敵対するもの同士を仲良くさせる方法とは



【答え】共通の目標を作る。

【実験】(参考 社会心理学者ムザファー・シェリフたちの実験)

少年たちがAチームBチームに分かれて、キャンプ場で共同生活をします。

AチームとBチームは自分たち以外にもう1チーム存在することを知らず、別々に生活していますが、1週間後に、両チームとも、相手チームがいることを知らされます。それから、野球や綱引きなどの競技を賞品をかけて行います。

■Aパターン
一緒に楽しいことをする
一緒に映画を見たり、美味しいものを食べたり、花火大会をしたりする。

(結果)かえって対立が激しくなった。

■Bパターン
一緒に協働作業をする
ぬかるみにはまったトラックを救出する、水道管の破裂箇所を探す、飲料タンクを修理するなど。

(結果)相手チームへの交換が急激に高まった。

 

つまり

一緒に楽しいことをするよりも

協力が必要な場面を共有した方が

信頼関係が芽生えやすい。

 【筆者の考え】

こじれた人間関係を修復させるにはどうしたらいいのか。
事情を知る第三者が間に割って入って、仲直りの場をもうけるのが一番であるような気もします。ところが実験において、親睦を深めさせようという試みは、かえってお互いの敵対心を増幅させるということがわかりました。強引に歩み寄らせたことにより、性格や価値観の違いがかえって際立ってしまったというのです。

ところが、困難な課題を与えられたとたん、敵対する両者はまたたく間に打ち解け、結束を固めました。共通の敵(目標)ができたからです。力を合わせなければ乗り越えられないような困難は、人の距離を縮める最高のチャンスなのです。

一方で、お互いの距離を縮めるチャンスがないと、「共通の敵」を作ろうという意識が働きます。陰口やいじめが起こるのです。社内の空気が悪くなるのは、共通の目標や課題を失っている証拠です。そういうときもしもあなたがリーダーならば、嫌われる覚悟で困難な目標を立て、敵対するもの同士で取り組ませましょう。はじめは犯行があるかもしれませんが、続けているうちに風通しが良くなるはずです。

敵対するもの同士に
あえて難しい協働作業をさせよう!

 



【感想】

これを読んだとき、昔よんだマンガ、ドラゴンボールとスラムダンクを思い出しました。

ドランゴンボールでいえば、
敵対していた悟空とピッコロが、ベジータという共通の敵が現れ、協力していくなかで友情が芽生えていく流れ、
悟空とベジータが、フリーザというという共通の敵が現れ、協力していく中で仲間になる流れ、

スラムダンクでいえば、
敵対していた、桜木花道と流川楓が、強豪校を相手に、同じチームで協力していくなかで、
最終回ではがっちりハイタッチで友情が芽生える流れ

敵対するものどうしが仲良くなるには、共通の敵をつくるというのは鉄板の流れなんですね。

自分に置き換えて考えたとき、敵対ではないのですが、意見が合わない、馬が合わない同僚がいました。

極力、普段話もしたくないため、避けるようになっていました。これではよくないと、飲み会で仲良くなろうと試みましたが、逆に衝突ばかりして、かえって対立が激しくなった経験があります。

でも、同じ部署として、普段から部署の数字を達成する為に協力していくなかで、少しづつ仲間意識が芽生えていきました。

1年経過し今では普通に接することができるようになりました。

筆者の方もおっしゃってますが、自分がリーダーの立場であれば、敵対するもの同士にあえて難しい共同作業をさせてることにより、チームをいい方向へ持っていけそうですね。

リーダーの方は是非試して見てください!

(参考文献 図解 モチベーション大全)

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