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ルール間の関係結果についてその一部を紹介 遺伝セルオートマトン Genelife Part 5

前回に引き続き Genelife の作成日記です。前回作ったルール間のある関係性の数値化ツールの結果が出たので、その紹介をしたいと思います。

今日の日記

朝早起き。昨晩は午前2時前と、かなり早く寝ることができた。実は最近寝付きが悪く早朝5時位までベッドの上で戦っていることも多かったので、今日はとても気分が良い日でした。今回試しに行った、寝るときにイヤホンで眠くなる音楽を聞きながら目隠しをして水に浮いたような気持ちをイメージして、眠れました。今日も実施してみようと思います。

あと、オクトパストラベラーを進めていました。サイラスという学者が、他のパーティメンバー3人と連携してうまく行けば2ターン目に10万ダメージほど出せて、ボス戦や強敵がかなり簡単になってしまいました。ただ、サイラスがいないと厳しい・・・という状況ですね。ストーリーは順調に進んでいます。どうしても取れない宝箱があるのが気になっているのですが・・・。

あとは Fortnite を久しぶりにプレイしました。このゲームは終盤には「やぐら」などの建築スキルで勝負するようなゲームになるのですが、自分はまだ(早期アクセスの頃から)うまく扱えなくて悩んでいます。ビルダープロみたいなボタン割り当てに変更して練習してみようと思ったのですが、その前に「準備期間が長いわりに、その甲斐なく死ぬ事が多いなー」と思って、なんだか虚しいというか惨めな気持ちになってしまいました。あんまり向いてないかも。でも期間限定イベントの「フードファイト」というルールは面白かったです。

自分には多分 Battlefield のようなゲームのほうが合っている気がします。

あと、今日届きました。

すごい量のカルパスです。安くて美味しいものを探すために適当に何種類か Amazon で注文しました。まだ届いてないものもあるので、なかなかの量だと思います。今日のご飯はこの「徳用」と書かれた175グラムの1袋だけです。あんまりお腹が空かないんですよね。食欲が余りないです。明日はこれをおかずにご飯を食べようか、もしくはまだ開けてない焼酎が何本かあるので、そっちで行こうか、楽しみにしています。

それと、ちょっと絵の練習をしてます。これは昨日描いたものですが。

何かを見て描いたりせず、自分の最大限の実力を発揮して描いた渾身の1枚です。これを角度を変えて描けるようになるのが、次の目標ですね。ちょっとずつやってます。

あ、今日の日記が長くなってしまいましたので、そろそろ次へ。

Genelife のルール間の関係性の結果について

28種類のルールの2者間の関係をすべて求めることができました。ルール A -> ルール B のマイグレータビリティ、式でいうと test_migratability(rule_a, rule_b) を作りたいのですが、それに等しくはなくとも近いものを求めた結果がでています。28 x 28 = 784 パターンのうち、453 パターンが 10/10 ではないものでした。10/10 というのは、10回中10回安定(停滞)するつまらないパターンのことです。約57%が不安定な状態になっている可能性があるようです。ツールの都合上、近似値というか、大雑把に計測しているので、あくまで不安定な可能性があるということまでしかわかりませんが。

内訳も出ています。

ratio times
-----------
 0/10   135
 1/10    54
 2/10    32
 3/10    30
 4/10    22
 5/10    22
 6/10    25
 7/10    29
 8/10    47
 9/10    57
10/10   389

こう見ると、2/10 〜 7/10 が25回前後で、5/10 に近づくほど回数は少なく、2/10 〜 7/10 を合計すると160回、更に 1/10 と 8/10 と 9/10 を足すと318回ということになり、0/10 より回数が倍以上多いようです。

4/10, 5/10 が特に出現頻度が低いので、その結果になったルールを2つピックアップしてみました。

1つが 345/345/3 -> 23/23/3 です。割合 5/10 の不安定さです。

しかし、動画を見ても、あまりおもしろいとは言えないノイズのような状態です。白が 345/345/3 の動きで、一定時間経つと紫の 23/23/3 が出現し、それが消えるというだけでした。この周期的な状態は不安定ではなく安定です。安定したかどうかの判断方法をかいくぐってきたものの一例ですね。こんなルールはたくさんあると思います。

