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私家版・短編名作選補遺(12)

           (34)山田康一

34 山田康一(7手詰)

          (詰パラ 平成6年2月号)

47飛、46飛、45歩、43玉、76馬、同飛、44歩迄7手詰。

 2手目46飛!が絶妙の受け。この飛中合を動かして突歩詰で仕留めるという展開は、初形からは想像しがたい。 

           (35)若島 正

35 若島 正(9手詰)

          (近代将棋 平成7年2月号)

38馬、15玉、45龍、35桂、16歩、26玉、36龍、同玉、37馬迄9手詰。

 龍と馬による、ダブルのスイッチバック。プロブレムから拝借したテーマを詰将棋で表現すると、ともすれば機械的で乾いたものになりがちなのだが、これはその稀有な成功例。


           (36)岡田 敏

36 岡田 敏(17手詰)

          (詰パラ 平成5年11月号)

48金、47歩、38銀、18玉、45角、36桂、同角、同歩、27銀、17玉、
29桂、同飛生、26龍、同馬、18歩、28玉、38金迄17手詰。

 2手目18玉とすると以下、45角、36桂、同角…と作意同様で2手早い。作者名を見て警戒を怠ったか、発表時には73名中46名もの誤解者が出た。


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