#95 8年間毎週メルマガを送ってみた
『100日後に死ぬワニ』について少し考えた
もう結構時間が経ってしまいましたが、『100日後に死ぬワニ』という4コマ漫画がSNSを賑わせましたね。漫画家きくちゆうき氏がツイッター上で発表して、多くのファンを生んだコンテンツです。
毎日更新されるこの4コマ漫画は、毎回その最後に主人公であるワニくんが「死ぬまであと○日」というカウントダウンが書き込まれていました。そしてそのカウントダウンが0になる日はとうとう3月20日に訪れ、予告どおりワニくんは漫画の中で死んでしまいました。
この4コマ漫画は、登場人物こそ動物を擬人化したキャラクターでしたが、話の内容はごくごく日常の風景を描いたもので、そのことが一層読者に誰にでも突然訪れる可能性がある「死」について考えさせられる構造になっていました。
この作品がこれほど大きく注目を集めた理由は扱っているテーマが「死」であったり、「本当に主人公は死ぬのか?」という興味本位を掻き立てたことなど、様々あると思いますが、その一つとして、やはり単純に「継続は力なり」ということも言えると思います。
これを販促用語で、「グッドウィルモデル」と言ったりするそうです。強引な販促方法でコンテンツを押し付けるのではなく、そっと、そしてゆるく、ユーザーに拒否反応を起されない距離感で、継続的にコンテンツを提供し、ユーザーのグッドウィル(愛着)を醸成する方法です。
この作者の方がそこまで考えていたかは分かりませんが、大企業のように潤沢な宣伝費を使うことができない1ユーザーによって生み出されたコンテンツ(UGC)をバズらせるには1つの有効な手段ですね。
メルマガを始めて8年が経ちました
前置きが長くなってしまったのですが、実は私は勤めている会社のメルマガを担当しておりまして、今年で8年目に突入しました。デザイン会社として、お客様に役に立つ情報をお届けすることを信条とし、毎回社員が交代でコラムを執筆しています。メルマガの登録者数は現在1350人様程度。毎週火曜日の朝に送信しており、その回数も350回を数えています。
これだけ長く続けてくると、そのメリットや反省点が見えてきたのでまとめてみます。
最大のメリットは、社員の文章力の底上げになっていることです。デザイナーといえど、自分の考えをコトバにできないとならない時代です。文章力がつけば、次の段階として編集力がつきます。その時その時の閃きによるジャストアイデアではなく、社会の流れを読みコアアイデアまで考えてデザインができるようになってきている印象です。
もちろんメルマガ担当である私も、社員のコラムを加筆修正する役割を担っており、その能力も磨いてきた結果、校正力も上がりましたし、業界を日頃から注視するようになりました。
反省点は次の展開に何もできていないということ。例えば今までずっとテキストだけのメルマガを送信してきましたが、htmlメールでもっとデザイン会社らしく、デザインに凝ったメルマガにする手立てもあるように思います。しかしながら、やはり愚直に今まで通りの形を崩したくない気持ちもあり、なかなか手を付けられないでいます。
始めた当初は今よりも、文中に宣伝文句が多かったですが、今では極力少なくして、読者の皆様に有益な情報をお伝えするとともに、短い時間で読める軽い読み物としてグッドウィル(愛着)をもっていただければと取り組んでいます。
まずは10年続けることが目標です!
※一応メルマガ登録ができるアドレスを貼っておきましたので、興味のある方は一度登録してみてください。
もしサポートしていただけたら嬉しいです!