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『まじ☆すと ~じゅうごかいめ~』に出場します -なぜ初級者が大会に出場するのか-


TL;DR

まじ☆すと ~じゅうごかいめ~に参加します。

この記事で一番伝えたいこと、
初級者が大会に参加するべき理由
として、

  • 自分の実力が分かりやすく出る

  • 負けを実力に昇華できる

  • 楽しい

の三つの要素を長い文章で挙げています。
あとは自分語りです。
7000文字あるので流し読み推奨です。

また、せっかくnoteを使うんだし、という軽い気持ちで記事に価格を設定しています。
本文は全文無料で読むことが可能ですが、文章が気に入ったぜ!という方に投げ銭していただけると非常に、非常に嬉しいです。


はじめに

記事をご覧の皆さん、初めまして。
いろんな次元で「とうだいじ/Toudaiji」として活動を行っております。

普段は主に家族ブログである「うちのばあいは、」という場所で色んなゲームの記事を書いています。書いていました。最近は書けていません。
あと、これまたYoutubeの家族チャンネルである「うちばやチャンネル」にて動画を投稿しています。投稿していました。最近は投稿できていません。

この度、「まじ☆すと ~じゅうごかいめ~」に参加をすることになりました。
以前から存在は認識していたのですが、13回目及び14回目の際は「初めて数ヶ月で全然活動もしてないし、さすがにこれで参加は忍びない……」と思い参加を見送りました。
15回目となる今回も観戦勢としてのんびりしようかと考えていたのですが、TwitterXにて先輩から後押しをいただき、無事参加する運びとなったわけです。その節はありがとうございました。

さて、参加することにはなったものの、私の中の気持ちには未だに忍びなさがそこそこに。
じゃあせめてnoteを始めて活動記録とかいろいろを書けば堂々と参加できるのでは?と思いついたのが昨日(10/26)で、執筆を始めたのが今日(10/27 20:00)。
何を隠そう、夏休みの宿題はギリギリまで粘って一割も手を付けずに怒られるタイプなのです。

というわけで、この記事では

  • TCG、DCGおよびMtG歴の紹介

  • なぜ歴が浅い初級者が大会に出ているのか

あたりを中心とした自己紹介を行います。
初級者がわたわた試行錯誤をしてる様子を眺めるのが楽しい方におすすめの記事です。
あと自分語りをさらっと読める人向け。
最後までご覧いただけると幸いです。


MtGの、ひいてはカードゲームのプレイ歴

~2022/09 - 色々あそんだ

私のカードゲーム歴ですが、MtG以外の話から始まります。

TCGに初めて触れたのは小学生の頃、ポケモンカードです。
兄弟でスタートデッキとかパックとか剥きつつやいのやいの遊んだり、ちょっと大きい大会に一回だけ出た思い出があります。
ちょっと大きい大会に出た時の話なんですけど、僕が本戦でぺちぺち遊んでる間に、同行してた母と兄が「世界大会に出たことがあると自称する謎のお兄ちゃん」と遭遇し、手持ちのカードをごちゃごちゃして強い《わるいバンギラス》デッキを作ってくれたっていうお話があります。
思い当たるフシがある方はご連絡ください。今のTCG人生に強く影響されています。

まあでもその後はそんなにガッツリとハマることもなく、次のお話はDCGへ。
ハースストーンでDCGデビューして《Grim Patron》軸のウォリアーでバカゲーやったり。
シャドウバースで庭園サタンを編み出してバカゲーやったり。
マスターデュエルでユベル+カリキュレーターでバカゲーやったり。
基本的にランク戦などに興味はなく、友人間でバカゲーをやるのが好きな人でした。
有名な区分けでいうと、ジョニー味が強いプレイヤーだったかも。

それぞれで共通しているのは、1-2ヶ月くらいバーっと遊んであとは飽きる、線香花火とかに近い燃え尽きタイプだったということです。

2022/10 - 紙のカードゲームを本格的に始めた

多分ここがカードゲーム人生の転機。
専門学校時代からの友人であるSくんに誘われ、軽い気持ちでデュエルマスターズに手を出すことになりました。
スタートデッキが安く、しかもパーツを幾つか買い足すだけでふつーに強いデッキが出来る!という売り文句にやられました。
あと、MtGで言う《ファイレクシアに下りし者、ミシュラ》みたいな感じで合体する《Volzeos-Balamord》ってカードにもやられました。なんと三枚合体!

