記事抜粋210

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Previously, 記事抜粋209


こんなこと別にやりたくないが虫は追っ払わなイカンからな。

ところで、Linkedinからの質問って、なんで頭が悪そうなんだろう?

  • 前にMBAのお誘いがしつこかった時に「You can mind your own poor academic/business background.」とやったらピタッと止まりましたが(笑)。

  • 「博士が、今更修士取って何が嬉しいの?(笑)」って日本語で添えとくとさらに効果が有ったみたいね(笑) -- グーグル翻訳とかで何となく意味はわかるんだろうね。

  • 米国のIT産業の低級職ってなかなか悲惨な状況で生きてるみたいね(笑)。

  • お、こう書いたら、一人逃げた(笑)。

日本のショボい・安い労働市場に生息するエージェントよりは、海外からのオファーが来る分LinkedInのほうが役に立つかもしれませんけどね。

  • 俺はそっちはオープンにしておらずhibernate modeにしてますけど(転職活動はしてませんってこと)、それでもオファーは来ますね。

  • LinkedInの低級職は何もしなくていいと思うけどね(笑)。ただ、プラットフォームを提供しておけば。

  • LinkedInはテクニカルに必要な仕事だけ残して低級職は全部クビ切ったら?AIで代替できるでしょ。


< 小咄1 >

硫化物固体電解質も世界中で検討されるようになってきましたが・・・

  1. たぶん、「硫化物っていいらしいよ・・・」くらいな動機でやられてますな。

  2. 「桐島、部活やめるってよ」くらいな感じの情報・・・。

  3. 日本のこの分野の研究者、例えば20世紀の松下電池の近藤さんとか、ガラセラを開発した辰巳砂さんとか、LGPS型結晶を開発した菅野さんとかには、たぶん理論的な動機が有ったんですよ -- だから、性能がイマイチ出てなかった時代にも諦めが悪かったんでしょうね。

ということで、理論的な動機の理解は重要ですよって話。

  • LinkedInは米国発のSNSですが、米国に理解できなくてもいいんですよ。

さて、Vehicle Electrification & Renewable Energy XIII | LinkedInでの冒頭の小咄でこういう話をしましたな:

< Note 1 >

  1. Li+ traveling distance at t → 0, L(0) ∝ t.

  2. Li+ traveling distance at t ≠ 0, L(t | t > 0) ∝ t^1/2. L(t) = (2Dt)^1/2, where D is the diffusion coefficient, and t is time.

  3. In my opinion (since 1998-1999), the t → 0 limit is the principle of the superionic conduction type I: the high-concentration limit.

  4. Type II would be the low-concentration limit, e.g., Ohzuku model.

イオン伝導の話してますが、動くものは電子でも、格子振動(ま、伝わるのは「波」ですな。)でも何でもいいんですよ。


まず一つ目、超イオン伝導にはhigh-concentration limitが良かろうってことです。

[1] まずは単純な算数から!

  1. Traveling distance、L(t)、って歩幅です。足の長い人は一歩で大きく進むことができますね。

  2. 時間ゼロ極限(tは実は歩数になってますけど、単位時間当たり1歩と考えればいいんですよ。)ではL(t→0)はtに比例してますよね。

  3. なのに、歩数が増えていくとL(t)はtの1/2乗に比例することになっちゃいますよね。すんげえいっぱい歩いたはずなのにあんま進んでねえって話です。


[2] なんでhigh-concentration limitがええのん?

  1. ぶっちゃけて言えば、いっぱい歩いても一歩目とあんまり環境が変わってねえからです。

  2. t→∞でもt→0の時とあんまり変わんねえってことです。

  3. 良い例は水溶液中のプロトン、H+、の伝導です。めんどくさいので、お前、自分で勉強しろ:グロッタス機構(Grotthuss mechanism)またはプロトン・ジャンプ機構(proton jumping)とは、プロトンの過剰もしくは不足が水素結合ネットワークを介して隣接分子間で共有結合の同時的生成・解離を繰り返すことにより水もしくは他の水素結合性液体中を拡散する機構をいう。 ・・・下の表1に示すように、プロトンの電場印加時の拡散速度は特異的に高いことが知られるが、この理由としてプロトンのイオン半径が小さいことに加えて、他の一般的カチオンが単に電場により加速を受けるだけなのに対してプロトンはグロッタス機構により拡散することが挙げられる。ランダムな熱運動はプロトンの移動も他のカチオンの運動と同様に阻害する。最後のランダムなってとこが、実はL(t)∝t^1/2に関係してんだが、まあいいや。化学屋さんってあんまり数学的にモノを考えないんですよ(笑)。量子トンネル効果はカチオン質量が小さいほど起こりやすくなるが、プロトンは安定なカチオンのなかで最も軽いカチオンであるため、量子トンネル効果の影響を若干受けるが、それは低温時にのみ支配的となる。 あ、なんか違う話出ちゃった。まー、これもね、プロトンはともかく、他の例では意外に高温でも・・・って話になるんだけどね:光誘起XY型超電導相転移(できれば室温で)

  4. まあ、完全にt→0とt→∞が同じになるわけではないけどね。古典的な粒子(イオン)が動いてんだから。

桁が一つ違うでしょ、H+。

[3] おまけのlow-concentration limit・・・

  1. こいつは1999年に小槻さん(あ、まあまあ有名な電池学者さんね。)が「やりたい!」って言ってたやつなんだが、「イオン密度低いほうが、電界かけたらピューっと進んでいけるやん!」って話。

  2. そりゃまあ、電界かかればピューっといけますよ。

  3. リチウムイオン電池って、放電した状態でも正極のほうが電位は3 Vくらい高くなってんの(もちろん負極と正極と同じ電位にまでできますけど、短絡してもそうなりますけど、そうならないように制御してます。)。これを充電して電位差を4 Vとかそれ以上に上げてんの。充電するときは正極のほうが電位が高いから、正の電荷を持つLi+は「わぁーい!」ってウォータースライダーを滑り降りていけるんですけど、帰りは「鯉の滝登り」せなならんのよ。リチウムイオンって鯉ちゃうからね。登っていきませんよ。

