【第24話】白波寄せる御前崎サンロード
こんにちは、旅する自転車です。
10月の土日を使った静岡サイクリング。1日目は富士宮をスタートして薩埵峠を越え焼津、そして牧之原へとやって来ました。今日は静岡県最南端の御前崎を目指したいと思います。
↓前回のお話はコチラ↓
静岡県最南端、御前崎へ
10月9日、朝5時頃起床。部屋の鍵は机の上に置いて、旅館を出発した。こんな早朝に起きたのは、日の出を見るためだ。牧之原の海岸は平坦な砂浜。きっと素晴らしいご来光を拝めるに違いない。5時50分頃、水平線の向こうから太陽が昇り始めた。何ひとつ遮るものがない太平洋と空が、日の光を浴びてオレンジ色に染まっていく。すっかり明るくなった頃、再び走り出した。左に波打ち際を見ながら走っていると、前方に広がる小高い山の上に白亜の灯台が建っているのが見えた。静岡県最南端の地・御前崎へ到着した。この御前埼灯台は日本国内に16基しかない「のぼれる灯台」のひとつ。外で1時間ほど待ち、9時の開場と同時に螺旋階段で上へと登った。東に突き出した岬で、東に駿河湾、南に遠州灘と、美しい太平洋のブルーが広がっていた。
危険なサイクリングロード
御前崎を楽しんだ後は、50㎞先の浜松を目指すだけ。特に大きなみどころもない一本の道を進んでいく。走り始めて13㎞、道の駅 風のマルシェ御前崎があったので立ち寄ってみることに。まだ朝の10時だというのにお腹が減っていた。それもそのはず、今日の起床は朝の5時過ぎ。体感的にはすでに正午だった。道の駅を出発し掛川市に入ると、サイクリングロードの標識を発見。静岡県道376号・浜松御前崎自転車道。県道だが車は通れず自転車と歩行者専用の道となっている。名所がないエリアだったので、サイクリングロードが通っているのはありがたい。…と思いながら走っていると、だんだんと路面の砂の量が増えていき、最終的には走行が困難なほど地面が完全に砂に埋もれてしまっていた。これは危険だ。転倒の恐れがあったので、渋々手押しで進んでいった。意外と砂のエリアは一部のみで、浜松に近づくにつれ路面環境は改善されていった。松林を抜け、自転車道を走り終えた。天竜川を渡ると、いよいよ浜松市。サイクリングコースで思いのほか時間を取られ、時刻はすでに13時を過ぎていた。浜松城を観光し、15時前の新幹線で東京へと帰路に着いたのだった。
薩埵峠、三保の松原、大崩海岸、御前崎…。駿河湾に点在する名所を満喫し、10月の土日を使った静岡ツーリングは無事に終わったのでした。
なお、これ以降仕事に忙殺されることになり、しばらくサイクリングはおろか休みすら満足に取れない日々が続くことになるのでした。次、自転車に乗れるのはいつになるのだろうか…。
つづく…。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?