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LE COIN DU RETRO(13-2)

PROBLEMES A CHERCHER(no.15-16)の解答

R39 J.Dupin (Original)

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SSC#9 (11+3)

 作者の意図:白は1.Rxh7?とは指せない。何故なら、その直前の黒の手はKf8-g8となり、更にその前の白の手はPh6xg7+となるが、これだと白の駒取りが多過ぎるからだ(訳者注 駒取りが多すぎるのではなく、「白Pの配置がillegalとなるから」というのが正しい)。白はこのRによる駒取りを合法にする為、予めe筋のPを取り除いておくことになる。作意は、1.e4! 2.e5! 3.e6! 4.e7! 5.e8=B! (Excelsior!) 6.Rxh7 (直前の黒の手はKf8-g8で、更に前の手はh6xg7+) 7.Rh4! 8.Re6 (直前の黒の手はKh7-g8で、更にその前の手はh5xg6+) 9.Be7 Bxg7#となる。
しかし、J.MAREKは白Kがh6で詰む余詰順を指摘してきた。1.Ke5 2.Rxh7! (直前の黒の手はKf8-g8で、更にその前の手はf6xg7+) 3.Rh4 7.Kh6 8.Rh5 Bxg7#.

R40 J.Dupin (Original)

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            SHC#12 (3+14)

 初手は1.Rd3!である(1.Rd4?は黒の配置がillegalとなる。何故なら、この局面はKb2-a1 b4xc3+と戻すよりなく、黒の駒取りが多過ぎるからだ。白Bf1を含めた2枚の駒取りをお忘れなく)。続いて2.c1=S 3.Rd4!(黒Pc2がなくなったので、今やb4xc3+は合法である)4.c2! 5.Sd3 6.Sf4 7.c1=B! (7.c3?) 8.Be3! 11.c1=S 12.Sd3 exf3#とすればよい。一連の手順は非常に巧妙に作られており、解答者達はやや慎重さを欠いていた。この作品に対し寄せられた解答の中に、100%正しいものはなかった。

R41 H.Nouguier (Original)

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           SHC#11  b)+bRh8 (12+7)

 LJとPSの解答:「a)では、もし黒がキャスリングしていないとすると、白Bf2は成駒なので、白は全部で9枚駒取りをしていることになる。実際、黒のなくなった駒は9枚なので、0-0-0は合法である。従って作意は、1.h5 5.h1=R 6.Ra1 7.Ra8 8.0-0-0 9.Kb8 10.Ka8 11.Rb8 Sc7#となる。
 b)では黒駒が一枚多いので、a)と同様に進めると0-0-0がillegalとなる。こちらは1.h5 2.h4 3.h3. 4.Rh4! 5.Rxe4 6.Ra4 7.Ra8 8.0-0-0 9.Kb8 10.Ka8 11.Rb8 Sc7#が作意だろう。しかし、5手目より5.h1=B 6.Rh4 7.Rxe4 8.Rd4 9.Rd8 10.Bc6 11.Bd7 Sc7(Sd6)#の余詰がある」(余詰に気付いたのは、LJ+PSだけだった)

R42 N.Plaksin, A.Kisliak (Original)

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      出来るだけ早く白の0-0が可能になるように戻せ (7+12)

 できるだけ早く白の0-0を戻したいなら、1.0-0-0+ Kh7-g8 2.Bh5-g6+ Kg6-h7 3.Bg4-h5+ Kh5-g6 4.Bh3-g4+ Kg4-h5 5.Bg2-h3+ Kh3-g4 6.Bh1-g2+ Kg2-h3 7.h2-h1=B+ Kg1-g2 8.h3-h2+ 0-0とするしかない。白Kと黒Bの「追いかけっこ」だ。

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