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悲しみにうちかつ

今日のテーマは『悲しみにうちかつ』です。
この本では死別について語られていますが、ここでは心的外傷後成長(ポスト・トラウマティック・グロウス)に焦点を当てて書こうと思います。

私にとって『悲しみ』は常にそこにありました。ただ、そこにとらわれてしまうと日常生活を送ることが不可能でした。

仕方なく朝起きたら何事もなかったように日常を送る。そうやってなんとか生きてきた。

他人からみたら、おとなしい子に見えるだけ。何でもないフリをするのが得意でした。

ただ、感情を押し殺し、なにか悲しみを抱えているのを悟られないように気を配っていました。

悲しみを表に出すと止まらなくなってしまい、どう扱ったらいいかわからないような
恐怖を感じていたから。

押し殺された『悲しみ』は、高校生くらいから少しづつ他人に聞いてもらい癒されていきました。

長く押し殺してきた分、根が深くなり、癒されるのに月日がかかりました。

今わかっていることは、3つ。

押し殺すと根が深くなること、、、

『悲しみ』に向き合い、心理的安全性が確保された場で吐き出して受容されることによって癒されていくこと。

そして、その悲しみから深い学びがあり、人は成長できるということ。

この悲しみにうちかったからこそ、人生を深く味わうことができている。

この世に生を受けたことに感謝します。

それは愛する人を失ったことにより、もっと深みのある人間に成長することです。
以前より人生をずっとありがたく思うようになり、人間関係をよりよいものにして、より打たれ強い人間になることができるのです。

『ハーバードの人生を変える授業』タル・ベン・シャハー/成瀬まゆみ[訳]


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