区児相始動~取り組みと課題を追う(4)/人材育成/長期育成システム構築へ

 「子どもや家庭に対応しながら、児相経験のない職員を育成しなくてはならない」─。1日に区児童相談所を開設した江戸川区一時保護課の茂木健司課長は人材育成の難しさをこう語った。
 区児相開設に向け、同区はこれまで都児相などに児童福祉司や児童心理司などを派遣して育成を図ってきた。だが、都や近隣自治体の受け入れ枠に限りがあることや、児相の経験者採用の応募が少なかったことから、児相業務を経験しないまま4月を迎えた職員も多い。既に運営が始まる中、研修だけに時間を割くことはできず、人材育成と児相業務の両立が難しいという。
 ただ、「実際の現場を持ちながら、職員が学べることは強みでもある」と前向きに捉える。一時保護所内での子どもの行動などから、子どもへの関わり方や有効な支援方法を考えた後、すぐに実践に移すことができ、「職員が学べることは多い」と話す。

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