どうする家造り どうする リフォーム or 建て替え編
こんにちはトウシツオフ太郎です。
リフォームか新築か?
ありがたいことに、両親から築30年の家を譲り受けた私。もともとの両親の想定としてはリフォームして住んだら?というものでした。
そのつもりいた私ですが、リフォームに関する本を数冊読んで勉強をしながら、徐々に注文住宅へと気持ちが傾いていきました。その気持ちが変わっていった過程をお伝えできたらと思っています。
教科書的なリフォームのデメリット
リフォームの本を読んで知ったこと、それはこの30年の間に建築基準法が変わったきたことで、より住みやすい環境、長期的な利用を前提とした家でないとそもそも建てられないという事実でした。
30年前というと、換気のルールもありません。実家には換気扇はありますが、給気口がありません。父がリビングでよくガスファンヒーターをつけていて、それはそれで暖かかったものの、起動してしばらくすると眠くなるというか、ぼーっとするような感覚。あれ、実はCO2濃度が上がりすぎていたのだ今更知りました。
それから、断熱性能が30年前とは全く違います。両親の新しい家は断熱にこだわって建てたので、底冷えが全然ありません。それに比べて、旧実家の特に、玄関や階段ホール、脱衣室などの底冷えといったら、冷たい冷蔵庫の中にいるかような感覚です。
リフォームを検討する場合、断熱材の状況や、シロアリ被害がないかなど点検も必要。水道管の劣化など、水回りも要確認。おそらくリフォームしても後30年住んだところで、作り替えが必要と思われる状況だということを書籍で学びました。
私の旧実家に対する思い
旧実家はそもそも、インフラ部分で現代的ではないということに加えて、私がリフォームに対して消極的だった理由のもう1つとして、そもそも、この家に対してポジティブなイメージをもっていないということでした。
簡単にいうと、家を設計した両親(特に父)と私の趣味が合わないのです。
デザイン面というよりは、そもそもの設計思想について、旧実家は父が母と一緒に暮らして住みやすい家。そこに、私と兄の部屋が個別に作られている。というような想定での設計なのです(本人には聞いていないですが結果を見て私はそう感じていました)。言葉を選ばずにいうと、一番住み心地のいいところを両親が使っていて、私と兄はその家の中の一部部屋をお借りして住まわしてもらっているという設計でした。
年頃の男兄弟だったので、ある意味プライベートを守るような設計にしてくれていたのかもしれないです。ただ、私は違和感を感じていました。それは疎外感というか孤独感にも近いものです。ファミリーとして生活している感じがあまりしなかったのです。寮のようなイメージとでもいえばわかりやすいでしょうか、共有のキッチン・リビングスペースはあるけど、基本的には自分の部屋で過ごすような個人の集まりとしての生活スタイルになりました。私はそれでも、比較的社交的に家族とは接する方でしたが、兄は完全に一人の世界に入っていきました。共有スペースには、食事の時くらいしか出てこない。出てきても自分用の食事を作って一人で食べて、また部屋に戻る。風呂とは別に個別にシャワーを浴びられるブースがあったので、兄は完全に家族の輪に入っているという感じではありませんでした。それは兄の性格だったのかもしれませんし、家の設計がそれにどれくらい影響しているかはわかりません。
ただ、私は、そういった家族が個別に生活するようなスタイルより、一緒になって食事する、同じ風呂に入る、同じ空間を共有する、おしゃべりする、テレビ・映画を見るといったファミリー感を持っています。プライベートが欲しいなら自分の部屋にはいるのもOKですが、家族としての団結は大事にしたいと思うタイプなので、どうしてももともとの父の設計を気にいることができませんでした。
この思いを妻に相談したところ「じゃあ建て替えればいいじゃん」といつものごとく、カラっと言われまして、結果的にリフォームから新築へと方針を転換することとなったのです。
リフォームか建て替えか。ここで建て替えという選択肢に舵を切ることとなったので。
本日はここまでです。