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駒場祭に出店してみて〜学園祭は儲かるのか?〜

駒場祭(11/22-24)に出店しました。

三日間8時から20時までぶっ続け+3日くらいかけて準備して取り組んだので記録と気付きをまとめておこうと思います。

駒場祭出店したい!!

サークルの同期とせっかく学祭あるし出店しよう!ってなって出店することになったのですが、まず「何を出店しよう??」と悩みました。普通に牛串とかやるだけじゃつまらないし。で初めに考えた案として

①普通の古本屋
②東大生が使った参考書の古本屋
③東大生のカテキョの仲介
④学園祭であまり見かけない食べ物系

などなど色々あったのですが、駒場祭には
・営利目的はダメ
・他の団体の宣伝はダメ
など制約があるのと、古本や参考書を集めるのは大変ということで、④のあまり見かけない食べ物やさんをすることになりました。


何を売ったか?

ラーメンを売りました。前にまぜそば売っていた店があったのも知っていて、だったらラーメンもありだろうと。主食をあまり売ってるところがないので需要がありそうというのも理由の一つです。

ただ調理工程に制限があって、即席麺にお湯をかけて提供するならOKということだったので、泣く泣くオリジナルではなく、即席麺にお湯をかけて提供しました。

ネタバレをすると「うまかっちゃん」です。
うまかっちゃんは一応九州限定で販売されていて(東京でもドンキとかにはあります)特別感があり、東京の人に知られていないけど味はめちゃんこうまい!ということで決まりました。

価格設定

豚骨350円
濃厚豚骨400円
辛子高菜400円
旨辛ラーメン(辛ラーメン)400円

で売ることにしました。ラーメンをこの値段で食べれるということ、学祭で財布の紐が緩いこと、牛串が400円で売れてることを考えるといけるかなと。

目標
目標1000杯で、1000食分購入したのですが、冷静に考えてアホでした、、。

全部売りさばくには一日333食売らなければならないですが、営業時間が9-18なので単純計算で一時間あたり37杯、2分に一杯売らなければならないという、、。ずっと行列ができてる状態じゃないといけない厳しい数字でした。キッチンを回す工夫も足りなかったです。

学祭は儲かるのか??

結論から言うと儲かりませんでした。
一日目101杯 37100円
二日目124杯 47850円
三日目185杯 69150円
合計 410杯 154100円
A売り上げ 154100円
B労働の対価を除いた経費 121485円
A-B 利益31865円

4人で運営したので一人当たり7966.25円って感じですね、、。駒場祭三日間だけで時給換算しても時給221円とまあ割りにあってない笑。ちょっといい打ち上げができるくらいです。
儲けるのが目的ではないにせよ時給1000円分くらいは返ってくるようにはしたかったです。

 

ツイッターをバズらせたかった、、

twitter分担して12日前から、
ツイート内容としては
・「としろう」のキャラ設定
・お店に関する宣伝
・本郷駒場キャンパス付近のラーメン屋の感想
を毎日最低一ツイートはするというのをノルマとして運用していました。
https://twitter.com/KomasaiR

ハッシュタグを必ず活用することと、リアルアカウントでの知り合いへの宣伝、めぼしきアカウントのフォロバ狙いのフォローなどをしました。
ツイッター経由で知ってお店に来たのはわかっているだけで二人くらいでしょうか、、、。

リツイートで海苔サービスを謳っていたのですがそれで海苔頼んできた人は0でしたね、、、。
試作品のツイートとかをすればよかったのかなとか思います。

QuizKnockファンのアカウントのフォロバ率が高かったのが印象的でした。
売るものを魅力的に発信したり、何らかの形でバズらないと、twitterの運用は効果が出ないのかなと思いました。

5、6000にはリーチできていたのですが、駒場祭に来るそうにリーチできていたかどうかはわからないですね。下北の煮干しそば凪の感想ツイートはなかなか伸びてました、

チームのこと
人数が多すぎても当事者意識が薄れるかなと思って、四人ですることにしました。
後から考えればちょっと人手不足でした、一人受付、一人営業、二人調理、一人アシスタントが多分理想形かな。
五人くらいいればよかったかなあー。休憩時間作るならもっと増やさないとですが迷いどころです。
チームのエンゲージメントはみんな同じくらい高いのが一番うまくいくと言うけれど、それもなかなか難しいですねー。

もっとみんなが効率化するにはどうすればいいかとか、もっとお客さんを呼ぶにはどうしたらいいかを考えたり、自分でやるべきことを見つけて動けるような感じにしたかったんですけど、なかなかうまくいかなかったです。主体性を生む仕掛けづくりが必要なのかなと思いました。インセンティブとか。労働時間比で取り分変えるとか。

