全国大会参加記(平成25年)その2

 軽くクーラーをかけて寝たのだが、流石に暑くて夜中に何度か起きた。うとうとしているうちに7時になり、シャワーを浴びてから急いでフロントへ。7時20分に降りたら、もう既に猪股さんの姿があった。9時から手伝うようにと昨日言われたので、猪股さんとモーニングを食べてから全国大会の会場に向かう。(猪股さんも幹事会のために9時にはいかなくてはならないのだ)
 8時半に到着して、玄関口で何人か知った顔と挨拶を交わした後、とりあえず9階に上がってみる。しかし、会場の中は予想とは全然違って非常に落ち着いた雰囲気だった。いつもの全国大会だったらスタッフが直前までばたばたしているものなのに、今回はそんなこともなく、手伝いといっても机を動かして書籍販売用のスペースを作ることくらい。正直拍子抜けした。というか、ヒマだ。幸い、近くに真島君を見付けたので世界大会時に作成した名刺を渡すと、自作の解図に取り組んでくれた。流石の看寿賞作家もプルーフゲームは瞬殺とはいかず、しばらく悩んでくれた。いやあ、嬉しいなあ。
 受付を済ませてから、書籍コーナーで故酒井克彦氏の作品集を購入。本当なら、この場でご本人からサインを入れてもらうところなのになあ…。帰ったらもう一度盤に並べて解図してみよう。

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スナップ写真(平成25年)5

 関半治実行委員長。「遺影に使うから後で送ってくれ」と仰ってましたが、まだあと30年くらいは生きてもらわないと困りますよ。

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スナップ写真(平成25年)6

 拙作に悩む看寿賞作家M氏。こういう姿を横からにやにや眺めるのが、作家として至福の一時だよね(笑)。

 今年はなぜか正午から大会が開催されるので(これは例年より1時間早い)、11時過ぎにはもう昼ご飯を食べに出かけることにした。猪股さんと地下街をうろつき、適当に選んだ店に入る。こちらは冷やしきしめん、猪股さんがカレーきしめんを食べていると、井上君も同じ店に入ってきた。何という偶然!食事を終えた後、3人で再び会場入り。12時から予定通り全国大会が開催されたのだが、ここからの第一部の挨拶はつまんないので省略。看寿賞の表彰と、門脇賞の若島さんだけ写真を載せておくことにしよう。

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スナップ写真(平成25年)7

看寿賞を受賞された方々。みんないい顔してます。

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スナップ写真(平成25年)8

門脇賞を受賞された若島先生。

 第2部は解答競争から。今回はバカ詰もあるとのことで、その為はじめに吉岡氏によるバカ詰のルール説明があったのだが、その際正面のスクリーンに「松さか子先生(17歳)」との文字が大きく映し出され、思わず「お前は南沙織か!」と心の中でツッコミを入れる(笑)。恐らく25進法くらいでの表記なのであろう。白衣姿の写真を取らなかったのがつくづく悔やまれる。
 今年は珍しく真面目に解答競争に参加したのだが、なにせ普段全く駒に触っていないのだから、すらすら解けることを期待する方がおかしい。ヒッカケ問題にも嵌まりまくり、頼みの綱のバカ詰もさっぱり。トータルで+2点だった。まあマイナスにならなかっただけ良かったと思うべきか。
 続いて創作競争ということだがここら辺で会場を出ると、案の定師匠を発見!いつものように面白い話をたくさん聞かせて頂いた。(詰将棋の話ではなく詰将棋界の話なのでここに書けないのが残念だ)そのうち小林さん、嘉則さん、小泉さんといった「この詰」関係者がどこからともなく集まってきたが、そこに若島先生も登場し、invisible(透明駒)を使った作品をみんなに出題する。「いきなりこんなの出されても解けっこないよ」と思いつつもひたすら図面とにらめっこしていると、師匠が10分ほどで解いた様子。残りの面子では私が一番早かったが(←かなり自慢したい!)、それでも多分30分近くかかったと思う。まだまだ修行が足りませんね。
 団体写真の撮影のためにもう一度会場に戻り、懇親会の会場に移動するまでしばらくぶらぶらしていると、師匠が妙齢の女性と話をしているのを発見!しかもこの人、どうみても一般人だ(同じ女性でも、Sさんだと私たちに似たにおいがプンプンするが)。後で聞くとどうやら「見る将棋ファン」という人種らしい。それでは谷川先生や浦野先生を追っかけて参加したのかと思ったら、そうでもないらしい。どうも釈然としないので、浦野先生に「要するにキングオブマニア田口さんの女性版ということなんですか」と重ねて聞いたら、それも違うと仰る。ますます訳が分からない。この人たち(もう一人いました)、懇親会どころか最終的に2次会のワタミまでついて来たんだけど、何がしたかったのかなあ?(嫌みではなく、純粋に不思議に思っているのです。念のため)

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スナップ写真(平成25年)9

例の「見る将棋ファン」の人にプロブレムの説明をする師匠。

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スナップ写真(平成25年)10

解図している宮原君。彼や井上君を使って「見る詰将棋ファン」の
女性層を開拓できないものかなあ…。

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