トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦① ブランド人になれ!
こんにちわ、あさおと申します。
とあるファッションブランドでマーケティングやECサイトまわりの仕事をしています。
ここでは1冊の本を読んで、学んだこと・実践できそうなことを自分の思考整理も兼ねて、書き綴っていきます。
単なる書評ではなく、マーケティングやECサイト運営、越境ビジネスなどで使えそうな切り口で、日々の仕事にすぐ使える形にしていくつもりです。
今回は「トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦① ブランド人になれ!」という本について。
この本は、LINEやZOZOで活躍されていた田端信太郎さんがオススメされていて知りました。
少し前にご自身でも、同じようなタイトルの本を出されていることからも、多くの影響を受けていることが伺えます。
この本では、自分の価値を客観的に判断する重要さとその方法を得ることができます。
あなたは、自分という商品の市場価値について、正確に把握していますか?
もしくは真剣に考えたことがありますか?
もっと簡単に言いかえると、今すぐに転職できる自信がありますか?
わたしはこれまで、社内評価ばかりを気にして、社外からの評価なんて考えたことがありませんでした。
しかし、それではヤバイとこの本を読んで気付かされました。
以下は本書にでてくるチェックリストです。
1.自分はいま、いくつのことで名前を知られているか。今後一年間に、その分野をいくつ増やそうと思うか。
2.現在進めているプロジェクトで、自分の力をほんとうに試されるものがいくつあるか。
3.この三か月の間に、新しく学んだことがいくつあるか。
4.この三か月の間に、名刺ホルダーの中に重要な人の名刺が何枚増えたか。
5.現在、自分が断然目立っていることはいくつあるか。
6.この三か月の間に、履歴書に箔を付けるために何をやったか。
7.一年前の履歴書とどこがどう違うか。
これらの項目にスラスラと自信をもって答えることができるなら、本書の内容はあなたに必要ないかも知れません。
正直、わたしはほとんどの項目で回答につまってしまいました。
試しに5分でも10分でもいいので、上記のリスト1つ1つを真剣に考えてみてください。
まずこれらの項目について考えることがスタートラインです。
自分という商品の価値は一体どうなっているのか?が嫌でもわかると思います。
この7つの項目にはっきり回答できるなら、商品価値を確立できていると言えます。(または、確立しつつある段階かもしれません。)
つまり、普段の仕事をしていく上で、基準にすべきリストでもあるのです。
あなたが昨日やった仕事はこれらの項目に影響をあたえるものでしたか?
そうでないなら、仕事内容を見直さなくてはいけません。
本書に「ブランド人=プロジェクトのポートフォリオ」という文言があります。
端的な表現ですが、これこそが全てです。
これまで何をしてきて、今何をしているのか、これから何をするのか。
あなたがやってきたこと、それがもたらした成果によって、あなたという商品の価値が決定されます。
しがないサラリーマンとして一生を終えたいのなら、こんなことは考える必要はありません。
ただ、自分という人間のブランドとしての価値を持つためには、避けて通ることができない道です。
本書では、各章末に「やってみよう!」と題して、具体的な行動が書かれています。
これらを実行していくことができれば、近いうちにブランド人としてのあなたが存在するでしょう。
しかし、数が多く、内容も今まで何もしてきていない人が取り組むにはハードルが高いものもあります。
そこで、まず取り組むべきは、最初のチェックリストを3ヶ月ごとに振り返ってみることです。
そして、振り返りをもとに、次の3ヶ月の”具体的な”行動計画を立ててみましょう。
このリストを意識して、日々の仕事に取り組むだけでも、大きくブランド人へ近づくことができるでしょう。
この時に重要なのが、やるべきことのみに集中することです。
やるべきでないことは今すぐにやめて、徹底的に排除しましょう。
自分の力を分散させてしまうのは、ブランド人を目指すうえで得策とは言えません。
一点集中で、やるべきことだけに全力投球です。
また、最後にひとつのコツとして、「現場を実際に確認する」ということを覚えておいてください。
本書でも、
現場の人たちと常に接触している人は、それだけで、ライバルに大きく差をつける。今日でもなお、ビジネスの世界では、この当たり前の秘訣が、マル秘中のマル秘になっている。現場にいちばん通じている者が勝つ。その勝率は十割に近い。
と述べられています。
本書を知るきっかけになった田端さんも「現地・現物・現場」が大切だと、色々なメディアで仰っています。
中には、現場を見下すような人もいますが、重要なことはいつも現場にあるものです。
そのことを忘れずに、ブランド人としての道を進んでいきましょう。
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