  4. 充電できても放電できんね。

  5. あ、この説明が必要か:荷電粒子の移動にはドリフトと拡散が有りましてな。ドリフトできなくても拡散はできるんですよ。これは上述の電位でも放電できる理由です。どうせ拡散律速になるんだったらhigh-concentrationのほうがええやろって理屈なんですけど。

  6. で、あのオッサン、いつもCyclic Voltummetry(CV)の結果見せるの。CVって、まともに充放電させたら「こりゃ、だめじゃん・・・。」ってなるものでも、無理やり電位掃引して充放電回せるのよ、まあ、充電ピークと放電ピークが極めて非対称だからバレバレなんだけど(笑)。

  7. でも、たぶん、会社(三つ目の、な。)でわかったの俺一人だけだっていう・・・。

  8. その後なんよ、研究所の所長にこっそり呼ばれて「どや?」って聞かれ、「積層セラミックコンデンサみたいなもんだったらできるでしょうけど(あ、酸化物だったからね。)。」ってこたえ、「そんなもんならやりとうない。そもそも日本で電池なんかやっても儲からんで。はよ、次のテーマ、考えとき!」って言われ、「ですよねー」ってこたえたの。

  9. ま、実を言うとその考えを、「(電子の、な。)強相関じゃなくて弱相関でうまいことやれば、実はめっちゃ効果大きいんちゃうの?」と思って、光誘起XY型超電導相転移(できれば室温で)に使おうと思ったんやけどね。

  10. なんでも役に立つんですよ(笑)。



< 小咄2 >

超イオン伝導を目指すにはhigh-concentrationがいいんですが、

  1. 溶液だと、塩をたくさん溶かすと高粘度になってしまいますね。そうなると却ってイオン伝導度が低くなってしまうので「ちょうどいいところ」でやってます。

  2. 高分子だと、塩をたくさん入れると高分子の「部分的分子運動」が阻害されてしまいますよね。そうなると却ってイオン伝導度が低くなってしまうので「ちょうどいいところ」でやっています。

  3. 無機結晶だと、塩を入れる必要は無く、リチウムイオンの入れるサイトにリチウムイオンが入っているだけで良いです。結晶格子の運動もたいして阻害されません。したがって、『ためらいなく』、超高リチウムイオン密度にできます。

  4. ということで、Electrochemical Impedance Analysis for Li-ion Batteries (2018/02)でも説明しましたが、ノーベル賞受賞者の吉野さんがこういうことを言ってます(当時、英語でPostっを書いていたので、吉野さんの日本語を英訳してます):According to A. Yoshino, (i) Li+ conductivity = Li+ density × mobility ratio × transportation number, (ii) that of liquid= 1 mol/L × 1 × 0.35 = 0.35, (iii) that of sulfide = 30 mol/L × 2.5/30 × 1 = 2.5.

  5. 2.5/30ってのは、本来2.5倍動きやすくなってますが、リチウムイオンが動こうとしてる先に他のリチウムイオンがあると動けませんって、そんな意味です。

  6. そういうこともあるので、菅野さんなんかは、リチウムイオンがフルに充填された状況から少しリチウムイオンを抜いて隙間をつくることでリチウムイオンを動きやすくしています。よくある手法です。


ちなみに、酸化物結晶よりも硫化物結晶のほうがイオン伝導度が高いのは

  1. 硫化物イオン、S^2-、のほうが、酸化物イオン、O^2-、よりも分極率が大きいので、分極率の小さいリチウムイオン、Li+、を強く束縛しないこと、

  2. 硫化物結晶は柔らかいので、硬い酸化物結晶と違って、密接な結晶海面をつくりやすくなり、粒界抵抗が低いこと、のほかに

  3. 吉野さんは「リチウムイオン密度が硫化物結晶のほうが酸化物結晶より高いから」と説明してますね。


ま、このへんで、電解質は硫化物ほぼ一択だとわかると思います。


[1] ちょっと古いが:導電率が高い硫化物系電解質と大容量電極材料 2019年更新

  1. 辰巳砂さんのね。

  2. 辰巳砂 昌弘(大阪府立大学 学長) 戦略的創造研究推進事業CREST 二酸化炭素排出抑制に資する革新的技術の創出「固体界面を制御した全固体二次電池の創製」(2010-2015)  先端的低炭素化技術開発ALCA 次世代蓄電池「全固体電池チーム」研究開発代表者(2013-2022)

  3. リチウム硫黄電池の話なんだが、それはどうでもいいので(笑)、下の図を見てね。

  4. イオン伝導度は今はずっと上がってますよ。そこではなく、役割分担を見てね。海外の論文は「わかってねえなあ」ってのが多いから。役割分担の基本は20世紀に松下電池がだいたいまとめてたんだわ。

  5. 今までにも何回も指摘しているけど、敢えてもう一回だけ。

  • 正極活物質は結局保護膜コーティングしてしまうので、アルジロダイトじゃなくLGPS型でもいいんだけどね。

  • アルジロダイトはちょっとイオン伝導度が低くてな。


硫化物全固体電池も、圧粉成型してつくれる小型品はマクセルが既に量産しているし(日立造船もたぶんこれかな)、車載用のような大型品をつくれる塗工プロセスももう実現は見えている -- こんなとこに詳細を書くわけにはいかないが。

皆さん、楽しみに待ってたらいいのよ(笑)。


とは言っても当分HEVが主流だけどね(笑)。

2035年から日本でもPure ICVをつくれなくなる。15年ほどで全部HEVに置き換わるでしょう。その2050年には硫化物全固体電池を使った安いBEVが当たり前になっているでしょう。そこから徐々にBEVを増やしていけばいいわけ。

それまでは、まとめて注文してディスカウントしてもらえる商用車などで原油に依存しない経済の準備を段階的に進めておけばいいだけ。

ま、これまでも日本が一番順調にガソリン消費量減らせてますから(笑)。


こんなこと言って騒いではいますよ:ユニセフ、温暖化に関する新分析結果発表 日本の9割超の子どもが1.5倍の回数の熱波を経験 1960年代と2020年代を比較、世界的に熱波増加

  1. 化石燃料を燃やして排出する二酸化炭素が温暖化にどれだけ影響するんですか?