最初の方は2つくらいのファンデッキで友人と楽しく遊んでいました。
が、ある日(たぶん2023/01とからへん)のことです。
友人が持ってきた当時のTier1デッキ【アナカラーハンデス】と対峙して、ちょっとどころではなくカードゲーム観が変わりました。
Tier-1になるデッキ、美しい……。
カードの採用枚数と理由、ゲームを通したデッキの動き、デッキが回っている時の強さ、etc、etc、etc……。
これに比べると俺のオリジナルデッキはカスや、とまでは本気では思っていませんが、かなり打ちのめされたのは事実でした。
ですが、この衝撃が今後のカードゲーム観に大きな影響を及ぼします。

MtGAに初めて触れた(2022/12)

さて、ようやっと本題のMtGのお話へ。
デュエマについて色々調べるうちに、「実はデュエマには元となったゲームが有る」という事実に行き着きます。親子関係というか兄弟関係というかなんというか、デュエマってMtGの日本向けアレンジ版みたいなやつらしいです。

MtGってあれだよね、原初のカードゲームで、なんかめっちゃ高い蓮のカードのやつだよね。
くらいの知識でしたが、調べるうちにどうやらデジタル版があるらしいぞ、と知り、軽い気持ちで始めたのが2022年の12月半ばのこと。
といっても当時は本格的に遊ぶ気は全然なく、チュートリアルと毎日のカラーチャレンジをちくちくこなし、だいたい12月の末あたりに終わらせます。

年も変わって1月に入り、ちょっとMtGの面白さに惹かれ始めました。
具体的には、デュエマと明確に違うインスタントでのやり取りの部分が気に入りました。
自分のターンでわざとマナを余らせ、相手の動きを見ながら最適な動きを行う感覚は今までのDCGではあまりなく、頭をいっぱい使うプレイ感が心地よいなあという気持ちに。
最初に本格的に握ったのが【青単テンポ】というのが大きかったかもしれないですね。

そのまま【青単テンポ】を握ってBO1を遊び、後1勝でゴールド突入というところで月末のランク締めに引っかかってシルバーでフィニッシュ。
この時点ではまだまだ勝ったり負けたり、勝率はランク相応といったところでした。

紙のMtGに初めて触れた(2023/02)

MtGおもろいやん、ということで紙でも遊んでみようかなぁと思い立ったのが2月頭のこと。
ちょうど2/3に「ファイレクシア:完全なる統一」のプレリリースがあるということで、ここを期に紙も始めてみよう!と思い立って参戦することになりました。

初めてのシールド戦ということもあって戦績はボロボロでしたが、対面の方が優しい優しい。初戦の方に至っては、勝利報酬のセットブースターを「僕あんまりスタンダード遊ばないんで」という理由でプレゼントしていただきました。めちゃくちゃ嬉しかったですね。

某ショップの500円デッキを基に【ディミーアポイズン】を自作し、たまにイベントに参加するくらいの付き合い方で継続的に遊ぶようになりました。

構築ミシックに到達した(2023/02)

そんな出来事もあったので、MtGに対するモチベーションがいっぱいアップ。
プレリリースで初めて触れたBO3の奥深さ、Tier1デッキ打ちのめされ事件によって変わったゲーム観、そして高いモチベーションの3要素が合わさり、2月のランクはBO3で、強いデッキを握って、出来るだけ上を目指すという方針を執ることになります。

その時に握ったデッキがこの【白単ミッドレンジ】です。

この辺りに纏わる話について、詳細は
【MtGA】初めて二ヶ月でミシックに到達した感想やらなんやら【2023/02シーズン-スタンダード】
に記載しています。
というか前文の紆余曲折がそのまま乗ってます。
興味がある方はぜひご覧ください。

で、記事のタイトルなどでネタバレをしちゃってるんですが、無事この月にミシックに到達することができました。
初心者補正とか内部レートとか色々な原因はあると思いますが、個人的にはかなり大きな成功体験となりました。
今でも嬉しさを思い出せますね。

予選プレイインを突破した(2023/03)

