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【最強仕事術】仕事は簡単! 10の仕事を1でする!

どうもこんにちは。
毎日20人分の仕事を楽々こなすことで、極めて高い評価と、極めて不味い「いちじくラーメン」をいただいております、元東京大学非常勤講師、エンジニアやコンサルをしているとつげき東北です。
くそ……近所にいちじくラーメン屋さえなければ……チクショウ! ぶっ殺してぇ!!

すみません、予想以上にテンションが高まりました。
いちじくと豚骨がここまで合わないとは……。

ところでみなさん、楽しく仕事ができていますか?
楽しく、といっても、
「やべえ社長の財布スッてみた! 超スリルある!!」
「嫌いな同僚の机にマヨネーズ5本分ぶちまけてやったぜ! キモチイイィィィ!」
「自分にしかわからない『バグ』をわざとプログラムに入れて、時間をかけて解決させたことにして評価を高めたぜ!」

ではダメですよ(最後のやつ、マジで誰かやっていそうですね! 私が書いたプログラムが動かない場合、たぶんそいつのせいです。本当です)。

新しい案件が飛び込んできたら前向きに受けられる、すぐに理想と現実を考えて関係部署と調整・交渉をできる、他人が1週間かけて作るレベルの資料を1日で作って幹部説明を終える、とかです!
「幹部」でなぜか「患部」を連想してしまい、そういえばウチの母親、トイレットペーパー代をケチって安くて固いトイレットペーパーを使い続けた結果、ひどい切れ痔になって手術までしてたなぁ、トイレットペーパーで浮かせた金が全部吹き飛んでたなぁ……ていうか手術が必要になるまで痛くても耐える!? 実はそれって想像してるよりすごない!? AO入試でどっか大学受かるんちゃう!?……といった甘酸っぱい思い出が脳裏に浮かびました。
このような柔軟な、まるで柔らかいトイレットペーパー的な発想ができればどんな仕事もできます。いや、それは嘘です。「嘘つきは泥棒の始まり」が真だとすると、私、「もう泥棒が始まった状態」です。盗むとすれば……そうだなぁ、イクラ醬油漬けとイクラ塩漬け、あとはイクラ味噌漬けになると思います。誰かフリーダイヤル110に通報してください。「この人イクラにしか興味ない変態です!!」って。
「嘘つきはイクラ好きの始まり」の方が正しい命題っぽいですね。

冗談はこのへんで、仕事術です。
これまでもいくつか仕事術の記事を書いてきたのですが、あらためまして、「あ~、これも重要だな!」というものを抜き出して、皆さんに紹介させて頂きたいと思います。もちろん、いつも通り、具体的&実践的(明日から出来る!)なテクをしっかり説明します。1つは、「無駄な会議」ができそうになったので、1.5時間ほど調整して、ほぼまるまるぶち壊した際のやりとり方法、実際のメールもご紹介します。

なお、この続きのnoteはこちらです。

ざっくり「仕事術」といってもピンと来ない方もいらっしゃると思いますので、すご~く簡単な例から説明しましょう。

やり方が分からない案件を任された。「優先順位」で考える

今まで自分がやったことのない仕事(どう処理すればいいかまだ分からない仕事=案件)を上司から「やってほしい」と命じられたとします。その場合、皆さんなら何から取り組むでしょうか?
初めから答えを言うと、「やり方の優先順位」をキチンと明確化することです。

「分からないので『できません』と断る」――それが出来たらどんだけラクかって話ですよ。「モテたいのでモテさせてください」ってシェンロンに頼んで願い事を叶えてくれますか? 「私の力を超えている」と言われるのがオチです。もし「その仕事はできません」で終わるなら、それは一番良い方法なのかもしれませんし、実際「断る」をうまくやる方法もなくはないのですが、それはいったん無しでお願いします(シェンロンに頼み中。お待ちください)。

そうすると、(特に新人さんなどは)次に多くの人が採りがちな方法は「とにかく頑張って処理の仕方を調べる」でしょうか。Google検索したり、マニュアルや取扱説明書を引っ張り出してきて、「一体どうやるねん、これ……?」と考える訳ですね。

実は、これこそ優先順位を間違えている代表例です。
職場では、「頑張って調べる」は最終手段です。体感ですが、これを最終手段ではなく、最初の手段にしている人は非常に多くて、見るたび「非効率的だな」と思って、「何か困ってるでしょ?」と聞いてあげています。
(とはいえ「すぐ頑張る」→「一応できた」ならまだマシで、「いつの日か、きっと頑張ろう」とか「頑張ったけどできないので、誰かに怒られるまで置いておこう」とかで地雷を埋める困った人もいます)

人に頼ろう

まず、仕事は「自分だけの力でやらない」が原則です。
任された仕事(=案件)の解決方法や処理方法を知っている人がいれば、その人に教えてもらうのが圧倒的に早くて確実ですよね。なので、「わからない問題」が出たら、まず初めにそういう人がいないか探しましょう。ひとまず同じ部署なら声もかけやすいはずです。「これ、誰かやったことある人っています?」あるいは「誰か、自分ではなくても『○○さんが昔それやってたよ』とご存知だったりしませんか?」と尋ねて回ります(私の場合は既に職務上での信頼関係があるため、関係者全員にメールで送っています。このあたりは自分の立場によるさじ加減です)。
これで見つかったらラッキー、あとは教わって、実行するだけでクリアです。