  2. 水蒸気のほうがよほど温暖化に寄与してるんですよ。だいたい2-3倍。

  3. 人類がコントロールできるのは二酸化炭素排出量だからってことでこっちがやり玉に上がってるだけなんですよ。

ま、居住可能面積当たりで世界で一番多く再エネ導入してるのは日本ですから(笑)。

  • ちょっと人口過密にしすぎちゃったけどね・・・。



[2] 三井物産・住友商事・兼松…商社、脱炭素インフラ開発活発化

  1. やっぱ、商社ってのは必要だねぇ・・・。

  2. 商社が国内で脱炭素関連のインフラ開発を活発化している。

  3. 脱炭素はエネルギー自給を目的としたものと考えてよい。

  4. 企業で調達ニーズが高まる太陽光由来電力を遠隔供給するほか、発電量の不安定な再生可能エネルギーの需給を調整する蓄電所を増設。さらに電気自動車(EV)の高機能充電器を投入するなど、電力のサプライチェーン(供給網)の上流から下流まで幅広くカバーする。商社の産業ネットワークを生かして、脱炭素システムの社会実装を着々と推し進める。(編集委員・田中明夫)

  5. 俺は太陽光発電パネルでも風力発電用風車(こっちは日本製におもしろいものが有るけどね)でも電池でもBEVでも中国製を使って全然かまわないと思うわけ。システムを日本がつくって日本が管理すれば全然OKだと思うわけ。

  6. 太陽光PPA 敷地外から供給 三井物産子会社の三井物産プラントシステム(MPS、東京都港区)は、顧客企業の敷地外の太陽光発電所から電力を供給するオフサイトコーポレートPPA(電力販売契約)で攻勢をかけている。コンビニエンスストアのセブン―イレブン約750店舗に対し、新設の太陽光発電所から調達した電力と環境価値を供給するサービスを3月から21年間の契約で始めた。今後は約2000店舗に供給網を広げる計画だ。 消費者の環境意識の高まりに対応する小売り企業や、データセンター(DC)で電力を大量消費するIT業界などでは再生エネの利用ニーズが高まっている。一方、大型の太陽光パネルを設置できる場所は限られ、事業者は遠隔地から再生エネを調達する必要性に迫られている。 MPSは太陽光発電所の開発や電力系統への接続などを手がけてきた実績を生かし、「(仕組みや契約が)複雑な遠隔からの電力供給の設計で知見を発揮していく」(谷垣匡輝社長)とし、オフサイトコーポレートPPAの受注拡大を狙う。

  7. 不測の事態が有っても経済を止めないためには事業者向けの電力を自給していくことが必要なわけ。

  8. まあ、家庭用太陽光発電と家庭用蓄電池を使ったバーチャルパワープラントでもいいんだが、一部、経済合理性を欠いたものが有ってな(笑)。 ①リチウムイオン電池なんてものは短周期変動対策+αが経済合理的限界(家庭用蓄電池は現在リチウムイオン電池一択となっているがこれは不幸な選択肢。本来はコストが半分程度で済む水溶液系の蓄電池が必要なのだ -- 長周期変動対策だから。)。 ②バイポーラ鉛蓄電池やレドックスフロー電池といったリチウムイオン電池の半分程度のコストで済む水溶液系の蓄電池が長周期変動対策にはふさわしい。今苦戦しているが、水系ナトリウムイオン電池に期待しているのもここだ。 ③日間変動対策くらいになると水素火力が欲しい。規模が小さい場合は水素吸蔵合金と燃料電池を使ってもいいが、あまりコストエフェクティブとも思えん。 ④季節間変動になると長期備蓄できるアンモニアが必要になる。当然、火力発電に使う。今、石炭火力が担っている機能を果たせる火力発電が必要なのです。

  9. その点、三井物産はさすがだ。

  10. 再生エネ調整蓄電所 中古EVバッテリー活用 住友商事は発電量が天候に左右される再生エネの需給調整役となる蓄電所の開発を強化しており、30年度末までに国内で50万キロワット規模以上の施設整備を目指す。23年には北海道千歳市で、日産自動車と共同で回収した中古のEVバッテリーなどを使う蓄電所を完成し、24年4月から需給調整市場で電力取引を始めた。 同蓄電所はEV約700台分のバッテリーを収納可能で、約2500世帯が1日に使う電力相当の6000キロワットを出力できる。住友商事の浜田盛亙エネルギーストレージビジネスユニット部長は「循環型経済に向けてEVバッテリーのリユースを含む事業モデル構築の足がかりにしたい」と語る。 また住友商事は、再生エネ比率が高い九州地方でJR九州の遊休地や沿線地を使って蓄電所開発を進めており、3月には第1号案件となる1500キロワットの出力を持つ設備を熊本市で完工。白鷺電気工業(熊本市東区)と連携し、同社にリースされているEVを電力系統に接続して需給調整に使う取り組みもこのほど始めた。

  11. BEV用の電池のリユースも必要やね。そんなに大きくする必要無いけどね。住友商事、日産自動車、頑張ってもらいましょう。

  12. EV充電器 韓国製、日本投入で連携 兼松は韓国のEV充電器大手であるEVAR(エバー)と、日本などでの充電器販売で連携する覚書を6月に締結した。エバーは韓国サムスン電子から18年に分社したスタートアップで、複数のEVに効率的に給電する技術が強み。同国で累計約3万台の充電器を販売し、23年は2年連続で販売台数シェアが約20%とトップの実績を持つ。 兼松は子会社を通じ法人向けEV管理サービスを展開するモーション(東京都文京区)に出資するなど、EV関連事業を強化している。政府が23年時点で国内に約3万基あるEV充電器を30年までに30万基へと拡大させる目標を掲げる中、兼松の販路などを生かすことで24年度中に日本でエバー製EV充電器3000台の販売を目指す。

  13. まあ、できる範囲でがんばったらええわ。

  14. 洋上風力など 全国各地に拠点 商社各社は30年にかけて全国各地で洋上風力発電を開発するほか、燃焼しても二酸化炭素(CO2)を排出しない水素・アンモニアの供給拠点など大型インフラの構築の検討も進めている。アンモニア調達網や再生エネを使った水素生産施設などを整備し、発電燃料や工場の熱源向けなどに水素・アンモニアを供給する見込みだ。