3月に入り、ランクシーズンも更新。
今月もミシックを目指してがんばるぞい、と意気込んでいたところ、どうやらMtGAにはちょっとした競技的イベントがあるらしいということを知ります。
それが「予選プレイイン」および「予選ウィークエンド」です。
最終的に「アリーナチャンピオンシップ」という大きな大会に繋がる、予選イベント的な立ち位置のこれらですが、モチベーションが最大まで高まっている自分にとっては参加しない選択肢は有りませんでした。

来る当日、選択デッキは握り慣れた白単ミッドレンジ。
参加費4000ジェムに立ちくらみを起こしたりもしましたが、頑張って貯めたなけなしの一回分をつぎ込んで挑戦します。

結果は……。

なんとファーストチャレンジでプレイインを突破という快挙を果たします。
たかが予選突破、されど予選突破。
一敗も許されず、四連勝で突破というなかなか高いハードルを無事超えることができ、さすがに有頂天になりました。突破したときは吠えましたね、脳内物質ダバダバです。

その後の予選ウィークエンドについては嘘のようにボロ負けしましたが、執念の1勝をもぎ取ったので満足。

あと、この頃から大会での負けがめちゃくちゃ悔しく感じるようになりましたね。
以前だと「初心者だし負けて当たり前」といった気持ちになってたんじゃないかな、成長しましたね。

ランクに関しては、3月、4月、5月と続けてミシックにタッチ。
ただ、6月以降はデュエマの大型大会に注力したり、スタンダードの環境が凝り固まったりしたためあまり時間やモチベーションを注ぎ込めず、気がつけばブロンズランクまで戻っていました。振り出しに戻る。

「蒼紅杯」に出場する(2023/09)

しばらく変動がなかったスタンダードですが、2023/09にようやく新セットである「エルドレインの森」がリリースされます。
デュエマの大会も落ち着いてきたタイミングで、復帰にはちょうどいいタイミングでした。

しかしランクはブロンズ、環境の情報は未収集、どころか新セットによる大混沌時代。
さてどこから手を付けたら良いものやら、というタイミングで、あるユーザー大会の告知を見つけます。

個人主催の大会ながら商品がとても豪華で、過去開催の実績もあり、ガチ勢から個性的デッキビルダーまで幅広く参加するというこの大会、復帰にちょうどいい!
MtGAのランクを遊んでいないときも紙の大会などに積極的に参加していたため、大会参加に対するハードルが下がっているタイミングでもあります。

ということで賑やかしやらリハビリやらの気持ち半分、アマギフやBOXの商品目当て半分くらいの気持ちで参加することになりました。

結果はこの通り、3-2でした。
長丁場の大会に慣れていなかったということもあり、体力が尽きてドロップとなりましたが、続けていればアマギフがもらえるラインだった可能性もありましたね。
強豪選手とマッチングして勝ったり負けたりと、とても貴重な経験を積むことができました。
主催していただいた蒼紅ちか様、その節はありがとうございました。

「まじ☆すと」に参加する(2023/10)

ということで、時間が今に追いつきます。
この記事を書くきっかけの大会がこちら。

書いてあるとおり、10/28、および10/29の2日が参加予定日です。

自分でも名前を知ってるプロの方も参戦するということで、なかなか緊張しています。
が、気持ちとしてはもちろん今回も最大限勝ちを目指します。がんばります。

ちなみにデッキはまだ確定していません。迷走しています。たすけて。


さて、ここまで書いていて一つ、自分でも疑問に浮かんだことがあります。

なぜ初心者-初級者がここまで積極的に大会に参加しているのか。

その理由について、今まで深く考えたことはありませんでした。
強いて言うなら「楽しいから」という一点に尽きる、と思っていましたが、それだけで参加のハードルを飛び越すには少し勢いが足りなく感じます。

いい機会なので、自分の考えをまとめ直してみましょう。
新たな発見があるかもしれませんし、これを見ていただいている初心者から初級者の後押しになるかもしれませんからね。

なぜ初級者が大会に出るのか

腕を試す

まずはこの点、腕試しです。わかりやすい理由ですね。

自分の戦績がn勝n敗で、その結果大会でn位でした。
とてもわかり易い。

もちろん、試行回数や運の関係で普段の実力と比較して戦績が上下することはあります。
相手が事故り続けて3連勝の人もいれば、実力はあるのに事故り続けて3連敗の人もいるでしょう。

