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民主主義によって生まれる裏切り者

この世の中には表では何ともなく普通に接していても裏で自分の事を批判するような人がいる。これは凄く日本人ぽいパーソナリティだとも僕は思っている。自分の意見を該当者本人に伝えず、何か組織の運営側や周りの友人に話したりする。

こっちは信じてたのになぁみたいな。そう言うことも多々あるだろう。しかし、民主主義である以上こうなるのも仕方がない。民主主義では、誰もが発言できる環境がある。だからこそ、自分には何の害もないのにも関わらず、変な正義感だったり嫉妬心などから人を売ったりする人が出てくる。

発言できる環境に身を置いている以上、発言をして自分が組織を少しでもコマンドしている感を出したいのだろう。実際に「新しい資本主義」とか「資本主義の限界」とか、いろいろと否定的なことを言う人は多いが、民主主義に対する批判というのはあまり聞かない。


だがしかし、そう言う人に限って民主主義をうまく使えていないのも確かである。コマンドしている感を出したいだけで実際に手を動かしたり実際に何か行動をしようとしない。だから裏で人の名前を売ったりする。


民主主義の原理をわかっている人は、表立って該当者本人に発言した方が効率が良いし、物事早くfixできる事をわかっているし、スマホとSNSが普及したことで、科学技術の進歩のスピードが格段に上がっていることから、そのことを理解して一歩踏み出し、そのメリットを最大限に享受し、莫大な富を手中にできている。

そうでない者との格差が広がるのは事実だが、誰しもがそのチャンスを持てているのも事実だ。誰しもがスマホを手にすることができるし、たいていのSNSは無料で使える。そして、スマホとSNSのコンボは、ありとあらゆるものを民主化していく。

民主化とは国家が民主主義に変貌していく過程のことだ。しかし、民主化しても人々の意識は簡単には変わらない。共産主義が資本主義を否定して非民主化し、権力を一部のインナーサークルが支配して裏切り者を徹底的にパージした失敗の歴史のように、民主主義はこのスピード感あふれる時期に意思決定を格段に遅くしていく。

自民党の若手が選挙に勝てないと菅首相下ろしをしたにも関わらず、同じように選挙の顔としては地味な岸田首相を推したのは派閥の論理、つまり自民党内の民主主義の結果である。

だから民主主義では実際に組織の行くべき方向、成果に向けて最短ルートにはなり得ないことが多い。裏切り者がそれを邪魔する。ほっといたらいい事に対して自分の時間を割いてまで関与しようとするからだ。

GAFAMのような環境では誰か1人が統率がとれた意見を持っている為、メンバーはそれに従うだけで良い。1人の統率者がいる以上、その人中心で行動が進む為、推進のスピードもそうだし、結果的に物事を大きするときの質もかなり良かったりする。

皆んなが意見を持っていてそれを発言できる環境にあると言うのはいっけん良い事に聞こえるが、それはデメリットになる得ることも理解しておくと良いかもしれない。

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