  15. 三菱商事が頑張ってますな:三菱商事が欧州で10年に亘って育成してきた洋上風力人材の活用と、子会社であるオランダの総合エネルギー事業会社Eneco社の知見を活用し、国内サプライチェーン構築・産業競争力強化と地域共生・共創を図りつつ、国内洋上風力発電事業の開発を進めています。本事業を通じ、日本政府が掲げる2050年カーボンニュートラル社会の実現に向けた再生可能エネルギーの主力電源化に貢献していきます。

  16. しかし、どうも「おぼろげな頭の政治家」とかが不満そうなんだな・・・。

  17. 東洋経済オンラインでは:三菱商事の「大規模洋上風力」は本当に稼げるのか ハイリスク、ローリターンといわれる洋上風力/・・・三菱商事を中心とする企業連合は2021年12月、国の洋上風力発電事業の公募で秋田県、千葉県の3海域の事業を総取りした。落札した3事業では、GE製の風車を合計134基建設し、合計174.2万kWの容量となる。それぞれの海域を30年(売電期間は20年)占用する、まさに巨大プロジェクトだ。施工は鹿島とオランダのバンオードによるジョイントベンチャーが担う。総事業費は「1兆円に近いほうの数千億円」(電力業界関係者)とも言われる。「今年半ばから詳細設計に入る。洋上風力を安いコストで仕上げ、競争力のある使いやすい電気をつくりたい」。事業の実行部隊となる三菱商事洋上風力の田中俊一社長は表情を引き締める。2021年の入札で三菱商事が示した売電価格は、入札上限の29円(円/kWh)を大きく下回る11.99~16.49円。20円台で応札した事業連合が多い中、圧倒的な安値が「事業独占」の決め手となった。 入札第2ラウンドは事実上の撤退 「価格破壊」「赤字入札ではないか」。ライバル企業の関係者は異口同音にこう揶揄する。だが、三菱商事の中西社長は「採算を取れる値段を算出し、この値段で選ばれるなら応札しようと打って出た。3海域が取れたのは結果にすぎない」と意に介さない。安値のカラクリは「企業秘密」として明かさないが、風車のメーカー選びから建設の工法、稼働率や風況をどう見るかといった、「(他社とは)ひと味もふた味も違う」(中西社長)という三菱商事独自のノウハウを結集して、売電価格を弾きだしたようだ。安値価格を打ち出せた要因としては、オランダの電力子会社「エネコ」の練度の高いノウハウを取り入れたことも大きい。「われわれはヨーロッパの成熟度を他社より先に持ち込んで、差をつけることができた。たとえば、海の状態が悪いと工事は遅れる。プロジェクトマネージメントが難しいが、そこにエネコのノウハウを入れて、マネージメントの手法を確立している」と、三菱商事洋上風力の田中社長は語る。

  18. なぜ「おぼろげな頭の政治家」は不満なんだろう?

  19. 「懸念されている中国の技術」も使ってないんですけど・・・。

  20. 俺は中国製品も使えるものは使っていいと考えてますよ・・・。

  21. でも、使わなきゃいけないってものでもないだろうに・・・。

  22. 何がご不満なんだろう?日本の再エネをファミリービジネスにしている政治家の皆さん・・・?

  23. ただ政府の計画では30年度の電源構成のうち風力発電は5%、水素・アンモニアは1%を占めるにとどまる。短・中期の開発やエネルギーの安定供給の観点なども踏まえれば、19年度時点の約7%から30年度に15%前後への引き上げを目指す太陽光や需給調整力の整備を含めた開発を、同時並行で進める必要がある。

  24. 洋上風力は2030年以後が本格的スタートって感じですからな。それが何か?

  25. 政府は50年のカーボンニュートラル(CN、温室効果ガス〈GHG〉排出量実質ゼロ)達成の中間目標として、30年度のGHG排出量を13年度比46%減にすることを目指している。“待ったなし”のCN社会実現に向けて、商社の事業創出力を生かしたインフラ開発競争が加速しそうだ。


[3] ポジションまるで逆ですけど参考にします:新しい油田とガス田が1.5倍に増加し、気候をXNUMX℃経路からさらに押し上げる

  1. 「グリーン教」という新興宗教だけでなく、化石燃料価格を高く維持したい人たちが背後にいるんだと思いますけどね -- ま、化石燃料採掘で食ってる人たちにとっては、ある程度は、持ちつ持たれつってとこも有るので悪いとばかりは言い切れないですけど。

  2. 昨年(2023年)、世界中で石油とガスの生産者が、ヨーロッパのすべての確認済み石油埋蔵量と同等の埋蔵量を認可し、発見しました。

  3. おめでとう!

  4. 新たな油田開発は気温上昇を1.5℃に制限するシナリオと両立しないという科学的合意にもかかわらず、彼らはXNUMX年末までに制裁額をXNUMX倍にすることを目指していることが、新たな報告書で明らかになった。

  5. てめえはBEV以外の自動車に乗るんじゃねえ!

  6. 飛行機でも船でもトラックでも、化石燃料使って輸送されたものを一切使うんじゃねえ!

  7. 化学繊維を使った衣服も着るんじゃねえ!

  8. 化石燃料を使って発電された電力も使うんじゃねえ!

  9. パソコンにもスマートフォンにも化石燃料からつくられた合成樹脂が使われているから、お前は使うんじゃねえ!

  10. 以上。


[14] 【危険】停泊中の船の貨物が大爆発の瞬間…リチウム電池や危険物が温度上昇で爆発か 衝撃波が4キロ先に到達 中国 FNNプライムオンライン

  1. あー、もう、せっかく中国製電池盛り上げてやろうとしとんのに・・・。

  2. コンテナターミナルの監視カメラが捉えていたのは、停泊中の貨物船の荷物が爆発した瞬間。黒い煙と舞い散る破片が瞬く間に画面全体に広がっていきます。その爆発の大きさは、港から離れた住宅街でも確認できるほど。さらに、約4km離れた場所でも、衝撃波が伝わったのか、撮影者は思わずカメラを傾けていました。ここは世界でも有数の貨物取扱量を誇る中国・浙江省の巨大ターミナル。爆発したのは、上海から中東に向けて停泊中だった船に積まれた貨物。現地メディアによると、中にはリチウム電池や危険物が積まれていたとみられます。危険物が爆発した原因は一体何だったのでしょうか。港で積み替え中だったコンテナの電源が差し込まれておらず、温度上昇したことで発火し、爆発が起きたとみられます。幸い死傷者は出ていないということです。

