『100万分の1回のねこ』を紹介するつもりが、Netflixの『ラブ、デス、ロボット』を紹介していた件

どうも、とったんです。

本屋さんというのは恐ろしいもので、
店頭にある本が魅力的に見える。

当然、店側が魅力的に見えるよう努力しているからだが。
それでつい散財してしまう。

過去に書いたことと矛盾するようなことを言うかもしれないが、
本の価値は読み手が決めるものだと思う。

例えどんなに有益な情報が乗っていたとしても、
読んだ人が役に立たないなぁと思ったら、
数千円する本も十円未満の価値になる。
逆もまたしかり。
新潮文庫のキャッチコピーは優秀だ。

それはさておき、今回取り上げる作品は
『100万分の1回のねこ』
という作品である。

この本は、かの有名な絵本
『100万回生きたねこ』(佐野洋子)
に作家たちが捧げるトリビュート作品集である。

参加している作家は角田光代、綿矢りさ、谷川俊太郎など豪華な顔ぶれである。

ところで、「豪華な」という表現、厄介だと思う。
豪華キャスト、豪華声優陣とか、
作り手や配給側が豪華ってつけるのは、
なんとなく違和感を感じる。
豪華だ、って思うのはあくまで受け手の方では?
そんなことはどうでもいい。

この『100万分の~』では、
テーマ設定はわりと自由である。
『100万回生きた猫』を連想させる要素が入っていれば、あとは作家それぞれの持ち味を生かした作品が展開される。

猫が生まれ変わるうちに人間になったパターンもあれば、本編のifとして空襲のあった時代に生まれた猫もあるし、ゲームの世界のバグ的な存在になるなろう系猫になるのもある。

果てには、『100万回生きた猫』が好きなダメ男を愛してやまないホステスの話など、
話の降り幅はかなり大きい。

個人的にオススメは角田光代の書いた
「おかあさんのところにやってきた猫」。
あったかくて、ちょっと切ない話である。

この自由系作品群を見たぼくが真っ先に連想したのは、Netflixで配信されている『ラブ、デス、ロボット』というアニメーション作品だ。

『ラブ、デス&ロボット』は海外の次世代を担うクリエーターが作った「ラブ、デス、ロボット」の三つの要素が入った短編アニメーション集である。
3DCGだったりセルアニメだったり、SF、伝記、ギャグ、なんでもありである。

レズ要素あり、グロあり、意外なオチありの「ソニーの切り札」。
知能を持ったヨーグルトに人類が支配される話など。
中でも一番のオススメは、農場のおっちゃんたちがロボに乗ってインベーダーと戦うヤツ!

とまあ、唐突に二作品挙げてみましたがどちらもオススメです。この機会に見てみては?
あと、Netflixなら「ミッドナイト・ゴスペル」面白いから見て。「アドベンチャータイム」好きなら絶対ハマるから。

更新頻度は低いですが、サポートしていただけると生活が少しばかり潤いますので、更新頻度も上がるでしょう。