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【見聞録】 『カメラを止めるな! リモート大作戦!』

みなさんご覧になりましたか?

2年くらい前にすげぇ話題になった『カメラを止めるな!』のスタッフ・キャストがまたすげぇモノを作ったんですわ


正直ね、ケチつけてやろうと思って見たわけですよ。でもねぇ良かったですねぇ。ですので、ちょっとnoteをしたためてみようと思った次第です。そしてネタバレは含んでしまうので、未見でネタバレを気にする方は先に見てきてくださいね。


あ、先にこの作品の概要を説明すると

この緊急事態で外出自粛の中、スタッフや出演者が対面することなく制作された作品です。Zoomを使ったり、各出演者が自宅などで自撮りををして編集にデータを回したんでしょう。

あらすじとしては『カメ止め』本編に似ていて、あのプロデューサーとかが人に会わずして作品をこしらえろって無理難題を監督に押し付けると。劇中劇とその制作風景的な二重構造は本編から引き継いでいる部分かな。

この企画の着眼点や制作スピードの素晴らしさは誰の目にも明らかでしょうから、僕はもっとプリミティブに僕の感想をまとめたいと思います。


「また現場で」


これに尽きます。

正直リモートワークで映画を作ることは誰でも思いつくでしょう。かく言う僕もホンを書いていました。

ですが、この台詞だけは『カメラを止めるな!』本編がなければ、ここまで自然で純粋に享受することは難しかっただろうと思います。

だって今から、コロナ以前の制作形態のシーン撮れないですからね。

多くの人が愛して、何度も劇場に足を運んだ映画が『カメラを止めるな!』じゃないですか。その愛された劇中の、あの監督一家に、曲者だらけの出演者やスタッフに、また会えるわけです。そしてその曲者どもが作った映画を俺達観客は既に見ていて、監督達の意地も苦労も見ていますよね?

意地になるのは、苦労を惜しまないのは、映画や映画制作が好きだからでしょう。だから。俺も大好きだから。映像。

きっとニューノーマルな世界では、俺達がかつて汗を流した現場の姿は無いんでしょうけど、それでも俺は映像を作ることや現場に立つことは好きでいると思います。

最後に、この作品は「ミニシアター・エイド基金」というクラウドファンディングのリターンとして映像特典を提供しているそうです。

ミニシアター・エイド基金ってのは、まあ説明しなくても分かるでしょうけど、このコロナ禍においてミニシアター守ろうぜっていうやつです。

『カメラを止めるな!』は自主制作で始まって、ミニシアターで上映して、そこから火がつき熱狂を生みました。そしてそのスピンオフが今度はミニシアターを救おうとしています。

この現実世界のストーリーも映画愛に溢れていますよね。



俺は俺の作品でなんかの業態を救ったりはまだ出来ませんけど、ものづくりが好きだということはこの先も変わりません。

クリエイター仲間の皆さん、また現場で、
ファンの皆さん、劇場やイベント会場でまたお会いできることを願って…

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