お湯が沸かない、、、
これはとても困りました、調理工程はお湯を沸かしてかけるというシンプルなものなのですが、お湯がないと何もできないのです。
二日目、朝雨でテントの中に溜まった水を吐き出したりしていると、お湯を沸かす時間がなくなり、自転車操業になった結果、スープがぬるくて麺が固いというクレームをいただくことに、、。本当に申し訳なかったです。
三日目はテントの中整理するより先にお湯を沸かしたのでとてもスムーズでした。

結局どうやったら売れんねん

たくさん売る上で何が大きな変数なのか?
一番売り上げに影響を与えるのは圧倒的に「立地」じゃないかなと思いました。
今回は大きな通りからはずれた横丁の、しかも一番端ということで、

・そもそもお客さんが通らない
・大きい通りで客引きしても連れてくるのが大変
・お店探してきてくれる人も見つけにくい
・捕まえたときにはみんなお腹いっぱい

で、苦しかったです。

駒場祭の奥に来れば来るほどお客さんのお腹は膨れているので入口から遠いと不利なのかなと。胃袋の奪い合いだというのを感じました。

じゃあどうしたら人が集まるのか?営業とトーク

立地は抽選とじゃんけんで決まることなので、コントロールできる部分では何が重要なのか、ズバリ「営業」かなと思います。大きい通りに出て客引きをして継続的にお客さんが来るようにしないとです。

*キャッチのコツ

相手の心に入り込むのが大事
目を見ながら歩幅を合わせて話しかける。
「そこのお兄さん/お姉さん」と、相手が自分だってわかるように話す。
イメージは池袋とかのキャッチのお兄さんです笑。
目指せプロのキャッチ。(specialサンクスまえちゃんさん、営業のプロ)

あとはお店の前に人だかりができていると、それを見てさらにお客さんが来るといういい連鎖が起こる、ということもありました。空いているときは少しおしゃべりなんかで時間を稼いでゆっくり提供する、なんてのもアリだと思いました。

初日二日目は大雨だったのですが、テントの中で椅子に座って食べれますよというので結構お客さんが来てくれました、家族づれの人がそれで買ってくれたように思います。三日目は晴れていたのでお店の前側に椅子と机を出して屋台風に食べれるようにしたのですが、それが繁盛してる感を生むことができていい循環を産んでくれたように思います。次回やるならもう少し席数増やしたらいいかなと思います。

ゴミ受け取るっていうのも会話の糸口になりました。ゴミ預かるとしょうがないから買うかってなってくれる人が多かったです。ゴミありがとう。

朝の胃袋空いている時間に買ってもらうのもめっちゃ大事でした。結局胃袋の奪い合いなのでお腹空いているうちに話しかけた方が勝ちみたいなところはあります。

値引きの重要性
めっちゃ大事だなと。特に客引きをするときに値引きを提案できるだけで購買してくれるかどうかが全然変わってくるなと思いました。
値引き前提の価格設定にするのはアリかなと思います。

在庫管理
最終的に在庫が600食分、金額でいうと三万円ほど余ってしまいました。もし仮に買って無かったら一人当たり7500円ほどの利益が追加で出てたはずなのです。
500食分はあらかじめ購入しておいて、他は柔軟にドンキとかで買い足す、などしても良かったのかなと思います。

多様性
一つ問題意識として、「多くの店が生協から仕入れられるものしか売らない」というのがあります。東大目当てでお客さんは結構来るから立地が良ければ売れるには売れるのですが、ありきたりの牛串、焼き鳥、タピオカ、唐揚げとかしかないのです。もっと売るものに多様性が出るといいなあと思います。たこせんとか、アヒージョとかさつま揚げとか。


次なにしよう、、

食べ物よりもの系の方が、楽にたくさん売れるのかなとは思いました。あと天気に左右されにくいものを売りたいですね。
食べ物以外なら最先端のガジェットを売ってる場所とか、何か体験できる場所とか。
食べ物なら胃袋以外で戦える、「ばえ」てかつ調理が簡素な食べ物とか考えたいです。味じゃなくて、希少性とインスタ映えで戦えるようなものですかねー。
利益を求めるわけではないですが、時給千円くらいにはなるよう売り上げを出したいですね。

終わりに

ここまで読んでくださってありがとうございました。また、来て下さったみなさんありがとうございました。また学園祭出店するかわかりませんが、やるとしたらお客さんに喜んでもらえる店になるよう頑張りたいと思います。



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