全国大会参加記(平成24年)その2
次の日は9時頃起床。まずは目を覚ますためにシャワーを浴びる。今日も暑そうだ。ホテルの朝食は高いので、駅に行ってまたスターバックス。例の二玉詰を見ながらコーヒーを飲む。
11時頃に会場入り。そこで嘉則さんに会うなり「あれ、解けたで!」と言われて軽くショックを受ける。まあ、考えてみると、私のようななんちゃってフェアリストが嘉則さんのような筋金入りのフェアリストに敵う筈もないのだが、やはり悔しい。実は昨晩飲んでいる最中に、若島さんから「あれは序の4手が難しいんだ」というヒントにならないヒントを頂いたのだが、いくら図面を見つめても全然筋が見えてこない。ダメだねえ。
開場の時間が近づくにつれ、やってくる詰キストも増えてくる。懐かしい顔を見付ける度に「ああ、全国大会に来たんだなあ」という実感がわいてくる。12時半から、いよいよ本番だ。実行委員長や来賓の挨拶、幹事報告、看寿賞の表彰と進み、なぜか私が優秀解答者の表彰状を代理で受け取ることに。直前に水上さんからそれを頼まれたのだが、何で私なのかイマイチよく分からないまま引き受ける羽目になってしまった。
前にも添川さんの代わりに角さんが受け取ることがあったけど、角さんは添川さんを個人的に知っていてしかも彼のよき理解者なのだから、十分納得のいく人選だった。でも私は、欠席した解答強豪の方々を誰ひとり知らないのだ。参加者のみなさんはほぼ全員が「何でアイツが受け取ってるの?」と思ったに違いない。この居心地の悪さに追い打ちをかけるように、「高坂君、折角だから何か一言を」と無茶振りをされて、弱ってしまった。まあ、恥をかくのは今に始まったことではないから、今更笑われても別に気にはならないんだけど、どうせああいうことをするのなら、予めネタ合わせしてくれたら良かったのに。
2時半過ぎに前半が終了。全員参加型企画の準備に苦労されたスタッフのみなさんには悪いのだが、解答競争などのイベントには参加せずに、後半は外で師匠の有難いお話を拝聴することにする。私にとってはこれが至福の時間なのだ。
上田さんの真に偉大な点は、詰将棋であれだけの業績を残した第一人者であるにもかかわらず、私のような若輩者にも分け隔てなく接してくれるところだ。故鶴田主幹に関する昔話、9月の世界大会のこと、次回の作品集(恐らく最後の作品集になるだろう)のことなど、何を聞いても面白い。余りに面白すぎて、時が過ぎるのも忘れて聞いていたために、二人とも集合写真には間に合わず。(「あれ、何だか静かになったぞ」と気づいた時にはもう、会場はのこのこと入っていけるような状態ではなかった)師匠も写真には写りたかったようだったので、弟子としてはちゃんと頃合いを見計らって会場に移動するよう促すべきだったなあ。
6時からは松本東急インの3Fで懇親会。私に言わせれば、これが全国大会の本番だ。まさしく詰キストのパラダイスだったあの会場の雰囲気を、以下の写真が雄弁に語ってくれるだろう。
(4)井上さんと私
看寿賞を連続受賞して、しかもイケメンだなんて、ズルいよね(笑)
(5)加藤さんと服部さん
(6)師匠と小泉さん
(7)小林さん、真島君と深井さん
(8)赤羽さんと私
蕎麦を食べていらっしゃるところに突撃して撮ってもらったが、
赤羽さんは内心「こいつ、誰?」と思っていたに違いない
(9)谷口さんと斎藤先生
(10)猪股さん、宮原君と則内さん
猪股さんの息子と孫だといったら、知らない人は信じてしまいそう(笑)
(11)堀内さん、佐藤さんと筒井さん
みなさん、ご機嫌です。
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