  3. 車載用の電池は自動車組み立てるところに陸送できるところでつくるから車載用の電池ではないやろ。スマホ用などの汎用品やろ。

  4. ところで、車のダッシュボードの上にスマホとか置いたらアカンよ・・・。リチウムイオン電池入っとるよ・・・ゲルにしとるけどな。


まあ、電池に何か問題が有ったとして、車載用のような上級品でなく、低級電池メーカーがつくった低級電池だろうとは思うけど・・・。いろいろ雑に作ってんだろうなとは思うけど・・・。

車載用でもちょっと何したいかわからんと思う時は有るんよ、中国製:

  1. 俺が中国に期待してんのはLiFePO4で三元系じゃないからスルーしてもいいんやけど・・・。

  2. 2020年のDahnの論文で三元系単結晶一次粒子は中国製使ってたやろ。それはいいが、薄いsol-gel TiO2コーティングしとったやろ。これの狙いもはっきりせんのよ、SEMで微細構造は確認できんってことも有ったけど。

  3. 1997年の獨古の論文で正極活物質と電解液が接触しただけで電解液分解による被膜(Cathode-Electrolyte Interphase: CEI)ができるというのは既にわかってたんよ。Aurbackがauto-oxidation言うて報告したのは2000年だったかな。

  4. で、負極のSEI(Solid-Electrolyte Interphase)ほどしっかりしたもんができんのやなっていうのは、俺も1998年にリチウムイオン電池メーカーに行って勉強してみてなんとなくわかったんやけど・・・。

  5. 負極SEIってのは最初から無機粒子と有機成分がうまいこと混ざったようなもんができて、すなわち、無機多孔質膜がリチウムイオン伝導性の有る有機成分をうまく保持してる形になってるわけよ。

  6. 正極CEIってのは最初から電解液の溶媒がauto-oxidationしてしまって、無機粒子も含まないから、しかもポリマーっていうほどのもんができてるわけでもないから、こいつが流出してしまうんだろうなと思ったわけよ。

  7. で、1999年に別の会社の研究所に移ってから、①正極活物質粒子表面にCEIのscaffoldになる多孔質膜をつくるか、②薄いリチウムイオン伝導性膜をつけてしまうか(いわゆるartificial CEIだね)が必要だろうと思ったわけ。

  8. で、あんたらのやってるsol-gel TiO2コーティングだが、これの狙いが①か②のどっちかわからんのよ。

  9. あんたらよくpassivate言うけど、passivateしたらつまらんやろが、Li+イオン出入りさせなイカンのに -- まあ、正極活物質の活性な表面積を少し小さくしましたって意味だろうとは思うけど、つまらんのよ。

  10. ①にしては多孔度が低いような気がするし、最初にsol-gel反応進めすぎると有機成分と結合して固着させるサイトも少なくなるし、②なら少しリチウム欠損の有るLi2-xTiO3(日本じゃLi4Ti5O12膜をつけるほうが多いかな?三次元チャネルだから確実に外と内がつながるからね。)あたりをつくりたいのかな?残留リチウムと反応して少しそんなもんもできてるのかな?と思うけどそれにしてはLi量がコントロールされてないように見えるのよ。まあ、TiO2でもリチウムイオン伝導性有るけど。

LinkedIn monkeysが「You are eager to showcase your research skills. How can you appeal them to stakeholders?」 みたいな生意気な質問をしてきたので、ちょっと詳細な話をしてみました(笑)。

次の10年の楽しみは、中国の電池製造をもうちっと強化して米国の電池製造を追い込むことに決まりました(笑)。

  • ま、HEVつくっとけ(笑)。



[15] リチウムイオン電池の液漏れ防ぐ、電解液を添加剤でゲル化

  1. ということで、ゲルにすりゃええってもんでもないけどな。

  2. 第一工業製薬が発売 第一工業製薬は7日、2025年にリチウムイオン電池(LiB)の電解液をゲル化する添加剤「エレクセルACGシリーズ」を発売すると発表した。主に車載用に販売予定。サンプル評価が進展しており、年300キログラムのパイロットスケールでの生産技術開発にめどをつけた。商業生産は28年頃を予定しており、四日市工場霞地区(三重県四日市市)に数億円を投じて年数トンのプラント新設を想定する。電解質分野の現在の売上高はわずかだが、30年に30億円規模を目指す。 エレクセルACGシリーズは電解液に2%添加して使う。加熱前は流動性が保たれるため、既存のLiBの注液工程にそのまま適用できる。加熱処理後はゲル化し電解液が漏れるリスクを低減できるだけでなく、各部材の密着性が高まり機械強度が向上する。安全性の要求が高い車載向けを中心に提案する。円筒形LiBよりもパウチ型との相性が良いという。 LiBは可燃性の有機電解液が使われるため発火や液漏れが課題となっており、LiB設計の工夫や難燃剤の添加などの対策が講じられてきた。安全性の高い次世代蓄電池の全固体電池だけでなく、ゲル状のポリマー電解質の研究開発も盛んだ。第一工業製薬は液体電解液を含まないドライ系ポリマー電解質の開発や、ディスプレー部材用帯電防止剤の電解液への横展開などを進めている。

  3. 特許をキーワード検索するとこんな感じかな:JP5498965B2 ゲル電解質を有する電気化学電池の製造方法

  4. ポリアクリル酸エステルの分子量の小さいものを添加しておいて、熱処理(60℃で5時間って書いてるね)して架橋、ゲル化ってとこか。

めんどくさいのう、ゲルなんてどうでもいいんだけど:次世代エネルギーテバイス(1)電解質材料の新展開電解質材料の新展開 2006年

  1. ポリマーゲル電解質とは,ポリマーが化学結合(共有結合やイオン結合,配位結合など)によって,あるいは結晶化や分子の絡み合いなどの分子間の相互作用によって,三次元的な網目構造を構成し,その空隙に溶媒分子を保持した膨潤体の総称である.前者は化学架橋ゲル,後者は物理架橋ゲルとも称される.ゲル中ではイオンは溶媒分子を介して移動し,ポリマー自体はゲル全体の機械的強度の保持と液体成分を固定する役割を担っている.したがって,ゲル電解質中のイオン伝導度は液体電解質の伝導度に匹敵する.また形態的にはやわらかく若干の流動性を持つものから,適度な機械的強度を有するものまで多岐にわたる.

