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温故知新(詰パラ302号)

 今日は詰パラ302号(昭和56年4月号)を読んでみる事にしよう。目を通していくと、高校に面白い作品を発見。早速引用してみよう。

           池原雅幸

(詰パラ 昭和56年4月号)

23飛生、33香、16歩、同玉、52馬、34歩、同馬、同香、27角、15玉、
16歩、14玉、36角、同香、44飛迄15手詰。

 構想を端的に表現しているという意味で、中編的な短編。金銀を使わずラインピースのみで構成された手順は、意識的に短編から情緒性を排除しようとしているようにも思える。

もう1作は、岡崎氏の作品。

           岡崎秀樹

(詰パラ 昭和56年4月号)

33桂、同馬、11香成、同馬、33桂、同馬、12銀、22玉、23歩、32玉、
44桂、同馬、22歩成、同馬、44桂、同馬、23銀行成迄17手詰。

 これは抜群に面白い!本郷昌幸氏の例の短編を髣髴とさせる。12香から始めることが出来れば最高だったのだが、これは高望みし過ぎか。変化・紛れ皆無で、純粋に駒の運動性に焦点を当てたこういう作品は、現在発表すればもっと高く評価されるかもしれない。

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