羊を巡る3-1コピー

羊を巡「らない」冒険in旧南部藩領

(これは2018年2月10-12日 旧南部藩領(青森・岩手)を訪れた記録です)
2年前の2月三連休、関西から飛行機で青森県入りした。「青森県ならではの暮らしぶり体験ツアー」に参加するために。神戸からでは朝の「八戸駅集合」に間に合わなかったので、集合日前日に青森入りし浅虫温泉でマッタリしてから八戸駅に向かった。
それがこのツアーへの初参加のときだった。

このツアーは「青森ロス」という言葉共に多数の「青森LOVER」を生む出すツアー。僕は過去2回参加させていただいて(いずれも関西から飛行機で前入り、そして飛行機の時間の関係で微妙に早退)、今回3回目。


今回は「『岩手・青森縦断・旧南部藩領を縦断!!真冬の極寒美味を味わい尽くす』青森ツアー2018冬」。岩手県も入ってタイトルの長くなった。そして羊は巡らなかった・・・(^^)

■東京からの出発
今年の1月から東京在住となった僕は、今回が始めての東京組。東京駅から東北新幹線に乗る。目指すは集合場所である花巻駅(現地集合です)。「花巻」という単語で思い出すのはなぜか弁慶高校だった(ドカベンで明訓高校を破る高校ね)なぜだろう?
東京駅からJR東日本の新幹線に乗車するときはいつも微妙な不安が過る。東北に行きたいけど新潟に行ってしまわないだろうか(あるいはその逆)?この車両で大丈夫か?
そんなささやかな不安を感じつつ、花巻へ向かった。

今回はバス移動距離が長い。子供の頃は路線バスでさえ酔っていた僕にはその点が若干心配だった・・・(案の定、途中カラダが弱っていた(・_・;))

■「南部入り」。。花巻到着
花巻駅に集合したとたんに急いで乗り換え。ここで青森に前入りしていたツアーメンバーとも合流(乗り換えた車両に既に前の駅から乗り込んでいるメンバーもいた・・)
「銀河鉄道の夜」のモデルになったとも言われる、花巻と釜石をつなぐ釜石線へ。「北の鉄人」の街、釜石を目指す。途中、遠野市も通過。映画「河童のクゥと夏休み」(夏に観たくなるのは、コレと「サマーウォーズ」(^^))さあ、銀河鉄道へ! カンパネルラ〜でもおなじみ?の遠野市。そして、この遠野の街を通過するときに聴きたいのは名曲「遠野物語」。YouTubeで探してiPhoneで聴きながら一人悦に入る・・・

■押し寄せる充実のコンテンツたち
旧南部藩領に入るとグイグイと押し寄せてくる充実のコンテンツたち。このツアーの特徴は恐ろしく充実したコンテンツだ。主催者さんが練りねった成果である。

◉ラグビーワールドカップ準備が進む釜石で、ワカメ漁体験。しかも、iPhone使って陸上の待機組と実況中継。そしてメンバーで採ったワカメで、生わかめしゃぶしゃぶ。
◉通常は観光コースとなっていない釜石の造り酒屋を見学
◉雪の舞う露天風呂。そして、日本一「深い」天然岩風呂(立ったままお湯に浸かるイメージ)・・・などを抱えた渋すぎる旅館
◉わんこそばの全国大会を見学(この迫力は尋常でなかった。あそこまでの盛り上がりには運営側の地道な努力があるのではないだろうか)したあと、自らわんこそばを頂く



◉耐震性の問題などからビル取り壊し決定、地元の方々にお店閉店。となったマルカンデパート大食堂。クラウドファンディングで奇跡の復活! そして今は人気スポットへ。ということころへソフトクリームを食べに行く


