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【通信講座】 小説「ドランクンヘヴン」 質疑応答

(作者より)
講評とアドバイス、どうもありがとうございました。私の小説をここまで読み込んで、批評されることが今まで無かったため、感激しました。私は以前から書き手として、良質の読み手を求めていました。今回講評をいただいて、その望みがかないました。また、たいへん勉強になりました。思いきってお願いして、本当に良かったです。

厳しい言葉をいろいろいただきましたが、どれも的確で、納得できるものでした。
特に文章に対する指摘(と坂口安吾の引用)は刺さりました。確かに文章の体裁や上辺ばかり気にしていた嫌いがあるように思います。小手先の文章になっていたかもしれません。
定型句については悩むところです。そこまで無理して避けることはないのでしょうか?
プロットについては、一応プロットポイントを設けたりもしてはいますが、不完全だったことは否めません。
アンスラックス教授はミスリードの目的で登場させました(それと一応、こういうトンデモ理論を書くのが私の作風ではあります)。ことさらにオチを隠そうとして宙ぶらりんにし、メインの筋がわかりにくくなってしまった点は反省すべきですね。
ところどころ粗雑になってしまうのは、ひとえに私の頭の悪さに因るものです。
それと少しだけ肯定的な言葉があったことは励みになります。ありがとうございました。

川光さんの望んでいらっしゃるレベルは、私にとって相当高いように思います。果たしてこの先、そこへ到達できるか判りません。それでもいただいたご意見を参考に、少しでも近づけるよう、精進してまいります。



定型句については悩むところです。そこまで無理して避けることはないのでしょうか?

「鬱蒼とした森」にはなんの効果もないが
それを踏まえた「鬱蒼としたまつ毛」は意味があるかもしれない。
伝統的定型句を避けること自体が目的なのではなく
それらを材料として、より鮮烈な表現に到達することを意識すべき。
 


アンスラックス教授はミスリードの目的で登場させました(それと一応、こういうトンデモ理論を書くのが私の作風ではあります)。ことさらにオチを隠そうとして宙ぶらりんにし、メインの筋がわかりにくくなってしまった点は反省すべきですね。

この構成だと
「アンスラックス教授」は確実にメインキャラクターになると期待するので
ポストモダン的、あるいはセカイ系的に
同じような複数の断片で時間、空間の広がりを壮大にしないかぎり
このパートは非常に浮いてしまう。



ところどころ粗雑になってしまうのは、ひとえに私の頭の悪さに因るものです。
それと少しだけ肯定的な言葉があったことは励みになります。ありがとうございました。

そんなに卑屈にならなくてもいいと思う。
欠陥が多いことより
様々な点でかがやく個性を評価したい作品だった。



川光さんの望んでいらっしゃるレベルは、私にとって相当高いように思います。果たしてこの先、そこへ到達できるか判りません。それでもいただいたご意見を参考に、少しでも近づけるよう、精進してまいります。


相対評価(「素人にしては」「初心者にしては」「プロなのに」)は
無礼だと思うので
どんな作者のいかなる作品でも
絶対的な尺度で講評する。
むずかしいのは
上達することではなく、継続すること。

ご健筆を。

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