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[ツアーナース観察記]キャンプファイヤー編

最終更新2024年9月15日

主に小学生の林間学校で、高確率で行われるイベント。それがキャンプファイヤー。だいたいは校長が火の神やって、遠き山に日は落ちてを歌って、マイムマイム踊ってなどなど、流れはパターン化されているのですが、団体によっては謎に癖強い内容だったり。

私の目撃談だけでなく、いろんなツアナスさんに聞いてみましたエピソード集になります。
特に何も得るものはないと思いますが、私にしては超短い3000文字弱の雑記です。サクッとお気軽にご覧ください。

キャンプファイヤーあるある

まずは基本から。

写真は私が撮りました
一般団体の

私もうすぐ40なかばに差し掛かるんですが、そんな初老女の小学生時代とあんま内容変わらないなという印象です。みなさんどうなんでしょ。
ビリーブは私の時代、その歌の存在すらなかったので、まじで添乗で覚えた。完璧に歌えるさ。遠き山に〜は国家ばりの永遠の定番ソングなんだなーとか。

猛獣狩り
知らん団体だけれど、数ある猛獣動画でこれが一番伝わりやすかった。なんか微妙に、歌詞が東京のと違うけどまぁだいたい一緒。


ほんと鉄板。最初は、ゾウとかゆるいのからいき、最終的にアウストラロピテクスとか10人召集レベルまで進化するから、看護師も狩り出されたり。

マイムマイム、ジンギスカン

おっさんが勝手に撮ってるっぽい動画だけれど、まさにこの通りな感じ。湯の湖畔のファイヤーとかド定番すぎて、数えきれないほど参加するよね。
じゃんけん列車こと、ジェンガもあるあるかも。

他、パプリカ流行った時はやたらキャンプファイヤーでも歌って踊ってたなぁなど年によっても変わったり。

今考えてみたら、初心者の頃とか
小学生の林間学校(移動教室)毎週乗っていた=毎週キャンプファイヤー参加していたな。すごい時2泊3日連添×5〜6本とか平気でやっていたから、週1ファイヤーどころじゃなかったね。すごいよね、ツアナスさんって。
この前、久々に添乗してみたんですが(4月にアサインあった仕事なのですみません。)今や、帰宅したら即寝て朝4時に起きるクリニック生活だから、とにかく起きてられない。ってか拘束時間長すぎてブラックどころじゃね?と10年以上やっていた生活の異常さを今更実感。眠すぎて、夜の職員会議も半目で記憶なし。もう添乗は無理だと思いました。

あ、また脱線してしまいました。

エピソード集

やっと本題。
ここが変だよキャンプファイヤー!ってわけじゃないけれど、個人的に見て聞いて印象に残っている話をどうぞ。

◇火の神の衣装が無駄にセクシーな女校長

だいたい、シーツ適当に巻いてこんな感じなんですが

明らかにシーツじゃない自前っぽいセクシーやつで、しかもバラの冠かぶったりとお色気たっぷりな女校長さんが、満足気に演じていました。まぁ、楽しなら良し。

◇憑依型の火の神
めっちゃ無口で、やる気もなさそうだったのにいざ出番となると声質まで変えて神様感全開でその場を圧倒する校長。もう本当の神様に見えちゃったよあたしゃ。児童もなんか引いている。

私、リアルにこの感情だった

◇水中から泳いで現れる神
嘘松すぎて草って言われそうだから、写真載せちゃいます。

遠目で誰かわかんないからいいかな
もっと近いのあるが流石に自重します

ファイヤー始まる15分前くらいから、ひっそり海の中で待機してるっつーからまじで校長先生ってば命張ってますよね。流石に色々うるさい昨今ではやっていないのではと思います。知らんけど。みてる分には楽しくて、ずっとゲラゲラ笑ってた。

海から現れて気がおかしくなったのか「ワシは火の神、ポセイドンじゃ!」と言い出しちゃって。おいおい校長、ポセイドンは海の神じゃん!と先生方と声出なくなるくらい大爆笑。

◇トーチのカラバリが豊富
理科の先生が炎に仕掛けして、カラフルな炎で楽しませて大盛り上がり。こういうのはいいね。

◇火が異様にしょぼすぎる
危ないからという超現代的な理由で、まじでお盆の送り火でももっと火力強いぞと突っ込みたくなるくらい、しょぼしょぼの火の周りで踊る児童たち。
これが現代のキャンプファイヤーなのか…と思っていたら、その学区だけで他は割と普通に燃やしていた。

