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銃撃RunでBoo ー第3話ー

円は軍で培った用心深さをなんとか取り戻し、低速モードで虫機で移動し始めた。

「こちら円。螺旋無事か?」

「プープーッ。少尉。取り敢えず私は無事です。血も止まりました。」

「よかった。敵は残り2機だ。私も太腿を撃ち抜かれたが、あいにく弾は小さい。その気になれば走れるよ。」

「なによりです。少尉。」

「お前今どこだ?」

「今、私はブラックビルのある第8通りを太陽の方角へ20分程歩いた所にいます。砂地が続くんですが、突然だだっ広い草原が見えてきます。その草原のデカい木の下に身を潜めてます。」

「わかった。すぐいく。」


辺りは暗くなり始めていた。息を殺さんばかりにまわりを警戒しながら円は虫機を走らせた。

(「ここで敵と遭遇するのが吉か否か。1機なら願ったり叶ったりか。とにかく…っ!?」)


円は目を見張った。橋の下の川岸に虫機が1機止まっていた。兵士の姿はなかった。


(「こいつは罠か?ここで沈めるべきか?2人いるのか?兵士はどこに身を潜めてる?」)


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