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夏の終わりとサンフランシスコ 2019【猫町旅日記】7

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サンフランシスコ3日目、8月31日。お昼過ぎにケーブルカーでフィッシュマンズワーフからチャイナタウンへ移動。漢字だらけの看板が続く街を歩くと不思議な気分になる。しばらく歩いてノースビーチにあるシティライツブックストアへ。ここに来るのは二度目か。カウンターカルチャーの源、サンフランシスコのランドマーク的な場所だから立ち寄らないわけにはいかないのである。ただ店内を歩くだけで詩人になったみたいな気分になる。

歩きすぎたのと、照りつける日差しで少し疲れて、 North Beach Pizzaというお店で休憩。ビール1杯と簡単なサンドイッチみたいなものを食べても3000円とかになるし、やっぱりここは物価が高いなあと思う。この界隈には素敵なカフェが多く、楽しげなバンドの生演奏の音が聞こえてくる。街はやっぱり連休で少し浮かれている感じがした。

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本屋の次に向かうのはやっぱりレコード屋さんである。101 Musicは予想していたよりもオールジャンルで充実したお店だった。楽器やメモラビリアもあって眼福。カセットテープの棚を指で辿っている途中で「わ!」と変な声が出てしまう。中学生の頃から好きなバンドToad the Wet Sprocketの、メジャーデビュー前にカセットテープだけでリリースされた幻の1stを見つけてしまったからだ。こういう出会いがあるからレコードハンティングはやめられない。レコード屋さんで何かを買うたびに「お、いいの選んだね」とか「気に入ったらいいね」とか店員さんが声をかけてくれるのも楽しい。

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ノースビーチからUberでミッション地区まで移動。前日にも訪れたHeath Ceramicを再訪、改めて陶器を厳選して購入。きれいな色のお皿、うっとりしながら。買おうか買うまいが悩みに悩んだ大きなサイズのトートバッグは、結局買わず(今とても後悔している)。夕方の橙色の日差しのなか、ミッション地区をひたすら歩いてみる。ストリートアート、おしゃれなカフェ、犬を連れたサンフランシスカン。この日はサンフランシスコ市内で過ごす最後の日だったから、「ああ、このままずっとこの街の住人でいたい」と思ったのでした。

ガイドブックで「THE EXPLORIST INTERNATIONAL RECORDS」を探して辿り着いた場所には、PYRAMID RECORDSという名前のお店があった。居抜きで入れ替わったのだろうか。小さな店内ではTHE SUNDAYSの1stアルバムが大きな音でかかっていた。看板犬のフレンチブルドッグが僕にずっとついてきて可愛かった。サンフランシスコでは一匹も猫を見なかったけど、たくさんの犬がいた。

サンフランシスコ市内で最後の夜はさすがに歩き疲れ、Walgreen(日本だとマツキヨとかサンドラッグみたいな?)でビールと簡単なスナックを買ってそれを夕飯にした。3泊目の宿では、もう慣れたもので、簡単に眠りに落ちた。明日はカルトレインに1時間ちょっと揺られてパロアルトという街へ行く。グレイトフル・デッドが結成された街だ。(断続的にもっと続く)

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