田代敏朗 / Toshiaki Tashiro

https://toshiakitashiro.com/ 2021/1/1:画業25年間をまとめた作品集【Toshiaki Tashiro Art Works 1995-2020 / 痛みと光】発売 ・相互フォローさせていただきますので素敵な言葉や文章を僕に教えてください。

田代敏朗 / Toshiaki Tashiro

https://toshiakitashiro.com/ 2021/1/1:画業25年間をまとめた作品集【Toshiaki Tashiro Art Works 1995-2020 / 痛みと光】発売 ・相互フォローさせていただきますので素敵な言葉や文章を僕に教えてください。

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    誰が描いたこの輪郭

    今年の6月から突如として私は、独自のワークショップを始めた。 「ふと思い立って」 もしくはその「ふと」よりも前に起きていたのかもしれない。 衝動のようにその行為が始まったような気がしている。 山の麓にアトリエを移して4年が過ぎた。 移住する前、私は10年程東京に住んでいた。 5年前に今のパートナーと出会い、そのパートナーがここ、八ヶ岳の麓に住んでいた。 その理由だけで私は、これまで全く縁もゆかりもないこの場所に引っ越してきたのだ。 ある意味「0」からスタートした私は、これま

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      • 花の瞼もまばゆかろう

        12/12 今日も彫る作業 刷り込み作業 恋人が珍しく風邪ひいたようで 看病しながらの1日だった 感情的になったり 俯瞰で緻密に計算したりと ものづくりが重なると ほんとにこのまま続けられるのかと ゾッとする 先日家に届いた 友達がくれたハーブの花束が きれいだな そうそう 届いてからが始まりなのだ その人の時間で永遠にいつでも楽しめる そんな作品を作りたい 12/13 今日も終日製作の日 星座をモチーフにした作品たちを作っている ホロスコープや星の位置を調べたり

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        • 宇宙と体 踊る片鱗

          名前のない時 絶え間なく動く体、愛しきサイレン、犬の遠吠え そしてそれはきっと夕暮れ 淡く、そしてとてつもなく潔く抜ける空 研がれる色の鉛筆 明日に繋がる鋭敏な色とりどりのそれらは、 笑いながら私を急かす 美しい鉛たちが、私に溶かされるのを待っている 経過と結果の 緯度と経度が ぐるりと反転 既存にあったものが変幻していくさま 脱色した布を編む 編みこむごとに反応を起こしていく視覚 透き通る水のような意識 それは連綿に水面に響いてく 「時間

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          • 今は世界にふたりきり

            蠢く春が腰を下ろした 楽器がリンリン町で鳴る 鋭角で澄んだ気に沿って 耳と踊る、踊る 電線で聞いてる小鳥たち 何だか体が音符みたい 宵闇の絨毯は畳まれ、私の膝に寄りかかる 膝を伸ばして、はだかる朝 私に靴を磨かせる カーテンが笑ってる 手帳の白は埋め尽くされ 心のペンも芯を替えた あの日描いた今が今なら 今と感じた途端 あの日描いたものは過去になった 強靭な肉体が歌うなら 肌の色が同じなら 嘘つくことが正義なら 比較の音が響くなら インス

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            ようこそ 毎日 ようこそ 世界

            ひとつの窓、開け放つ世界 記憶の夕闇が倍増させる、強い輪郭の、紫の朝 誰かに決められた未来なんてない そこにあるのは「今」で 否定も、肯定もない、無の世界 開け放ったら記憶になったね、真っ暗闇のひざこぞう 頭の上から金の泥が覆いかぶさっていく 金をめくると誰かが書いた本の色 嘘とメッキでキラキラして それを誰かがまた話す 僕に向かって、とんちの聞いたおとぎばなし 聞いてもないのに、ずっとずっと続くんだ 隣を見てもみんなみんな、嘘を信じたふりしてばかり

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            琥珀の馬と金の轍

            年越し過ごした那覇で、 ずっと気になっていた、ある作家の陶器を買いました。 何度となく訪れた那覇で、毎回見に行ったそのアトリエ、 いつのタイミングでも、その器が買えなくて。 眺めるだけでもとても美しいから、 ただそれだけのために、必ずそこに向かっていました。 決して絶対に買えないほどのお値段でもない、 何なら茶器セット、すべての食事に使うものも、 今つれて帰ることはできるかもしれない。 でもそんな数字と相談する思考が、作品にばれようものならば、 きっと僕の

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            刹那をクリッピング

            思考のルーレットは幕を閉じる。 夢のような毎日は、続く永遠。 そのままとぐろを巻いて、つなぎ目のない毎日。 スタッカートを刻む、眠り。 空から降りてくる幾千のライン、 金。銀。蜘蛛の糸。 細く輝く光の糸。 紙。濾過するみたいに。 たくさん汚れて。 だから、たくさん洗って。 あなたの今の心が、無責任な現実や 誰かの気まぐれでどうか、汚されませんように。 凪の輪郭、開け放つ音。 着地点からまさぐる、喜びの放物線を描いて 吊るす星座。 足を天に。 そ