  2. 電解液よりは一桁か二桁イオン伝導度が落ちるけどな。硬いゲルにすればなおさら。ベチャベチャにしとけば電解液に近いかもしれんけど。

  3. 例えばホストポリマーとしては,ポリ(アクリロニトリル)(PAN),ポリ(メタクリル酸メチル)(PMMA),ポリ(フッ化ビニリデン)(PVdF),ポリ(エチレンオキシド)(PEO)などの極性基を有するポリマーや,これらの共重合体,種々の側鎖を導入した誘導体など多岐にわたっている.代表的なポリマーの構造を Fig.1に示す.

  4. ってことで、代表的三種の説明な。

  5. ポリアクリロニトリル(PAN)系 PAN 系ゲル電解質は比較的多量の可塑剤を含む場合でも機械的強度が高く,広い電位窓を有し,正極材料との相性がよいことから,リチウムイオン二次電池用電解質として研究が行われてきた.初期の研究例としては,LiClO4 のようなリチウム塩を有機溶媒に溶解した電解液を PAN に分散し,膨潤させた物理架橋ゲル電解質があり,25 ℃で 10^-4 S cm^-1の伝導度が報告されている 10).最近,Zhang らはアクリロニトリルとメタクリル酸メチルの共重合体からなるミクロ細孔を有する一連のゲル電解質について報告している 11 - 13).ゲル電解質の調製法としては,(1)転相法によりミクロ細孔を有するポリマーマトリックスを調製し,その後,(2)リチウム塩を含む有機溶媒電解液に浸漬してマトリックスに電解液を含ませた後,(3)加熱してゲル電解質を調製した後セルを構築する方法 11),また,(1)の後にセルを組み,(2’)電解液を注入することにより活性化させ,(3’)サイクルしながらゲル化する方法 12),さらには(1)の後にセルを組み,(2’)電解液を注入することにより活性化させ,(3”)セルを加熱してゲル化する方法 13)などがある。このような異なる方法で得たゲル電解質を用いてリチウムイオン電池を構成し,セル特性を比較している.セルを組んだ後ゲル化する方法は,電極と電解質の界面状態が良好で,より優れたセル特性が得られる.

  6. ま、エレクセルACGはもうちっと扱いやすくしたってことはわかるな。

  7. ポリフッ化ビニリデン(PVdF)系 PVdF をエステル系溶媒で膨潤すると相分離構造をもつ物理ゲルを生成する.その構造はミクロ多孔膜に近いので,電解液中のイオン伝導が骨格ポリマーによって阻害されず,優れたイオン伝導特性が確保できる.PVdF をマトリックスに用いた最初の非水ゲル電解質は 1975 年に Feuillade と Percheによって報告されたものであろう 4).その後も数多くの研究が行われ,Croce らは,LiPF6-EC-PC-PVdF からなるゲル電解質(EC :エチレンカーボネート)について報告している 15).このゲルは機械的強度も高く,イオン伝導度は- 20 ℃から+ 20 ℃の範囲で,5× 10^-4 S cm^-1 から2× 10^-3 S cm^-1とかなり高い値が得られている.さらに,Li /ゲル電解質/Ag 添加 LiFePO4 セルの充放電試験では,C/5 レートで約120mAh g^-1 の放電容量が報告されている.この値は同じ組成の有機溶媒電解液よりも高く,3 C レートでも約 80 mAh g^-1で有機電解液とほぼ同等ということである.PVdF 系ゲルも EDLC の電解質に適用可能である.例えば,PVdF-TEABF4-PC からなるゲル電解質の伝導度は,20 ℃で約6× 10^-3 S cm^-3という高い値を示し,約5 V の広い電位範囲にわたって安定である 16).また,活性炭繊維布電極とPVdF 系ゲルを用いた EDLC では3 V までの充電が可能で,放電容量についてもゲル電解質を用いた方が有機溶媒電解液を 用 い た 場 合 よ り も 高 く な る 結 果 が 報 告 さ れ て い る 1 7 ).PVdF 系ゲルの課題は,ゲル自身は剛直で高い機械的強度をもつが,加圧により液体成分の浸み出しが起こりやすいことである.Tarascon らは,フッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体(PVdF-HFP)をポリマーマトリックスとしたゲル電解質を提案した 18).このゲルの特徴は,可塑剤(一次溶媒)とともに高分子膜を調製し,いったん可塑剤を抽出して多孔質膜とした後,目的とする電解液で膨潤させることでゲル電解質を調製するものである.このゲルは,主にPVdF が機械的強度を与え,結晶性の低い HFP が電解液の保持を担うので,PVdF ゲルよりも電解液の保持特性は良い.

  8. Tarascon型が一番多い印象有るけどな。Sonyもこれだったかな。

  9. ポリエチレンオキシド(PEO)系 ポリマー主鎖構造にエチレンオキシド(EO)の繰り返しユニットをもつ PEO や,側鎖に EO 繰り返し構造を持たせたもの,主鎖間に架橋構造を導入したもの,PMMA などと共重合したものなど,様々な構造をもつポリマーがマトリクス構成材として提案されている.著者らは,Fig.4に示すようなオリゴエチレンオキシドを側鎖と架橋鎖に有するポリ(メタクリル酸エステル)(PEO-PMA)が,高濃度で種々の無機塩を溶解できることに注目し,このポリマーをマトリックスに用いたゲル電解質について検討を行った.二次電池の電解質に用いた例としては,可塑 剤 と し て ポ リ エ チ レ ン グ リ コ ー ル ジ メ チ ル エ ー テ ル(PEGDE),電解質塩に種々のリチウム塩を使用して調製したゲル電解質が最初の報告である 23).

