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ICELAND AIRWAVES 19 / エアウェイブス今年も行って来ました。

今年で通算3回目のエアウェイブスに行って来ましたので、その模様を書いて行きたいと思います。

今回はエアウェイブスともう一つルクセンブルクのSONIC VISIONSという二つのフェスに参加したので、3週間という長い旅をしてきました。これで今年はフェス納めです。(SONIC VISIONSついては次回書こうと思います)

では、今年19年のエアウェイブスの模様と去年書いた記事の補完部分を中心に書いていきます。

このフェスについて

アイスランド・エアウェイブス / ICELAND AIRWAVES

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今年で21回目となるアイスランドで一番大きな国際音楽フェスティバル。前述の通り僕は3回連続での参加です。

開催時期

2019年11月6日-11月9日(例年11月初旬水曜ー土曜の4日間)

フェスの歴史音楽ジャンルなどは昨年のこちらの記事に書いてありますので興味のあるかたはぜひ。


チケット購入
去年の内から行くと決めていたので、超早割のスーパーアーリー・バード9,900ISKでチケットはゲットしていました。開催間近での通常価格は19,900 ISKなので半額で買えるのは超お得です。

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また今年は新しくエアウェイブスプラスという通常チケットに追加で購入できるパスも加わりました(12,000ISK)。これはいわゆるファストパスのようなもので、専用の列で入場でき、会場内でも専用エリアに入れたりするものです。僕は購入しませんでしたが、見た所、価格に対してちょっと恩恵は少ないように感じました。というのもプラスを持っていたとしても、会場が満杯なら結局外で待つことになり、空けば優先的には通されますが、それはレギュラーチケットでも流れ自体は一緒です。プラスができたことで列が2つでき運営スタッフも大変そうでした。次回はわかりませんが、今回に関して言えばあまり効果的ではなかった印象ですね。

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2019年11月現在、来年20年のチケットをスーパーアーリー・バードで売っています。今年は11,900ISKみたいです。行かれる方はお早めに!
チケットセールページ


開催場所

エアウェイブスが行われるのは、首都レイキャビークのダウンタウン一帯です。これは例年通りですが、毎年会場は増えたり減ったりします。

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特徴として会場タイプが2つあり、それぞれ"Off Vanues"、 "Official Venues"に分かれています。(今年は更にOn VenuesというのもありましたがOfficialとの違いがなんなのかはよくわかりませんでした笑)オフヴェニューだったKEX Hostelが今年からオフィシャルに昇格(?)したので、毎年決まっているわけではないようです。

"Off Venues"
こちらはチケットを持っていなくても無料で入れる会場です。ライブ施設というより、カフェやレコードストア、ホテルのロビーなどいろんな場所でややるのがオフヴェニューの面白いところです。時間は大体お昼過ぎから夜19:00頃までで、地元アイスランドのアーティストが出演します。

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"Official Venues"
チケットを持っていなければ入れない会場です。地元アイスランド以外のアーティストはオフィシャルでしか演奏しません。時間は夜の19:00頃からオープンし、夜中まで続きます。(一部はお昼からオープン)

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現地到着から会場周辺まで

さて日本からの直行便は当然のごとく存在しないアイスランドです。前回は乗り継ぎ手段としてLCCを紹介したのですが、なんと今年アイスランド唯一のLCC、WOWAIRが運営資金不足で運行停止。。。そんなことから今までより、格安でアイスランドを目指すことが難しくなってしまいました。とはいえ国営アイスランドエアがヨーロッパ各国へと飛んでいるので、経由の選択肢はまだまだ沢山残ってます。

たとえば、僕は今回アイスランドから1時間ちょっとの距離にあるフェロー諸島から向かいました。フェローはアイスランドより、アイスランドらしい無垢な大自然が広がる島でヨーロッパでも稀有な場所として観光に来る人が多いです。

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ここではなかなか乗ることができないフェローのナショナルエアライン、アトランティックエアでアイスランドに行けますよ。ちなみにフェロー諸島はデンマーク領なのでコペンハーゲンから毎日直行便が飛んでいます。コペンハーゲンは東京からの直行便がありますし選択肢の一つとして面白いと思います。

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アイスランドへの国際線はケプラヴィーク空港に到着します。ここはレイキャビークとは車で50分程離れています。街への交通手段はシャトルバスのみですが、いくつかのバス会社が運行しており数も多く、Wifiなども完備しているので快適に移動できます。料金は大体片道3,000ISKからといったところです。エアウェイブス期間にはディスカウントが受けられるバス会社もあるので購入前にウェブサイトを確認してみてください。

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どの会社も、レイキャビークのバスターミナルからホテルまでの(またはその近くの)送迎ができます。到着ターミナルは会社によって違い、場所によっては歩いてダウンタウンにいくのは遠すぎるところもあるので慣れないうちはホテル送迎までのものを選んだ方がいいと思います。

主要なバス会社一覧
Flybus(最も一般的で発着便も多い)
Airport Direct(エアウェイブスのディスカウントあり)
Grayline(料金安め、ターミナルが遠い)

