見出し画像

効率よく勉強しよう!科学的に効率のよい勉強法をご紹介!

今回は科学的に効率の悪い勉強法をご紹介します。7つもあるので、分けてご紹介します。
 ではまず、正しい勉強法をご紹介する前に、「世間で推奨されているが、科学的に見ると実は効率が悪い」という勉強の事例を見ておきましょう。「科学的に効率が悪い勉強法」とは、どのようなものがあるのでしょうか?
 2013年、アメリカのケント州立大学が、過去に集められた勉強法に関する論文を集め、本当に効くテクニックを選ぶ作業を行いました。
 ここでチェックの対象になった実験データは200件超。教科書の再読や要約など、日本でもよく使われる定番のテクニックばかりをいくつか抜き出し、それぞれのデータで効果が認められたかを調べていきます。
 その結果、「効率が悪い」と判定された勉強法は7つでした。

 1.ハイライトまたはアンダーライン
 2.語呂合わせ
 3.テキストの要約
 4.テキストの再読
 5.集中学習
 6.自分の学習スタイルに合わせる
7.忘れる前に復習する
 
 いずれも、多くの学校や予備校などで教えられているテクニックばかりです。私もよくこれらの勉強法を使ってきました。いったい、これらの定番勉強法のどこに不備があり、なぜ使ってはいけないのでしょうか。これから1つずつ説明していきましょう。
 科学的に効率が悪い勉強法1つ目は、ハイライトまたはアンダーライン。きょうかしょや参考書の大事だと思った部分にマーカーやボールペンで印をつけていく、誰もがいちどは使うテクニックです。私の数学の先生もよく教科書にアンダーラインを引くように言っていました。
 ところが心理学者の多くは、ハイライトやアンダーラインを「ただの気休め」と呼んでいます。覚えたいことを脳に刻み込むには、ハイライトやアンダーラインはまったく使えません。
 教科書のアンダーラインを見ると、人間の脳は「これが重要なポイントなのだな」と自動的に判断します。そして、大事なところをチェックした安心感から、心の中にリラックスした感覚が生まれます。
 ここまではいいのですが、問題なのは、ハイライトを引いただけで脳が満足してしまうという点です。私もよく考え直してみると、教科書にアンダーラインを引いて、その内容はほぼ覚えられていなかったと思います。アンダーラインを引いたこの時点では、脳はあくまで「重要な情報」を選別しただけで、「この内容には覚える価値がある」とまでは考えないのです。当然こうなると勉強の中身は頭に定着してくれません。
 さらにハイライトには、特定の情報にだけ意識を集中させるため「使える知識」として身につかない、というデメリットもあります。
 例えば、「1600年に関ヶ原の戦いが起きた」といった情報にマーカーを引いた場合、皆さんの脳は、年号と歴史用語にだけ注意を向けます。しかし、ここで本当に大事なのは、当時の日本がどのような環境にあり、なぜ戦いをしなければならなかったのかを大きな流れとしてつかむことではないでしょうか。
 にもかかわらず、脳の注意はハイライトだけに向かうため、情報の全体像をつかみにくくなります。そして必然的に、丸暗記重視の客観問題は対応できても、応用問題になるとまるっきり役に立たない知識ばかりが脳に残ってしまう訳です。
 いかがでしたか?思い当たる勉強法があったのではないではないでしょうか。次回は2つ目の語呂合わせについて詳しく説明していきます。この記事が気に入ってくださったらぜひフォローよろしくお願いします。