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長期で資産を築くには株式投資が1番

世界の大富豪は株長者がほとんど

 これから長期投資を始めようとする人にとって比較的簡単でリスクが少なくリターンが期待できる投資法は、株式投資信託の積立て投資だと考えます。順を追って書いていきますが、その前にまず株式投資の魅力について説明します。いったい世の中で大富豪と言われる人たちはどうやって巨万の富を築けたのでしょうか。大富豪がどのような人たちなのか見ていきましょう!

フォーブス世界長者番付・富豪ランキング 2019年3月現在

1位はジェフ・ベゾス氏 ご存知アマゾンの創業者でCEO 総資産額1310億ドル。日本の1年間の税収が50数兆円ですから、1人でその3割位の資産を持っていることになります。

2位はビルゲイツ氏
Microsoftの創業者で総資産額965億ドル

3位はウォーレン・バフェット氏
一般の方にはなじみが少ないかもしれませんが、投資の神様と呼ばれ世界最大の投資持株会社バークシャーハザウェイのCEOで純資産額は825億ドル

4位は ベルナール・アルノー氏 
LVMHモエヘネシー・ルイヴィトン、世界最大のブランドコングロマリットの代表
総資産額760億ドル

と続きます。詳細は以下を参照ください。


フォーブス日本長者番付・富豪ランキング 2019年9月現在

1位 柳井正氏
UNIQLOブランドでお馴染みのファーストリテイリングCEO 総資産額は約2兆8000億円

2位 孫正義氏
ソフトバンクグループ代表 総資産額約2兆7000億円

3位 滝崎武光氏
キーエンスの創業者。キーエンスは自動制御機器やセンサーの世界大手、従業員の平均年収はなんと2110万円(35.8歳)

4位はサントリーの会長佐治信忠氏、5位は楽天の創業者三木谷氏と続きます。日本のトップテンに1人だけ8位に上場企業ではない森ビル代表の森章氏が入りますが後はすべて株長者です。


 ご覧いただくと、世界や日本の大富豪といわれる人たちの多くが株長者であることが理解できます。 彼らの多くは創業者であり、かつ自社株の大株主で株式上場と事業の成長により大きな資産を築くことができたのです。いきなりそんな雲の上の人の話をされてもと思われるでしょうか? 

 まず株主のメリットについて書いていきます。はじめから大株主になるのは難しいかもしれませんが、株式投資の最低投資単位は100株から、例えば株価500円の会社に100株投資しようと思えば(500円×100株)50,000円あればだれでも株主になれます。次に株主の立ち位置やメリットについて書きます。


会社に最終的に残る純利益は株主のもの


  仮に私がラーメン屋さんを始めたとします。たくさんの人においしいラーメンを作って売上を上げたい、オープン前にお店の保証金や厨房機器、販促費用などいろいろな費用がかかったのでお店を軌道に乗せて早く回収したい。なるべくたくさんのお客様に来ていただいて、普通のラーメンだけでなく単価の高いチャーシュー麺やトッピングなどをしていただいて客単価を上げたい。売上を最大化するためにメニューやオペレーションの工夫をします。そこから引かれるのが原材料費、光熱費や水道料、家賃、厨房設備のリース代、アルバイトの給与などです。これらは味や品質を担保する上では必要ですが、なるべく良いものを使いながらもどうせなら安く抑えたい、効率的に使って電気代やガス代はなるべく節約したいと思うに違いありません。赤字ではお店を続けていくことは難しいので少しでも多く利益を残そうとします。利益は売上げから原材料や必要経費を全て引いたものになります。それが全額残る訳ではなく、税金を払わないといけません。最後に残ったものが純利益となり、オーナーである私の取り分となります。


・売上→最大化
・原材料や光熱費、人件費など→最小化
・税金→最小化
・純利益→最大化

 繰り返しますが、純利益はオーナーであり店長である全て私の取り分になります。株式会社ではこの純利益は株主に帰属します。つまりその会社の発行済み株式の1,000,000分の1しか持ってなくてもその持ち分は株主の権利ということになります。

 私が頭の中で漠然と考えていることがすでに本になっていました。運用会社スパークスグループの阿部修平さんが出していた「暴落を買え!」に大変わかりやすくまとまっています。タイトルは刺激的で中身とあまり関係がないように感じますし、投資テクニックが書かれているものではありませんが、これから株式投資をしようとする人にとっては、株式の投資哲学を理解するうえでためになるでしょう。


 この本に書いてあることの一部をまとめたのが下記の図表です。
株主の権利である純利益は、最大化され、株式値上がり益や配当、会社によっては株主優待と言う形で投資家に分配される。と言うことがわかりやすくまとめられています。世の中には意外にもこのことを理解せずに株式投資がギャンブルと同等のものと捉えられて人が多いことに驚かされます。

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 ものすごく単純化して言ってしまえば、世の中の金利水準と、株主に帰属する純利益(1株あたり純利益はEPSと呼ぶ)が将来どのくらい増えるのか? 減るのか? で株価が日々変動しているのです。

 次回は株式投資信託の積立について書いていく予定です。


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