◇フェスばりにチャラいキャンプファイヤー
正直、イングリッシュキャンプ系で外国人の方々が数十人混じるともう一気にチャラくなりますよね。ヤクの売人がいそうなノリ。子どもたちは楽しそうだからいいんだけれど、私はあのフリーハグ的パリピ空気が無理でした。

◇逆に、涙なしでは終われないファイヤー
遺児限定のサマーキャンプで(もうこの時点でなんの団体かバレバレ)とにかく泣ける歌を歌い、最後に代表の子がトーチを持ちながら親の死因と今後の生きる目標?みたいなのを語るシビアなファイヤー。みんな嗚咽付きで大号泣。
私も一緒に泣きたいところだけれど、毎回パニック発作誘発させちゃうイベントらしく、対応に回ってそれどころじゃないという。
いや、普段胸の奥に潜めているでしょうから、ここで思いっきり吐き出しておくれよと応援する気持ちは強いが…なんか色々考えさせられました。

◇火力半端ねぇファイヤー
組み木の時点で「まさか、これを燃やすんじゃないですよね?」と先生に確認しビビったくらいに、今から誰か火炙りの刑でもされんじゃねえかというデカさのファイヤー。
ちょっと写真は載せられないんですが、見た人は誰もが引くくらいの山火事レベルの大燃えっぷり。まじでゴンさん状態。これ色々大丈夫なのか?

無断転載ですね

でも引いてるのは私だけで、児童も先生も添乗員さんも何も突っ込まず楽しんじゃってるし。当然、火の粉もとんでもない攻撃力で舞い落ちてくるから子どもたちに当たらないか心配で。ケンチャナヨじゃねーよ!とヒヤヒヤしていましたが、怪我人ゼロで終了。

先っちょだけならいいかな
伝わりますかね、ヤバさ

◇1時間ダンスして喘息発作
だいたい、トータルで1時間ちょいくらいで終わるのが多いのに、その学校さんはダンスだけで1時間ノンストップ。他のレクも含めて2時間強もやって、小学生にして就寝22:30とか。
喘息悪化する子だけでなく(メプチンで軽快OK)、その後の検温でも37.5度異常続発して「看護師さーん!」祭り。熱高く出るに決まってるだろ!ウルセェよあんだけ踊れたら元気だわ寝ろ!と全員追い返したいのが本音でしたが、心の声に留めて全員再検。
この団体に限らずですが、キャンプファイヤー後に就寝前検温で高めに出て、看護師以外の登場人物全員大騒ぎというの、小学生あるある。

◇メンタル系の疾患の子がファイヤーで発狂
夜レクって、コンサータ飲んでる子がちょうど効果切れるから結構要注意なのはツアナスさんみんな心得てると思うんですが、実際のところまぁ乗り切ってくれるよねが大半じゃないですか。
1回だけ、魔法みたいに薬が切れてる感がわかる子に当たり、まぁどえらいことに。詳しくは書けませんが、男の先生が対応してくれてことなきを。
特支だと、先生方の判断によっては最初からキャンプファイヤーじゃなくキャンドルファイヤーにするところもありますよね。

◇先生方からのサプライズ花火
キャンプファイヤーの最後に、先生方からの贈り物としてプチ打ち上げ花火連発やナイアガラなど、最後にぶちかます団体さん。子どもたちみんなの驚いた顔と大盛り上がりの様子を見て、なぜか感動しておいおい泣くバァさん。それが私。
先生に「いい企画ですね、泣いちゃいました。」と伝えたら「毎年恒例なんだけれど、あれみんなでお金出し合って2万くらいかかったの。でも2万にしては豪華でしょ!」と生々しい話を聞いて涙が引くなど。
それどころか、ラストの花火はこの学区さんの名物らしく、どの学校もやっていて。その後、数年かけて通算20校分はラストの花火を見ることとなり「この花火、2万円かー」という冷めた感想しか持たなくなりました。

ーーー
もっと強烈エピソードがあるかと思って書き始めたらそうでもなかったのと、ガチでやばいのは流石に書けずカットしました。
本当はこれ、ツアーナースあるあるシリーズとして書き溜めていたものなのですが、どう考えても無駄にエロい火の神とか。ないないエピソードばかりが浮かんで来るもんで、観察記というよくわからない括りにしました。