そして、残念ながら会社に「知っている人」がいなかった場合、さすがに「調べる」ことになります。が、調べ方があります。例えば取引相手の業者さんに聞けるならそこ、そういうのも無理なら自分でやるしかないです。例えば「過去に同じ案件を処理した記録(報告書等)はないか?」を漁ります。過去の例を見るわけですね。これまたツキの流れがきていたら「お! この報告書、今の案件に合わせて数値だけ変えれば『今回の報告書』にできるわ!」となります。

それでも無理だった場合、力づくで調べて何とかする――ただし、そうする前に、依頼してきた上司への相談(「今の私には、こういう風に進めるしかないです」)を挟んでおきましょう。これは絶対です。
本当に0から組み立てるなら、相応の時間がかかりますし、頑張って調べてやった結果が正しいかをある程度チェック(理想的には担保)してくれる人も要るでしょう。納期などの都合によっては、下手すれば案件の処理作業自体に追加で人員を割いてもらわないといけないかもしれません。

こうした前段階を踏んでから、ようやく(多くの人が最初にやってしまう)「頑張って調べてやる」が最終手段として登場します。もうやるしかないな、やろう。頑張るわ、しょうがねえな。シェンロン、あとは頼んだぜ……。

しかし、ここまで「やるしかねえ!」になるのは意外と稀です。普通の企業なら、そんなに前例のない案件ばかりで満ちあふれてはいないでしょう。つまり、あなたが初手から「自分だけの力で頑張る」をやってた人(そして、困り果ててやっと他人に相談する人)なら、取り組み方の順序を――本当に「優先順序のみ」を――上記のように変えるだけで、仕事のスピードは何倍、何十倍にも上昇します。

全く同じ仕事(案件)でも、人によって得意・不得意や経験年数が違っていて、「その程度の話? 簡単じゃん」と思うかもしれません。逆かもしれません。「知っていて、慣れてさえいれば」実行が難しい話ではないですよね。でも、ある人にとっては「その程度」のことが、他の人にとっては大変なこともよくあることです。

そこで「自分で考え続ける」人たちは本当に「知らないだけ」が積み重なって、すごく損をしています。

その代表例は、以前にnote記事を書いていただいたボルボラさん(※名前を出す許可はもらってます)です。私がいくつか「こういう仕事は、こう進めたらいいよ」と教えたら、一気に社内評価が爆上がりして、ボーナスが4倍になり、最近では昇格の内示も出た人です。
もちろん私は「英語ペラッペラになれ。ネイティブと区別できないレベルまで上達しろ」「OS開発できる程度はプログラミングやれ」「ドラえもん呼べ」などといった難しいことは一切言ってません。「エクセルマクロの基礎」すら(これはできた方がいいですが)やらせてませんし(ボルボラさんは多分いまでもマクロ書けません)。
その逆で、先程の優先順位のような、「その程度」の「知ってれば出来ること」をたくさん教えました。

では、いま簡単な例として出した「優先順位」以外にはどんな仕事術があるのか? まずは基本的なものを大まかに紹介していきます(記事後半ではさらに細かいテク・実践的なテクもお話しします)。

得意な仕事を交換しよう

当たり前ですが、普段の業務においても、人によって得意な仕事・苦手な仕事は異なります。あるいは「一応できるけど、気乗りがしない(やりたくない)」とかもあるでしょう。例えば次に挙げる業務について、皆さんはどのような思いを抱いているでしょうか。

・手順の決まった事務的なチェック作業をこなす
・メールや報告書などで文章を書く
・他社に営業の電話をかける
・会議で発表(発言)する
・幹部への報告資料を作成する
・他部署と交渉や調整をする
・新人に仕事のやり方を指導する
・トラブルが発生したとき、その対処にあたる

まあいくらでも出てくるので、適当に切り上げておきますが、「これはまあ大丈夫、やれるやつ」「めちゃくちゃ得意!」「やれるけど、やりたくない系のやつ」「『できない』レベル、すごく苦手……」と分かれると思います。

こういった得意・苦手の差がある人間関係の中では、見出しの通り、「自分の得意な業務」と「他人の苦手な業務」を交換すればWin-Winの関係が作れます。
業務Aについては自分は2の処理能力しか発揮できないけれど、業務Bについては8はやれるとしましょう。また、同じ部署の誰かは、業務Aでは8、業務Bでは2の処理能力だとします。ならば、単純な話で「私が業務Bを全部やるから、代わりにそっちは業務Aをお願いできない?」とやりとりすれば、非常にお得です。二人合計で見たとき、4の処理能力でやるか(苦手・苦手の組み合わせ)、16の処理能力でやるか(得意・得意の組み合わせ)の比較になるのです。うまいこと交換できれば、業務A・Bを「お互い平等に」半々で負担させるよりも良いでしょう。

例えば、会議で発表するのは緊張してしまって苦手だけど、発表資料はパワーポイントで要点がまとまったものを綺麗に作れるという人なら、「資料は作るから、発表はお願いできない?」と交渉するの良い選択です。複数人いる部署では、実際「会議での発表なんて全く緊張しないけど、資料作成が面倒くさいんだよなあ」と思っている人はわりといます。

みなさんがいま手持ちの仕事で、「得意な仕事の交換」ができないか、今日明日にでも検討してみてください。「公式な」交渉にすると面倒になるので、最初は「こっそりと」でいいんですよ。初めのうちは仮に1個2個しか見つからないかもしれませんし、必ずしも相手が受けてくれるとも限りませんが、1個でも交換できれば儲けものです。まず自分が楽になりますし、また重要な点として、交換相手からも喜ばれます。お互いが助かるし嬉しいのです。

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