第7回 MUGENセミナー」地域の成り立ちとその歴史を知る・考える
昨年に続き、今年も私の所属する寝屋川市民たすけあいの会も参画する寝屋川市の精神障害者支援四団体で構成する一社)MUGENのセミナーでお話しをさせていただくことになりました。
タイトルは、「地域の成り立ちとその歴史を知る・考える」とつけていただいております。リアルとアーカイブ視聴でご参加いただけます。昨年に引き続きなのですが、社会福祉法人みつわ会と医療法人三家クリニックの職員研修もかねてというオーダーにより開催になっています。
https://crisishahamizuki.wixsite.com/mugen/seminar4
私の学問的出自は地域社会学で、その後、社会福祉に進んでいます。ベースにある地域社会学思考は特に、農村、山村の形成と日本においては衰退と都市とその周辺部の発展と、2000年代になってからは都市化という視点も変わってきているとききます。社会福祉は人の暮らしと密接にかかわるのは当然のこと。90年代の社会福祉(学)では、社会踏査が一定その理論と実践の支柱になっていましたが、2000年代に入り日本の政策の変化とともにこれも変化していきます。
90年代の半ばに、介護福祉士教育の中では「お年寄りの時代のことを知っておく教育」というのが盛んに行われていましたが、これも「科学的」アプローチの中、レクリエーションの中では残っているものの、介護福祉全体的な視点としては、廃れていったようです。
2010年代に入り、例えば、六車由美氏の「介護民俗学」にみるような違う分野からの(「治療ではない」)ご本人の「語る」ことへのアプローチや社会学でも改めて「生活史」のようなアプローチが少し着目されるようになってきたように個人的には感じています。
さらに、在宅医療の世界でも家族背景や家族史に注目するといったアプローチや「語り」を重視するアプローチも注目されています。
そんな中、私自身は、ご本人やご家族が語られる「ものがたり」の背景=「いつ」「どうして(どんなきっかけで)」には、その暮らされている「まち」(ここでいう「まち」は、市域でもあり、また、もっと大きなときもあり、小さなときもあります)の歴史とその歴史にもとづいて形成されてきた文化ともいうべき、「暮らしぶり」や「生き様」があると思っています。ミクロにいえば、その方をよく「知る」ために、そのくらしぶりや背景を知っておくことは必要ではないかと思っていますし、メゾ視点でいえば、まちづくり(他に適切なことばがないので、仕方なくこのことばを使います)を考えていくときには、おもしろい実践につながると思っています。メゾ視点では、この4年あまり宇陀で、アクティブセンターうだのみなさんとやってきたことでもあります。
という視点を、今回は、「寝屋川」とその周辺域を紹介しながら、たとえば、高度経済成長期に急激に人口が増えた寝屋川市には、どの地方からの流入者が多かったか?や、木造住宅(関西では文化住宅といいますが)がどんな土地にたっていったのか?
などなど、いま、寝屋川で活動しているみなさんが出会っている/きた方が語る生き様の背景をこんな視点でみてみては?と「まちの気づき」の視点をまじえてお話しさせていただこうと思っています。
おりしも、この前、NHKのブラタモリで、東海道57次の宿場町の話が取り上げられていました。枚方宿と守口宿。京街道は寝屋川も通っていますが。さて。
他の地域の方も、視点のお話しもしますので、ぜひ、アーカイブでご覧いただけるといいかとおもいます。申し込みのフォームの最後に選択肢があるようですので、どうぞよろしくおねがいします。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSf5iiqG-u9P6eZu4-nH9HuweMY4fxcFrtQtt61xhIOfRDpicQ/viewform?