もうひとつが 345/2/3 -> 45/368/8 です。これも 5/10 の中から適当に選びました。

白が 345/2/3 で、紫が 34/368/8 です。このルールは意外にも面白い状況を作ってくれていました。何度か試したところ、最初のほうで自己組織化に失敗したら無に収束し、成功したら複雑系を作るようになっていました。

345/2/3 だけですと下の図ように自己組織化された結晶が空間全体に広がり続け、組織が凍りついた状態になってしまいます。

これは空間が無限にあれば無限に広がり続けるということです。どこかで歯止めをかけるようなルールは 345/2/3 だけでは存在できません。しかし、セルが世代交代回数100回を超えて 34/368/8 のルールに変化する仕組みが働くと、先程の動画のように、複雑な形を作り、複雑な状態変化をし続けます。カオスの縁と言われる絶妙なバランスにかなり惜しいところまで来ているかもしれません。

一旦広がりを見せる結晶は、その広がる力を使い果たすことで勢いを失います。セルが世代交代を繰り返すことで広がるからです。勢いを失う現象をもたらしているのは 34/368/8 ルールです。このルールが結晶の縁で発生すると、その結晶は少し縮んだ状態に変化します。

これがその瞬間の図です。また、結晶の縁では 345/2/3 と 34/368/8 が入り乱れた状態になり、組織の境界線は少しゆるい状態になります。他との干渉やまた自分自身でも形を変えやすい状態となります。この境界線で発生する現象が、予測しづらく意外性のある動きをする『複雑系』をもたらしている要因になります。

また、白(345/2/3)を核とし紫(34/368/8)を纏った組織が複数できることになります。小さいものだとこんな感じ。

大きいものだと先程の図のようなものだったりします。この紫がある場所は核である白がセル年齢がだいたい95〜99歳、紫がだいたい100歳〜105歳となっています。白は動いていないので99歳までのまま止まっているわけですね。だから白は紫を生み続けます。このようなルールの境界線ではこのセル年齢がキープできることが大切なようです。

まれにこれらの組織が干渉しあい、さらに形を変えたり数が増減したり、複雑な動きを起こすことがあります。紫が白の広がりを抑え込む代わりに、白は Genelife でなければ無限のエネルギーを持っているため、紫が何らかの原因で消滅してしまうと、白のエネルギーが漏れ出し広がってしまいます。しかし Genelife はセルに年齢があるため、少し広がったあとにまた紫に変化し消滅または別の組織に変化するわけです。

また、これもよく起こる現象ですが、セル年齢が若くまだルール交代まで時間的に余裕のあるコアを持った大きな組織ができることがあります。この組織は、ちょっとしたくらいでは何も起きませんが、稀に大爆発を起こすことがあります。それはコアに大きなエネルギー(たくさんの若いセル)を持っている組織だからです。爆発時は白のルールで広がり続け、また100歳になったときに紫によって抑えられますが、組織の内部ではほぼ変化がない状態です。

このルールの面白さは、自己組織化(結晶化)の抑制とその縁の不安定さでした。そして、他のルールにも似たようなものはそこそこありそうだということも何となくですが感じられるようになりました。結晶化と蒸発の関係があれば成り立つ可能性があるからです。絶妙なバランスが必要ではありますが。

例えば別のルールでもこんなふうに小さな組織がたくさんできるパターンを見つけました。

ちなみにですが、このような状況を作るルールは Genelife でなくても2次元総和型の世代セルオートマトンにいくつか存在するので、このルールの新規性は低いです。

こうやって1つずつルールを見て、面白そうな関係を持ったルールを集めていき、それらを使って面白い Genelife を見つけられたらいいなと思います。

今日は Gnarl ルール (1/1/2) を挟んだパターンで安定性の計測をするツールを動かして寝ようと思います。これは Part 3 で話したマイグレータビリティの調査の正確性をより高くできるかもしれない手法です。今回の計測結果との照らし合わせ何かもできればいいなと思います。

それでは。

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