◉魚の鮮度を保つ「神経締め」。この「神経締め」のプロと言えば、青森・塩谷魚店の塩谷さん。その塩谷さんの魚に惚れたのが、東京・神田の「味坊」店主の梁さん。このお二人が青森・弘前で堅い契り?を交わす場に立ち会わせて頂く。そのまま料理も頂くという贅沢体験
◉弘前の夜と言えば「十八番」。早押しクイズステージは見るだけで気持ちがアガル。「これ東京にあれば絶対流行る!」と一瞬は思うのだが、クイズを観ているウチに「ハードだけでは魅力は出ない」と気づく。クイズを盛り上げる店主さんのクールなMC。このソフトがこのお店のキモだ。(今回で2回目だったが、店舗が移転して新しくなってた)
◉そして、東京に帰るギリギリまで、「ひっつみ」作り体験、干し餅づくり・・・

と、フツーの旅行では味わえない美味しい食べ物とすごい体験にあふれている。
これらだけで、ある意味充分過ぎるツアーだ。

■しかし、やはり「人」
このツアーはテーマは「人」。
「人」が最強のコンテンツであり、「人を訪れる」ことが最大の楽しさ。
ツアー主催者さんはそういう思考なのではないだろうか。
今振り返ってみると、僕が特に「グッときた」体験たちは「人」に絡んでいる。
◉釜石の女将
女将さんの明るく優しいオーラはとても魅力的
生わかめシャブシャブを頂いた釜石市「宝来館」女将さんの明るく優しい笑顔。そして、「もう復興を売りにしないことした」という言葉。

◉プロフェッショナルの契り
神経締めの塩谷さん、その息子さんと、そのお二人から魚料理の修行を受けていた、味坊梁さん兄弟(梁さんと弟さん)の妙に濃ゆいプロ同志の契り。
東京で開催されたイベントに店舗を提供した梁さんが、塩屋さんの魚料理の美味しさに驚愕し、自分のお店(御徒町の味坊4号店。弟さんが店長)で塩谷さんの魚を扱わせて頂くことを決定。
料理を学ぶために青森に来て短期修行。その行動力とスピード感。「一流の人たちは攻め続けるんだな・・」と感じた瞬間だった。

◉地域に芽生えるチーム
「ひっつみ」作り、干し餅づくり・・・。続けざまに体験させていただき懐かしさを味わった。そして懐かしさと共に感じたのが、「なるほどこういうチームが」・・・という感覚。
地域の文化、それを継承している人。そして、その人たちをプロデュースする人。まだ発展途上な感じはしたけど、こいういうチームが各地域で成長し、都市部の同志とつながる。そうなれば、いろいろな化学反応が起こりそうだ。もちろん、副作用とか誤作動もあるだろう。それでも、動いたり、混じったりすることが大切な気がする。

◉八戸駅での再会
3回目参加ながら間が空いていたので今回は「再会」は少なかった。
その中で、まさに東京へ戻る新幹線に乗る八戸駅に見知ったお姿を見つけたときはちょっと感動した。階上(はしかみ)町で羊牧場を経営されている関口さんだった。
僕が初めてのこのツアーに参加したときからツアーではお会いしていた。
こういう「再会」はまさに「人を訪れる」ことの醍醐味だ。

◉そして魅力的なツアーメンバー
2泊3日ながらも妙に濃い時間を過ごした仲間。一緒にトイレにも行った仲間(^^)今回もありがとうございました!

■では、自分にできることは?
1月から再び東京で生活を始め、正直なところまだペースが安定していない。
そもそも、部屋にまだダンボールが鎮座している(もっとも、神戸生活の3年間では3年間鎮座し続けたダンボールもあったのだが)。
東京にいるなら、東京にいるからこそできること、をいろいろ試みたいと思う。また、自分の故郷である兵庫県との関係も維持したい・・・。が、まずはココロと生活を整理しよう。
そういう中で、みなさんと楽しく関われたら嬉しいです。
引き続きよろしくお願いします。

羊串と南部藩と香草に栄光あれ!!


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