【連載】小池都政2期目の進路~2.0時代(2)/五輪延期/苦い決断迫るチキンレース

《都政新報2020年7月10日号掲載》

 都知事選から一夜明けた6日、小池知事は都庁で五輪組織委員会の森喜朗会長と面会した。両氏はこれまで、競技会場の見直しやマラソンの札幌移転など、絶えずギクシャクしてきたが、都庁出身の幹部の骨折りもあって関係を修復しながらここまでやってきた。大会の延期が決まると「中止回避」という共通の利害もあって共同歩調に。小池知事の再選に対し、森会長は「心強い」ともコメントしている。

 「来年に延びたとはいえ、アスリートは目標をセットして体を鍛え、スキルを上げる。子どもたちも楽しみにしている」。小池知事は森会長との会談で、改めて連携を呼び掛けた。

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