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はじめての就職活動

就職活動を経験したことがある人は苦労したという人もいれば、楽勝だったという人もいる。僕は完全に前者だった。「自分は何ができるのか?」「本当は働きたくないのでは?」と自問自答を続けながら就職活動をした。今現在もどんどん変わっていく就職活動で、同じように苦労している人もいるのでしょう。僕は今回転職活動をするにあたって、自分の頭を整理するためにもこのnoteを書くことにした。


内定式と漫画と筋トレ

就職活動がうまくいかずに、気づけばカレンダーは10月になっていた。忘れもしない、その日の朝食を食べていたら、テレビから内定式という言葉が聞こえてきた。

自分と同じぐらいの年の新入社員がたくさん映っていた。皆期待と不安に満ち溢れた表情をしながらそこにいた。

僕はというと毎日漫画を読むかジムに行くかの生活を送っていたので、もちろん内定なんてなかった。就職活動を全くしていなかったわけではない。始めたもののやりたいことが特にないし、周りに友達がいなかったので進め方もよくわからなかった。

昔から両親は口うるさく何かをやれという人たちではなかったので、この時もあまり何も言わなかった。なので、とりあえず自分にできる最低限のことだけやってみようと思ってナビサイトにだけは登録していた。

そして、そこからいくつかの会社にエントリーしたり面接にたまに行ったりしてみたけど、そもそも働く自分が想像できなくて途中で嫌になってしまった。

怪しい人材紹介会社と新卒ハローワーク

内定式のニュースを見て、かなり焦った。そもそも、そういうものがあるということすらあまりしっかり知っていなかった。

内定式があったということは今年度の採用はもう終わったのかと思って、必死にネットで調べたのを覚えている。

幸いにも内定式の後でもまだ採用をやっているところはたくさんあるようだった。自分の力ではもうどうしようにもないけど、頼れる友達も周りにいないしどうしようと思っていた時に、当時わりと毎日チェックしていたFacebookである広告を見つけた。

就活マッチングイベントというグループワークをいくつかの会社の採用担当者が観察をして、後日に選考してもらえるかが決まるというものだった。まずはこういう場所に足を運ぶことが大事だと思ってとりあえず応募してみた。

それと同時に新卒ハローワークというのにも行ってみた。当時の僕はハローワークというのは会社をクビになった人たちが行くところだと思っていたのだけど、以前に友達が利用したという話を聞いて、行ってみることにした。

マッチングイベントのほうは終わった次の日には連絡がきた。ものすごく高評価で、ぜひ選考に進んでほしいという連絡だった。この時点で怪しかった。参加した全員にこれを言っているのだろうと思った。

そこから僕が無知なのをいいことに「君にはこういう業界が向いている」とか言いながらブラック臭のする会社の選考をガンガン入れてきた。僕も半分洗脳状態で、次から次へと選考を受けまくった。

新卒ハローワークは優しい女性の方が専任でついてくれて履歴書の添削とか面接をしてくれた。あくまで、僕の希望する条件の会社を一緒に探しましょうというスタンスだった。

どちらで受けている求人も選考がどんどん進んでいき、自分の中でも行きたいなと思う会社が何社か出てきた。

最終面接と鬼の説得

ついに最終面接まで辿り着いた。面接はとても苦手だったが、練習と慣れでそれなりにできるようになっていた。人材紹介会社は相変わらず何としてでも自分たちが紹介した会社に入れようと頻繁に連絡をしてきていた。

その一方で、新卒ハローワークは頑張ってくださいという感じで特に何の連絡もなかった。先にあったのは、新卒ハローワークで紹介された会社の面接だった。

イメージの良くない業界の会社ではあったが、面接の雰囲気はとても良くて、その場で内定ももらえたしここで働いたら楽しいかもと思って入社をその場で決意した。

人材紹介会社の人に「すみません、他のところに行くことに決めました。」と伝えると予想していた通りにあれやこれやと説得された。しかし、僕の気持ちは揺るぎないものだったので、その旨を伝えて就職活動を終えることができた。

最後に…

僕が内定をもらったのは12月だった。当時の就活スケジュールからしたらかなり遅い。それでも、やらねばと何とかスタートして入社してよかったと思える会社に出会えた。そこから数年働いて転職することになるのだが、それでもはじめての就職活動はうまくいったと思っている。

人材紹介会社は全部の会社がそうではないと思うけど、やっぱり彼らは成功報酬型のビジネスモデルで、学生を入社させたら紹介会社にお金が入るという仕組みなのでガツガツしてくる人は多い。しっかり見極めてうまく利用するといいと思う。

新卒ハローワークはどの地域にもあるのかわからないけど、個人的には親身に相談に乗ってくれたしあまりガツガツしてこないのでおすすめする。

始めるのは早いに越したことはないけど、遅いからって悲観する必要はない。とにかく諦めずに、まず一歩を踏み出すことが大事だと思う。そして、一歩踏み出すことが出来たなら、さらにもう一歩進めるはずだ。

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