見出し画像

道祖神の子守唄

神さまがそっと耳打ちしてくれた
なるほどなるほど
言葉を止められれば
それも大層すばらしいことだが
言葉を道しるべに使って
深く
どこまでも深く
潜っていくこともできるのですね

それでぼくは腹の底から湧いてくる
心細さと侘しさに封をするのはもうすっかりやめにしようと決意して
砂漠のとば口の小さな聖地を
どこまでも優しくなでる
早春と初夏の混じり合った季節の風に
身をまかせて
心をゆだねて
うたた寝をするようにとろとろと
口笛を吹くように軽々と
心の奥底に眠る輝きに満ちた充実の虚塊を目指して
旅立つ夢を見続けたのです

パンくずのように言葉をまき散らしながら
夢の旅路を歩き続けたのです

☆全文無料、投げ銭方式でお届けしています。記事のご購入でコメントがつけられるようになります。また、収録マガジンをご購入いただくと、次回更新時にお知らせがいくようになります。

ここから先は

0字
この記事のみ ¥ 100

いつもサポートありがとうございます。みなさんの100円のサポートによって、こちらインドでは約2kgのバナナを買うことができます。これは絶滅危惧種としべえザウルス1匹を2-3日養うことができる量になります。缶コーヒーひと缶を飲んだつもりになって、ぜひともサポートをご検討ください♬