下記サイトも参考にして見てください。
参考サイト:ケフラヴィーク空港からレイキャビク市内までのアクセス方法


フェス情報の必需品

公式APP
今まで色々な公式アプリを使いましたがエアウェイブスは見やすくわかりやすいですね。特に会場の混み具合がリアルタイムでわかる機能はとてもいいです。「ここは混んでるからこっち行こうかな」という判断がその場にいなくてもわかるのはありがたいです。

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Grapevine
今年も紙のスケジュールはグレープバイン紙が作成していました。

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Straeto APP
レイキャビークバスの交通アプリ。今回バスに乗りませんでしたが入れて置いて損はないです。このアプリからチケットの購入も可能です。

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リストバンド交換

今年もリストバンド交換場所は、チョルトニン湖にある市庁舎でした。ここでプリントしたE-TicketとID(パスポート)を見せてリストバンドに交換しました。

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会場の様子

毎年会場は若干変動します。今年の会場は悲しいことにどちらかというと少し減ってしまいました。。中でも一番大きなコンサートホール、“ハルパ”が無くなったのは非常に残念でしたねー。
入った会場をざっと紹介をします。他の会場は18年のこの記事にも載っていますのでご興味があれば。

Off Venues

Slippbarinn

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Canopy

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Lucky Records

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The Nordic House

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Reykjavik Konsulat Hotel

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Official Venues

Reykjavik Art Museum

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Frikirkjan

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Idno

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Hard Rock Cafe

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Gamla Bio

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Gaukurinn

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Kex Hostel

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Hressingarskalinn

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Valshöllin

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個人的ベストパフォーマー

Pillow Queens
この記事で一番伝えたかったことは、何を隠そうこの "Pillow Queens" を紹介することです。アイルランド、ダブリン出身のガールズバンド。パンクでポップな、めっちゃくちゃ好きなインディーロックです。これは絶対日本来ると思います!記事読まなくていいんでぜひこの一曲だけでも聞いて帰ってもらえれば!ちなみにデビューアルバムは来年20年に発売みたいです。

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Of Monsters and Men
今年エアウェイブスの1番の話題は、オブモンがひっさしぶりに参加することでした。ラストの土曜日、最もキャパがあるValshöllinでのヘッドライナー。フジロックで2度、なんなら15年の自分のベストアクトはオブモンですが、やっぱり地元で見るのは格別でした。

Between Mountains
去年の個人的ベストパフォーマー。11月にはファーストアルバムも出し、人気もうなぎ登り。今年も毎日ステージに立つ働きっぷりの中、自分も4ステ見ました。ちなみにドラムはお兄ちゃん、ベースはお父さんの家族総出です。去年衝撃だったリッケン持ってる理由はそういうことだったのね。

Baseball Gregg
アメリカ西海岸からお越しの Baseball Gregg。ゆるーいサーフロックで、メンバーはイタリア人とカリフォルニア育ちのデュオ。絶対イタリア人だと思った、メガネの方がカリフォルニア育ちというのは面白かった。

Ivan Dorn
ロシア生まれ、ウクライナで活動するヒップホッパーでいいのかな?いい意味で裏切られるとはこのこと。すっげー盛り上がってました。特にこの "AFRIKA" がすごかった。

Alexandra Streliski
フランス人ピアニスト。今年のフリーキルキャン(教会)に一番合ってたんじゃないかな。

Matthildur
地元アイスランドシンガー。ほんとに活動を始めたばかりみたいだけど、うまかったです。ちなみにこの記事のフロントイメージは彼女です。

Gabriel Olafs
こちらも地元のルーキーピアニスト。ルックスもいいし、ほかのフェスにも出てるみたいで、次世代のオーラヴル・アルナルズになりそう。

Niklas Paschburg
ピアニスト続きます。こちらはよりエレクトロを取り入れたドイツ出身。ネオクラシカル好きとしてはチェックです。一人でたくさん機材操って忙しそうだったわ。

Mammut
ルーキーのあとは地元の大御所。マムートやっと見れた。

Seabear
こちらもやっと見れたアイスランドミュージック界のアベンジャーズ。シーベア。スケジュール詰まってて少しだけだったけど、いやソーレイってよく喋るね。



Anna of the North

最近フェスで感じることは、今ノルウェーから来るアーティストの殆どがポップシンガーってことで、Sigridとかもそうだけど、今回のエアウェイブスでもノルウェー出演者のほとんどが女性ポップシンガー。ほんとにどうなってるの!?

PAVVLA
単純に可愛かったですねー笑。


周辺環境について / 困ったこと

天候や困ったことなどはこちらの記事に情報を追加したので、行ってみる方は参考にしていただければと思います。


最後に

3回連続で参加するとさすがに細かな変化にも気づくようになります。昨年は20周年のアニバーサリーだったので、今年は平常エアウェイブスという中での開催だったと思いますが、前述の会場の減少や、ラインナップのやや力不足ということをちょっと感じてしまいました。

昨年よりは縮小傾向でしたが、来年以降これ以上にならないことを祈るばかりです。特に会場の減少。。。

ただエアウェイブス独特の雰囲気は変わらずに、出演アーティスト自体のパフォーマンスはすごくよかったと思います。個人的には来年以降行くかは未定ですが、行けば行くほど味が出るスルメフェスだと思うので、海外フェスの中でも依然行って損しないお勧めフェスの一つですね。

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