  10. これもわりと有るかな。三洋電機の奴がこれやってたような覚えが有るわ。


最近はその場形成(金属Li)負極用の保護膜としてのゲル膜の開発が多かった気がするが(硬くして強度を上げるってことね)、硬くしたらリチウムイオン伝導度は下がるからね・・・:NIMS、リチウム金属電池のサイクル性能を向上 2023年04月21日

  1. だから俺は、2014-2015年頃だが、Ni-Sn膜とか、Znを使ってやったんだが三次元sp2炭素集電層とかを検討していたわけ、カザフスタン人を適当にだましながら(笑)*1。

  2. 2024年現在、そっちの系統のほうが主流になりつつあるわ(笑)。

  3. 俺は10年前にその二つの組み合わせを考えてたって話。

  4. 馬鹿とは付き合いたくないね、ホンマ。

  5. 物質・材料研究機構 (NIMS) は2023年4月、リチウム金属負極を用いた二次電池の充放電サイクル性能を大幅に向上させることができる「高分子ゲル電解質」を新たに開発したと発表した。 負極にリチウム金属を用いるリチウム金属電池は、従来のリチウムイオン電池に比べエネルギー密度を高めることができる。半面、充放電サイクルの寿命や安全性に課題があったという。 NIMSの研究チームは、高濃度のリチウム塩を含む有機溶媒 (電解液) と水素結合性高分子からなるゲル電解質を新たに開発した。このゲル電解質は、極めて高い力学強度と伸張性を備えている。これをリチウム金属負極の人工的な保護被膜として用いた。この結果、リチウム金属電池のサイクル性能が大幅に向上することを確認した。 研究チームは今後、リチウム金属負極の保護被膜として、ゲル電解質の最適化に取り組むと同時に、広範な電解液系への応用や次世代正極との組み合わせを検討していくという。

  6. ご苦労さん、せいぜい頑張ったら?

*1 いや、ほんま、カザフスタン・ジモティのボスがアホでな(笑):

  1. 俺がこいつらに最初に話したのは、ほぼ飽和溶液の中性水系電解液の話だったのよ。ジモティはようわからんかったみたいだけど。その後まもなく東京大学の山田の水系濃厚電解液(極端なやつはwater-in-saltやね。その後、全部溶媒和に使われてますみたいなのが出てきた。)が出てきて大騒ぎしとるっていう・・・(笑)。いや、お前ら、世界初になれたんやけどっていう・・・。

  2. もう一つ、電解液のバイポーラの話もしたんだけど、「液体じゃ難しい!」って言うて(ま、それが当時の常識だったけどな。手作りなら別にできるやろって話や(笑)。)、俺もじゃあ、教えるのやめよって思ったわ(笑)。

  3. ハードカーボンも教えたろかなって思ってたけど日本の奴に「やめてくれ!」って言われました(笑)。ま、素直に聞いといたわ(笑)。キャパシタ用の容量の小さいのは、日本でPANiやってたアホなベンチャーも使ってたからこれくらいは教えてもええやろ思って教えたけどな。

でもなー、学歴コンプレックスに基づいた暗いルサンチマンに燃える日本人たちより可愛げ有ったのよ、カザフスタンの連中。
特に若い連中はな。

  • ちょっと歳食っとると難しくなるけどね(笑)。



[28] ぼくらが「日本人死ね」を翻訳する理由 習近平氏を怒らせる「大翻訳運動」、中国の国内向け宣伝を外国語に

  1. 中国は国内経済が悪くなるとガス抜きとして憎悪を外国へ向けさせるように仕組む。

  2. これをタイムリーに暴露しようとする運動。

  3. 日本で3月に強い地震が発生すると、中国のインターネット上で「日本人死ね」などと災いを望むかのようなコメントが相次いだ。そうした声を即座に日本語や英語に翻訳する集団が登場、知られざる中国の世論が世界に発信された―。

  4. 世論工作に引っかかるのは情報の偏ったB層であると俺も常々書いている。

  5. これを中国人民の総意と受け取るべきではないと。

  6. 加えて中国は内政と外交とで180度異なるメッセージを発するのが常套手段だ -- 俺はどちらも本音だともどちらもフェイクだとも言えると見ているが。

  7. 反米や反日感情をあおる中国当局の国内向けの宣伝などを外国語で紹介し、交流サイト(SNS)を通じて海外に知らしめる「大翻訳運動」と呼ばれる動きが中国の内外で広がっている。参加者は「中国共産党の世論工作の実態を暴き、世界に警鐘を鳴らす」と動機を説明。習近平指導部は「中国侮辱ウイルス」(中国メディア)と呼び、彼らを敵視する。(共同通信=大熊雄一郎)

  8. ところで、トランプ&バンスと共和党はこれを「中国人を米国に近づけた成果」と考えないのだろうか?

  9. 米国のB層もまた中国のB層同様に世論工作に引っかかる。

  10. ▽翻訳の威力 「ロシアの合理的な懸念は理解できる」。2月下旬、中国政府がウクライナに侵攻したロシアに寄り添う姿勢を示すと、インターネットには「ウクライナの美女を引き取ろう」「ウクライナ瞬殺だ」などとサッカー観戦のようなノリでウクライナを小ばかにするやりとりが展開された。ロシアと緊密な関係を強調する中国政府の方針もこうした世論の背景にあった。

  11. そんな風潮に腹を立てた人たちが米国のSNS「レディット」のコミュニティーでこれらの投稿を自発的に英語に翻訳、海外に紹介したのが、大翻訳運動の始まりだった。翻訳した内容は、中国政府の対外宣伝に隠された“本音”として外国メディアの注目を集めた。 中国の世論は翻訳を介してウクライナにも伝わり、反中感情を刺激。また中国がロシアの侵攻を容認しているとの認識が国際社会に広がった。 「宣伝当局が築いた平和で友好的な中国イメージを突き崩した」。運動の参加者たちは翻訳の威力に手応えを感じた。

  12. ▽緩やかな組織 運動の拠点となっていたレディットのコミュニティーには5万人以上が参加していたが、「個人情報を漏らした」との理由で3月に閉鎖された。 活動の場をツイッターに移すと、党・政府の世論操作や強権的な統治に反感を持つ人が共鳴。「#大翻訳運動」「#TheGreatTranslationMovement」のハッシュタグ(検索目印)を付けて参加する人が増え、今ではフォロワーは15万人を超えている。 少数の有志による自然発生的な運動は緩やかに組織化された。米欧や日本への憎悪をあおり、ロシアの軍事行動を後押しする中国の宣伝や、それに迎合する世論を、英語や日本語、ドイツ語、フランス語、韓国語などで発信している。

