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慢性腰痛にはゲームエクササイズが効果的?

 先日、千葉大学の医学部が発表した、任天堂のリングフィットアドベンチャーが腰痛の改善に効果的という論文が学術誌に公開されたよ!というニュースが話題になりました。


元論文
https://www.liebertpub.com/doi/10.1089/g4h.2020.0180

 内容を見てみると、週1回40分のゲームを2ヵ月実施したということですが、VASが7.42から4.81に変化したとのことですから、なかなかですよね。

ちなみにVASとは、Visual Analog Scaleの略称で、視覚的評価スケールとも呼ばれ、100㎜のラインを引き、全く痛みが無い状態を0、これまで想像できる最も強い痛みを10や100とし、現在感じる痛みを線を引いて視覚的に表す方法。

日本整形外科学会と日本腰痛学会の監修による『腰痛診療ガイドライン2019』においても、慢性腰痛に対しては、「運動療法は有用である」として、運動を行うことが強く推奨(推奨度1、エビデンスの強さB)されています。

そして、慢性腰痛に対して、運動療法は効果的であるけれど、現段階では、効果的な運動の種類に関しては、強いエビデンスがあるものは明確になっていないといった感じです。

~腰痛診療ガイドライン2019より~


こうした事例が出てくると、今後は「Exersice is Medicine」が、「Game Exercise is Medicine」にも発展していき、ゲームがパーソナルトレーナーや治療家のライバルになっていくかもしれませんし、こうしたツールを上手く活用出来る様にし、お客様へのアプローチの幅を広げていきたいですね。

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先述の様に、運動療法は慢性的な腰痛に対して効果的ではありますが、人によっては、運動を開始するのがハードルが高い場合もある為、ゲームがきっかけになって楽しく運動を継続出来る様になればステキですよね。

「週1回パーソナル、それ以外はお家でリングフィットアドベンチャーをしてくださいね」みたいな(*^^*)

そして我々トレーナーは、今まで以上に、どうやったらお客様が、運動をやってみたいと思えるか?楽しみながら継続できるか?ゲームには無い自分達の提供価値は何か?を考えていく事が大切ですね。

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