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温故知新(詰パラ369号-01)

 今日は詰パラ369号(昭和61年11月号)を読んでみることにしよう。さすがに期末だけあって、短編から長編まで好作が揃っている。早速紹介していこう。

           波乱万丈

(詰パラ 昭和61年11月号、半期賞)

35銀、同と、44馬、15玉、33馬迄5手詰。

 両王手できるのに、わざわざ一方の穴を塞いでから開き王手する。この paradoxicalな感触に面白みを感じるかどうか。

           岡村孝雄

(詰パラ 昭和61年11月号)

54龍、44桂、45龍、同玉、25龍迄5手詰。

 こちらも構想作。余り捻らずストレートに表現しているのが私好み。

           赤羽 守

(詰パラ 昭和61年11月号)

56角、同飛、45金打、24玉、57角、同飛成、94飛迄7手詰。

 こちらは非常に自己主張の強い作。一手一手緊張感があるのが氏らしいところ。名前を伏せても赤羽臭がぷんぷんする。

           赤羽 守

(詰パラ 昭和61年11月号、半期賞)

74角、65桂、93角成、67玉、68銀、76玉、66馬、同玉、56飛、同玉、
57金迄11手詰。

 もう一つ赤羽氏を。焦点に取れない捨駒をして合駒を発生させるところから始まり、収束は大駒を惜しげもなく捨てて最後はピンメイト。力と技が見事に調和している。

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