  13. ▽「寝そべるな」と言われても 運動初期から参加する中国在住の20代男性が「絶対匿名」を条件に通信アプリを通じて取材に応じてくれた。仮に王さんと呼ぶ。 不況のあおりを受けて失業した王さんはベッドに横になりながらスマートフォンをいじる日々を送っていた。あるときニュースで耳にした当局者の言葉が聞き捨てならなかった。 その当局者は最近の若者が努力もせず、無気力だとして「寝そべり主義」と批判した。好きで寝そべっているわけじゃない―。王さんは身を起こし、自分が無職となった背景を熟考した。 中国当局はここ数年、市場の安定を掲げてIT企業やネット通販、金融業界、学習塾などへの規制を強化した。活力を奪われた民間企業は大規模な解雇を余儀なくされ、さらに新型コロナウイルスの感染を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策の下で都市封鎖が繰り返され、経済活動は停滞。多くの失業者が行き場を失っている。 「政府は失政の責任を若者に押しつけ、世論の目をそらすために米欧や日本への憎悪をあおっている」。王さんの目に、経済が失速する中で対外危機をあおりウクライナに侵攻したロシアと、自国の姿が重なった。 王さんは「中国が台湾に侵攻すれば国民の生活は破綻する。自分たちを守るために大翻訳運動に参加した」と説明。他国に攻撃的な愛国心を育て、軍備増強に走る党・政府の実態を対外発信することで、「暴走を食い止めたい」という。

  14. ▽うろつくネズミ 一方、中国当局は翻訳が武器になり得るということに気づき、強い危機感を抱いた。 党機関紙、人民日報系の環球時報は4月、「(中国に)汚名を着せる翻訳問題が大規模化、システム化している」と懸念する専門家の論評を掲載した。「中国の国際イメージづくりと国際的な発言力の向上に深刻な影響を及ぼす」と指摘し、「中国に関する概念の翻訳の主導権」を握るべきだと訴えた。 習指導部は「愛される中国のイメージ」形成を唱えており、大翻訳運動がそれに水を差す動きとみて神経をとがらせている。宣伝当局は米欧などの反中勢力が背後にいると主張している。 しかし王さんによると、運動参加者の大部分は中国語を母国語とし、中国政府の統治下で暮らしたことがある人たち。中国人のほか、世界各地の華僑や外国人が加わっているという。中国当局の摘発対象とならないよう、リーダーを明確にしない戦略を取っている。 党・政府系メディアは運動参加者を「ウイルス」「うろつくネズミ」などと罵倒し、米欧主導の情報戦と見なして攻撃する。しかし参加者の主力が中国人である可能性には目を伏せているようにも見える。

  15. ▽専制の土壌は国民にも 大翻訳運動が中国内の反日的言論を海外に紹介する理由について、王さんは「中国政府が反日感情を植え付けた結果、どれぐらい危険な世論が形成されているかを明らかにするため」と説明する。中国が日本の脅威を口実に軍拡に突き進むことへの危機感がある。 日本の地震を祝うコメントが翻訳され、海外で反響が広がると、これらの投稿の大半は削除されたという。運動メンバーはこれを“成果”と考えている。

  16. つまり、海外にこれを知らせる意図は無いわけだ。

  17. だから、「内政と外交とで180度異なるメッセージを発するのが常套手段 -- どちらも本音だともどちらもフェイクだとも言える」としている。

  18. LinkedInの日本人コミュニティを見ると日本のB層もどうやら中国のB層、米国のB層と大差無い。

  19. どうやって気づかせようと思っているのだが・・・。

  20. ちなみに俺は、俺個人に直接仕掛けてきた奴しか敵とみなさない。

  21. ということで、「誰かアンタにケンカ売ってきた中国人でもいるのかね?」と問うことにしているが、まあ、B層はB層だ。人間、歳とったからと言って必ずしも賢くなるわけではない。

  22. ただ運動の目的は必ずしも党を脅かすことではない。「ウクライナ美女」や「日本人死ね」を書き込んでいる人の大半は普通の庶民だ。 王さんは「中国人の根っこには中央集権への崇拝があり、党の統治がもたらした結果に一定の責任がある」と指摘する。 専制を受け入れ、人権を軽視する民族心理への深い反省を促すことこそが狙いなのだという。「中国当局が憎悪に満ちた宣伝を停止し、中国のネット民が侵略を支持するような愚かな言論をやめない限り、大翻訳運動は終わらない」


by T. H.


LinkedIn Post

[1] Materials/Electronics

  1. Fermi Level (2018/02).

  2. Vacuum Polarization, and Polariton (2018/02).

  3. Current Status on ReRAM & FTJ (2023/03).

  4. Fermi Level 2 (2023/11).

  5. Vacuum Polarization, Polaron, and Polariton 2 (2023/11).

[2] Electrochemistry/Transportation/Stationery Storage

  1. Electrochemical Impedance Analysis for Li-ion Batteries (2018/02).

  2. Electrochemical Impedance Analysis for Fuel Cell (2020/01).

  3. Progresses on Sulfide-Based All Solid-State Li-ion Batteries (2023/05).

  4. 国内電池関連学会動向 (2023/05).

  5. Electrochemical Impedance Analysis for Li-ion Batteries 2 (2023/12).

[3] Power Generation/Consumption

  1. Electric-Power Generation, Power Consumption, and Thermal Control (2020/07).

  2. H2 & NH3 Combustion Technologies (2020/12).

  3. Electric-Power Generation, Power Consumption, and Thermal Control 2 (2023/12).

  4. H2 & NH3 Combustion Technologies 2 (2023/12).

[4] Life

  1. Home Appliances I (2021/06).

  2. Home Appliances II (2021/09).

  3. Home Appliances III (2023/12).

[5] Life Ver. 2

  1. Human Augmentation (2021/11).

  2. Vehicle Electrification & Renewable Energy Shift I-LXXXI (2022/01-2022/12).

  3. Human Augmentation II (2023/12).

[6] 経済/民主主義

  1. 経済/民主主義 I-LIX (2022/12-2023/05).

  2. 記事抜粋1-209 (2023/05-2024/XX).

Published Articles' List (2004-2005, 2008-2011, 2015)

  1. researchgate

  2. Google Scholar

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