それでも、MtGの大会での標準的な採用ルールがBO3ということもあり、かねがね実力がそのまま順位に出ると感じています。
強い人は順当に上位に、経験が浅い人は下位に。

ランクでは分かりづらい自分の実力が、現実的な数字として表示されます。
これは大会ならではの良いところと言えるでしょう。

敗北の恐怖を乗り越える

じゃあ、例えば5回戦の大会だとして。
試合の結果が「0-5」だったらどうしましょう。
64人が参加する大会だとして。
導き出された順位が「64位」だったらどうしましょう。

つらいですね。こわいですね。
自分の行いの結果、あなたはこの大会で一番弱かったです、と。
そういった事実を告げられるのは、恐怖以外の何物でも有りません。
これはランク戦では余り体感し辛いものだと思います。

はたして、これは恐怖でしょうか。
はい、恐怖ということは認めざるを得ませんね。
では聞き方を変えましょう。
はたして、これは、「ゲームをやめるべきという通告」なのでしょうか。
いえ、そうではないでしょう。
たとえその時の順位が最下位でも、ゲームを辞める理由にはなり得ません。
それは事実ではありますが、ただの事実です。そして事実ということが大事なのです。

大会を振り返りましょう。
それぞれの試合で、おそらく負けた理由があるはずです。

デッキ選択かもしれません。
この大会のメタゲームを読み間違えた可能性がありますね。

デッキ構築かもしれません。
選んだデッキタイプが合っていても、入れているカードを間違えていた可能性もあります。

プレイングかもしれません。
デッキ構築は合っていても、それぞれのカードの使い方やマナごとの動き、ビートダウンかコントロールかの切り替えが上手く行かなかった可能性もあるでしょう。

運かもしれません。
こっちの回りか相手の回りか、とにかく全然噛み合わなかった可能性……。

見直すと、これらはすべて、今後の成長の糧となるものです。
負けたからといって、ゲームを辞める理由にはなりません。
むしろ、今後ゲームを続ける理由ができますね。改善点はいっぱいです。
初級者ならなおさら、大量のなにこれポイントが見つかるでしょう。

こんな仙人みたいな見方できないよ!という方はいっぱいいるでしょう。
僕ももちろん、実際にはここまで達観はしていません。
負けたらもちろん悔しいですし、ゲームのモチベーションは下がっていきます。
ですが、この敗北の恐怖を乗り越えることが、対人ゲームでの一番必要な能力だと、個人的に考えていることです。

楽しむ

そして、敗北の恐怖を知りつつもなおやめられない最大の理由。
それは、楽しいからです。

ランク戦で勝利を得たとき、まあもちろん嬉しいです。

ですが、大会での1勝は、ランク戦の比では有りません。
それはもちろん、大会は1勝の重みが違うというシンプルな理由からです。

例えば4回戦の大会において、4-0と3-1では天と地の差があります。
参加人数にもよりますが、1敗するだけでその後のトーナメントに出場できるかが変わってきます。
最初に1敗したせいで、残り3連勝したけども本戦に出られませんでした、はままあること。

一つ一つの勝利がとても重い。
重いから、その分気持ちが良い。

蒼紅杯に出場した際、1回戦から3回戦まで、なんと三連勝を果たしています。
この時の私はもう、なんか、様子がやばかったです。
PWである兄に勝利を報告するとき、ついでに横にいた完全な一般人である父にも勝利を報告するくらい。
その後2連敗したときに初めて、自分の体力が限界を迎えていることに気が付きます。
アドレナリンのせいで体の不調に気が付かない、そんなレベルです。

頭を使って、知恵を絞り出して、重い1勝をなんとか掴む。
いつものランクとは全く違うプレイの濃さに、私は魅了されたわけです。


おわりに

長々と書き散らしましたが、書きたかったことはTL;DRに書いていることに集約されています。
ここまで全文読んだよ、という方、本当にありがとうございました。
TwitterXなどで感想を呟いていただけると非常に助かります。
投げ銭していただけると、もしかしたら大会の1勝分くらいの嬉しさがあるかも。

そして、本題のまじ☆すとについて。
本気で勝ちにいきます。
その結果、0-4敗退でも、それが僕の本気です。

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