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            精神の地層

            暗闇の部屋の中での目覚めは、 視覚だけではすぐに判断はつかない。 ぱちぱちと目をしばかせて、 閉じている瞼の暗闇なのか、外のそれなのか、 音で確かめて気づくことがある。 しんとした暗闇で、朝を感じる。 まるで、大きな箱から黙々とあふれ出す霧のようなものに、 体が包み込まれて消えてしまいそうな気になる。 小さな頃から、そんな不安に似たようなものを感じる時は、 なんだか決まって冬が近づくときだった。 毛布が暖かくて、ぐるぐる巻きついて、兄とじゃれあっていた、

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            私が5000円の作品を売る理由

            これはあくまで、私自身の個人的な想いです。 私は15歳から美術を本格的に勉強しています。現在31歳です。 基礎的な勉強から、自分の概念を作りあげるまで、 それは生涯にわたる長い旅だと覚悟しておりますが、 たくさんの方に見ていただき、ジャッジされる世界に身を置き始めて以来、 いつのまにか、芸術、芸術家というものは孤高の存在である「べき」だという思考が 私の中でのさばっていました。 世の中に位置されている「芸術」という価値を本来、自分自身でも理解しようともせず、

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            Orbs

            東京Orbitでの約一ヶ月間の個展が無事に終了いたしました。 11月2日のクロージングパーティでの、 Live PaintのShow Caseは初めてディレクターが入り、 約20分の中で、ダンス、朗読、ペイント、音というとても新しい形で 表現させていただきました。 昨日経験したの生の現場の感覚、 あのフロアの中にいた全ての皆さんでつくりあげられたあの熱気、 僕は一生忘れません。 ご来場いただいたすべての皆さまに、心より感謝申し上げます。 そして多忙の中かけつ

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            仕事で訪れた父と、品川で待ち合わせした。 今年の初めの冬、病気で倒れた父が、 人ごみの中で一生懸命、僕を探しているところを見た。 青信号に変わって、真っ先に走って、父に声をかけた。 「ロビーにいてって、言ったやんか」 「いや、おまえがわからんかもって思って」 ネクタイをほどいてあげて、父のポケットにしまった。 久しぶりにとったふたりでの食事の時間に、父が言った。 「俺はいつまでも待ってる。 たとえ俺が死んでも、おまえは生きとるんやけん。 おまえはおまえの好

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            先日、年中いろんな場所へ旅をしている友人と電話で話した時に、 次に会う約束をしようと、僕は質問をしました。 「明日は、どこにいるの?」 彼が言った言葉がとても好きでした。 「地球上のどこかにいるよ。」 最近、僕も同じ質問をよくされるので、参考にしようと思いました。 今いる場所はすぐに答えられるけれど、 明日いる場所は、今はわからないしなあ。 彼とは、何十年会わなくても、必ずどこかで会えると思っています。 例え、地球上にいなくても、いつでも思い合えていて、お互

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            時を編む

            白く色づく午前色 / 放つ窓から黄金色 / 軒先結ぶ電線に   載せる音符は冬の色 / 琥珀の息が鳥を呼ぶ 見えない光と時間たち / 紡ぐ言葉がもどかしい いろんないろや / いろんなかたち 全てを見透かす / 大きな太陽 大きく跳ぶための天秤 / 誰かと比べる道具じゃない 太陽つかめる方法を / 変わりばんこで見つけよう 盾を持つほど弱くない / 剣など捨てて抱き合おう 疲れたならば一緒に休もう / 嘘つかない我慢くらべしよう 何もないまま / そこにいよ

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            あの波の攻略法

            自分の意思とは無関係に押し寄せてきた大きな潮流に、たくさんたくさん抗いながら、 そこで手にしたオールと共に、今まで経験したことのない、とっても大切な夏が過ぎていきました。 倒れそうな程の数々の愛情を受けて、言葉に出来ない想い達は、 宙を舞って、きらびやかな粒子を放ち、また僕の腕に戻ってきます。 寸分たりとも見逃せないほど、瞬きをしのぐ速さで溢れてくるそれらは 名前をつける間もなく、また宙に戻っていきます。 俺は空を見上げて笑って手を振ります。 「またおいでよ」

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            かたち

            どんな気持ちの状況でさえ、 否応なく桜は咲き乱れ、春を気づかせてくれます。 散ることを知っているのに、咲く事をやめない桜を、今年も見ています。 福岡での個展が終わり、少し旅をして、また東京に戻りました。 次の予定に思考を持っていかれて立ち止まり、 立ち止まっては、見えない時間を模索したり。 物理的な様々な出来事を、「乗り越えなければいけない」 と思っている瞬間に、途方に暮れて今を見失ったり、 何だか自分じゃなくなった気になってしまったり、 それでもなんだかん

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            感覚、温度、イマジネーション

            指先から絵の具が出てくればいいのに。 色を選んでいる瞬間の、思考とも直感ともとれない感覚の時間が惜しい程、 2月は製作を続けていました。 ミーティングも兼ねて香港に行ってきました。 まるで夢の中にでもいるような真っ白の濃霧の中のヴィクトリアピーク、 ミッドレベルエスカレーターから見える町並み、コーズウェイベイの雑踏、 チムサアチョイの混沌、そして言うまでもない香港島が放つシンフォーニーオブライツ。 この街が放つ、独特の湿度と、一瞬にして変化していく色の洪水。

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