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お坊さん便など派遣住職に戒名をもらう危険性をちゃんと理解していますか?


こんにちは、茨城県水戸市の葬儀社『橙縁社(とうえんしゃ)』です。



『とにかく葬儀費用を抑えたい!!』

『形だけでもお経を読んでほしい』

そんなニーズが増える中、世間的に認知されてきた『派遣のお坊さん』。



ネットのお葬式サイトなどでも、お坊さん便など多数のお坊さん紹介サイトが存在しています。



そんな中、お坊さん派遣のサイトの中に、『戒名代』がのっていますね。



しかし、この『戒名』がトラブルの元になることを知っていますか?



『安いから派遣のお坊さんに戒名を付けてもらった』

『戒名は誰が付けても一緒でしょ??』

そんな考えから、派遣のお坊さんに戒名をつけてもらうのは、非常に危険です。



そこで今回は、意外と知られていない、派遣のお坊さんに戒名をつけてもらう時の注意点を紹介します。



お坊さん便など派遣住職に戒名をもらう危険性をちゃんと理解していますか?

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『その場だけのお坊さんをお願いしたい』

『お付き合いのあるお寺がない』

派遣のお坊さんに依頼する理由は、上記のようなケースが大半です。



年々『直葬』や『火葬式』が増え、あまりにも送り出し方があっけない理由から、

『お経だけでも読んで欲しい』

という要望が非常に高くなっています。



しかし、お経を読んでもらうにしても、

『付き合いのあるお寺がない。。。』

などの理由から、近年急速に需要が増している『派遣のお坊さん』



更には、値段が安い理由から、派遣のお坊さんに戒名をつけてもらうケースも増えてきています。



しかし、この『戒名』が実はトラブルのもとになるんです。




戒名とは何なの?

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まず『戒名』とは、簡単に言えば仏様の弟子になることで与えられる名前であり、お寺の弟子になることを意味します。



詳しくはコチラ

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寺院墓地に入るためには戒名は必須

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もしも、あなたの先祖代々のお墓が『寺院墓地』の場合、必ず戒名を付けてもらわなくてはなりません。

その理由は、その寺の弟子となっているからです。




宗派が一緒だからと言って戒名は一緒ではない

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さて、『戒名』と『寺院墓地』の関係は理解して頂けたでしょうか?

そして、もう勘の良い方ならお気づきでしょう。



そうです!!

その寺の弟子としての名前なため、いくら戒名が付いていても、寺が認めてくれず、お墓に入れないなんてことになってしまうのです。



派遣のお坊さんに戒名をつけてもらう相場金額は?

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確かに、派遣のお坊さんに戒名をつけてもらう相場金額は、ハッキリ言って破格に安いです。

あくまで全体的な平均相場ですが、一応比較をしてみましょう。



戒名の一般的平均金額を比較

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・信士、信女 ⇨ 【派遣】2万円~3万円

         【菩提寺】30~50万円

*菩提寺とは、先祖代々のお墓や位牌をおく、付き合いのあるお寺



・居士、大姉 ⇨ 【派遣】5万円~6万円

         【菩提寺】40~60万円



・院居士、院大姉 ⇨ 【派遣】15万円~20万円

           【菩提寺】80~120万円



確かに、明らかに相場金額が違いますね。。。

そりゃ、派遣に頼みたくもなりますわ。。。



無理して戒名を付ける必要はない

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確かに、派遣のお坊さんに戒名をお願いすると、格段に安くはなります。

しかし、前述で伝えたように、もしも菩提寺が決まっているのならば、そのお寺に戒名を付けてもらわなくては意味がありません



つまり、戒名を2度つけられる意味のないことになってしまうのです。



更に言えば、特に菩提寺もなく、ましてや寺院墓地でないのならば、ぶっちゃけ戒名をもらう必要はありません

俗名(ぞくみょう)』、故人の本名でも何の問題もないんです。



どうしても派遣のお坊さんに戒名をお願いするのならば

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『生前苦労したから』

『感謝の意味を込めて、戒名をつけてあげたい』

色々な理由があって、寺院墓地でないのに、戒名をつけて欲しいと言われることも多々あります。



そんな時、予算のことも考えれば、派遣のお坊さんに戒名をお願いすることも、一つの選択肢となるでしょう。



しかし、リスクも理解しておいて下さい。

もしも今後、寺院墓地に入る場合、戒名の付け直しが必要になります。



確かに、菩提寺が決まっている人からすれば、戒名代が安く感じるでしょう。

しかし、寺院墓地に入る場合は、皆さんと同じお布施を払うことになるんです。



もしも派遣のお坊さんを頼む場合は

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これは、私個人的な意見です。

ですが、参考にしてもらえると嬉しいです。



『直葬』や『火葬式』、『家族葬』が増え、今後のスタンダードになることは明白です。

そのため、寺院墓地でない限り、派遣のお坊さんは選択肢の一つに当然なります。



しかし、あくまでも読経(お経を読んでもらうこと)だけで、戒名はつけないようにして下さい



『直葬』でも『火葬式』でも、読経があるだけで、儀式としての形をとることができ、非常にお勧めします。

あきらかに違います。



ですが、故人への思いがあったとしても、戒名はグッと我慢して下さい

『俗名』でも何の問題もないんです。



それに今後、寺院墓地に入る可能性もゼロとは言い切れません。

その時に、正式な戒名を菩提寺にお願いすればいいんです。




最後に

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今回は、意外と知られていない、派遣のお坊さんに戒名をつけてもらう時の注意点を紹介しました。



『直葬』や『火葬式』が増え、読経だけを住職にお願いしたい、というケースが年々増えてきています。

そのため、派遣のお坊さんの需要も、年々増してきている訳です。



しかし、派遣のお坊さんに戒名をお願いすることはお勧めしません。



特に、菩提寺がある人寺院墓地がある人は絶対にやめて下さい。

今後のトラブルの元になってしまいます。



確かに値段は魅力的ですが、戒名を付けなければならない訳ではないんです。

俗名でも全く問題ないんです。



それでも戒名をお願いする時は、慎重に考えて判断してください。




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