総額上位100位以内の会社は全て1兆円以上の時価総額となっている為、それらの企業と肩を並べる事が出来るスーパースター銘柄、もしくは、相場暴落時に20億円~50億円程度の時価総額で買って、2,000億円~5,000億円の時価総額を目指せる成長初期の銘柄を買う事が、成長株投資のポイントとなります。


2. 過去の日本市場における超成長株

2020.07_超成長株画面キャプチャ

※ データ取得の都合上、現在の株価を過去の株価で割って時価総額を算出している為、最小時価総額は増資等を考慮しておりません。
※ 対象期間は1991年以降、もしくは、当該銘柄の最長データ取得期間としております。
※上場年は、東証1部・2部・マザーズ・JASDAQへの上場年月日を記載しております


2020年までに100バガー達成もしくは、大幅に上昇した5銘柄を取り上げてみたが、5銘柄それぞれに特徴がある。


① 【エムスリー】
ビジネスモデル特許を取得しているネットMRを主力としており、他社には真似できないビジネスモデル。ウォーレン・バフェットが言う所の深い堀である“ワイドトモート”を持つ典型企業。日本全体でのMR費用は、1.5兆円と市場も大きい。海外展開にも積極的であり、直近で日経225に採用された、ここ10年を代表する成長銘柄。


②【ニトリホールディングス】

ご存じ、ホームファッションのニトリであり、北海道⇒日本⇒海外へと進出中。いわゆる製造小売業(SPA)の先駆けとしてこの分野に君臨しており、日本国内においては、競合がほぼいないという圧倒的な競争力を持つ企業。Withコロナ時代でも業績を拡大し続けており、2020年7月に上場来の最高値を更新。同社創業者の似鳥昭雄氏は強烈なリーダーシップで知られており、日本を代表する経営者である。


③【ZOZO】
洋服をネットで売るという、スマホ時代・Withコロナ時代を先取りするビジネスモデルで高成長を果たした企業。同社の創業者兼前社長の前沢友作氏は、2019年に同社株をZホールディングス(Yahoo)に売却。自ら創業した会社の出口戦略としても、ほぼ完ぺきなタイミングで保有株を手放している。直近は、成長に足踏みが見られるが、専門性の高い衣料品のネット通販市場を開拓した時代の先駆者と言える。


④【ファーストリテイリング】
ユニクロを日本・世界で展開している、衣料品SPAの世界的企業。同社の実質的な創業者である 柳井 正社長 は、ソフトバンクの孫正義氏と並ぶ、日本経済界における立身伝中の一人である。2000年前半にあったフリースブームや、直近ではマスクが発売即座に品切れになるなど、長い年月を掛けて、安くて良い衣料品=ユニクロとのイメージを定着させて、時代を変えた企業。


⑤【ジンズホールディングス】
今回紹介した中で、唯一時価総額1兆円に満たない企業である。同社は、いわゆる均一価格での眼鏡販売で業績を拡大してきた会社であり、メガネを視力矯正⇒ファッションアイテムに変えた先駆者と言える。スマホ・タブレット・PCの使用が常態化した現在においては、正に時流に乗った会社であり、市場が同社のビジネスモデルを理解し易いという事も買われやすい要因だと考える。また、同社の2008年の時価総額は10億円に満たない額であり、10年前に市場から全く見向きもされていなかった企業の中からも、100バガーが誕生する事はある。


超成長株5社の共通点は下記の通りとなる。


(1) ビジネスモデルに特徴がある


(2) 強烈なリーダーシップを持つ創業者が、長年にわたって経営を行っている


(3) 広く消費者に受け入れられている業態


(4) 時代のニーズを先取りしたビジネスモデル


(5) 海外展開を行っているもしくは、海外展開を見越して事業を推進している


本レポートにおいても、上記5点に注目して、100バガー候補銘柄をご紹介していく予定である。


3. 本レポートの月間スケジュール・内容
100バガーを探せ! は、原則毎週末の発行を予定しておりますが、毎週100バガー候補の銘柄が見つかる訳は無いので、下記のスケジュール・内容でレポートを執筆して参ります。

2020.07_レポートスケジュール


成長株を中心として、現在の市場で注目されている銘柄についても、ピックアップして参ります。


また、毎週末のレポート更新後に、レポート内容、現在の市場の状況、レポートには掲載出来なかった気になる銘柄を、【動画で解説】致します。本レポートの補完として併せてご覧下さい。


2020年8月開始予定、100バガーを探せ! を宜しくお願い致します。

【お申込みは下記のURLもしくはnoteからお願いします】

※noteは、8月3日(月)から、マガジン作成予定です。

https://www.toushinippou.co.jp/products/detail.php?product_id=215



櫻田 学
トレース合同会社 社長
株式会社投資日報社 顧問
大学卒業後、2004年から証券会社にてFXの仕事に従事。以後、14年間に渡り、営業・企画・トレーディングの最前線で活躍。リーマン・ショック・ユーロ危機・Brexit等々の並居る大相場の中、裏方として市場の最前線で指揮を取り、FXの表も裏も知り尽くす。2018年秋、11年間勤めたマネックス証券を退社して、暗号資産(仮想通貨)の交換業者となる、株式会社ディーカレットの立ち上げメンバーに加わる。2020年5月に、相場道を究める為に同社を退職。個人投資家として株式投資を行いながら、投資に掛ける時間が限られる兼業投資家の方に有益な情報を届ける為、株式について日夜分析を行っている。日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト(CMTA)
相場に対するモットーは、「利食いたくなったら乗せろ」


コピー・対外配布厳禁
〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町3丁目12番11号GRANDE人形町6階 No.000(創刊前号)  2020年7月27日

公式サイト http://www.toushinippou.co.jp

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