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【投機の流儀 セレクション】基本的な「心得」はこれだ、「天井売らず。底買わず」

大底を確認するまでは一切買わないというアクションコースの選択は聡明でないと思うし、長期投資の原理原則とも外れよう。それは、「我こそ真の大底を買う者なり」という大言壮語の気取りである。そういう人は買いそこなう。買ってからしばらく評価損を抱えながらナンピン買いを続行する意志力を行使しなければ「大底圏内」は買えないものだ。そのヤセ我慢と意志力こそが市場で儲ける資格ある人となろう。筆者は「まさしく、どんぴしゃりで大底を買う」などと気負ったことは一度もない。「大底圏内」がいいのだ。本稿でも「圏内、圏内」と繰り返してきた。それ、昔から格言にいう。「天井売らず。底買わず」と。

【今週号の目次】
第1部 当面の市況

(1)「百年兵を養うは、一日これを用いんがため」。「打診買いは、この日(13日・金曜日)のためであった」
(註)米株価の長期トレンド変化とPBRという株価計測尺度
(2)基本的な「心得」はこれだ、「天井売らず。底買わず」
(3)「春以降、ハイテク株を中心に株価は世界的に回復しよう」(ストラテジスト・ランキング連続1位・一橋大学特任教授ふじた・つとむ氏)
(4)1週間の下げ幅は3,318円で過去最大
(5)「水月の位」--こういう時は強気を言う方が喜ばれる、それは百も承知だが本稿は心にもないことは言わない ―-できるだけ「水月の位」を維持したい
(6)NY市場はトレンド変化を確認
(7)震災の災害と違ってウイルスが実態経済へもたらす影響は計測しにくい。市場は不可解なものに対して怯えるという神経機能を持つ
(8)市場は意外にモノの本質を見抜いている
(9)銀行株指数が1982年以来38年ぶりの安値
(10)1日でNY▼22.6%、日本▼14.9%、及び「陰陽差し違え二点底」
第2部 中長期の見方
(1)「ブラックスワン」でなく「グレー・リノ(灰色のサイ)」
(2)今の「国難」を乗り切るものは二つしかない
(3)実勢悪が出てきた、実体経済への影響が出てきた
(4)実体経済への影響 の推計
(5)実体経済への影響No.2、「東京五輪中止なら21年3月期24%減益」
(6)膨大な成長力を持つはずの日本の農業
第3部 読者との交信欄
(1)「アベノミクス相場の終焉について」の佐賀県H様とのの交信(3月7日)
(2)「全力買いの30%を打診買いした」という読者SN様との交信 (3月8日)


【プロフィール】
山崎和邦(やまざき・かずくに)
1937年シンガポール生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。野村證券入社後、1974年に同社支店長。退社後、三井ホーム九州支店長に、1990年、常務取締役・兼・三井ホームエンジニアリング社長。2001年、同社を退社し、産業能率大学講師、2004年武蔵野学院大学教授。現在同大学大学院教授、同大学名誉教授。大学院教授は世を忍ぶ仮の姿。実態は現職の投資家。投資歴57年、前半は野村証券で投資家の資金を運用、後半は自己資金で金融資産を構築、晩年は現役投資家で且つ「研究者」として大学院で実用経済学を講義。
趣味は狩猟(長野県下伊那郡で1シーズンに鹿、猪を3~5頭)、ゴルフ(オフィシャルHDCP12)、居合(古流4段、全日本剣道連盟3段)。一番の趣味は何と言っても金融市場で金融資産を増やすこと。
著書『投機学入門』『投資詐欺』(講談社)など多数。

ツイッター https://twitter.com/toukinoryugi

【著書】
『賢者の投資、愚者の投資』
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