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リア充という特権階級

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ITが少し進んだ時代の、当たり前のような暮らしを、描きたいと思っています。
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#アバター

リア充という特権階級 第四話(秘書アバターのいる仕事風景)

前の話:https://note.mu/tosshie/n/n93b16c6b30a0

一緒に製品の企画をしているコウスケのアンドロイドから早い時間に打ち合わせをしたいと打診をうけていたマオが、朝10時からの別のミーティングをリスケして、コウスケとのミーティングを入れた。この1週間は、コウスケとのプロジェクトが最優先だと伝えてあるため、マオも予定を調整できる限り、コウスケとの予定を優先する。

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リア充という特権階級 第三話(秘書アバターのある日常生活)

アキラは電車の中で無性にドトールのコーヒーが飲みたくなった。カムのスイッチを入れて、ドトールでコーヒーとつぶやく。電車の中だが、声はキャンセラーで周りに聞こえないようかき消される。

カムから、いつもの場所でいつものやつでいいですか?と音声が聞こえる。ああ。と言うと、15分後にコーヒー濃い目、ミルク少な目で2階の窓際の奥の席をご用意しましたと、秘書アバターのマオの声が聞こえた。

駅につき、ドトー

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