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ヤクブスウォビィク ベガルタ仙台加入からの2ヶ月間

〜はじめに〜

以下は2019年9月10日に出された、ポーランドのサッカーメディア「SLASKNET.com」による、ベガルタ仙台GKヤクブスウォビィク選手へのインタビュー記事の意訳になります。

元記事↑ (画像を押すとその記事に飛びます)

記事はポーランド語で書かれていますが、私はそのまま読んで理解することが出来ません。そのため今回のnoteはGoogle翻訳を用いて英語に変換し、それを翻訳したものとなります。(Google翻訳で波→日をするとトンチンカンな文章になるため一度英語に)そのため、書き手が伝えたいことを100%正確にお伝えしたものではありません。ご理解の上、読んでいただければと思います。

〜インタビュー意訳〜

加入から2ヶ月経ったが、日本での生活には慣れた?

皆んなが初めから良く迎えて来れてすごく良い時間を過ごせてる。8月半ばには娘と奥さんがこっちに来たし。

日本語についてはどう?

日本語は本当に難しいけど、書くより話す方が簡単。文字はもうさっぱりわかんない。奥さんも本当頑張ってる。

何か他に大変なことはある?

特にないかな。地震は何回か経験したけどね。仙台にはプロ野球チームがあって、それを観戦してた時に地震が起きた。特になんともなかったけど、多くの人が心配してくれて、日本人がどれだけ気配りしてるか知ることができた。

数年前に起きた災害がそうさせてるのかも

そう思う。3.11については仙台に来る前にポーランドのジャーナリストの方がドキュメンタリーを見せてくれたので知ってた。

日本のクラブでプレーすることは簡単な決断ではなかったと思うけれど?

他の国からもオファー来てたけど、仙台のオファーが1番具体的で、交渉も速やかに進んだ。仙台から熱烈なオファーが届いてるとエージェントから聞いてから、数日でクラブ間合意に至ったんだ。(移籍金約25万ユーロ) 自分にとっても充分なオファーだった。

断り切れない額だった?

ポーランドの時とは比べられないくらいの良いオファーだった。ポーランドではチームの大事なプレーヤーとして活躍してたのに、チームの中でも給料は低いほうだった。
ただお金は今回の1番の決め手というわけではない。ステップアップになると思ったし、他の国でプレーしてみたかった。Jリーグはポーランドよりもレベルが高いと思う。

プレーしてみてどう?

まず初めに試合はとても速くて、技術がある選手がたくさんいる。相手も毎試合いい選手がいて、集中を切らすことは許されない。一つのミスが大きなミスとなってしまうから。

ファンについては違いがある?

来る前にカミンスキーから熱狂的なファンがいるというのは聞いていて、それは本当だった。約15000人が毎試合スタジアムに来て、クラブのことを理解している。多分8年前に起きたことが繋がりを深めてるんだと思う。ベガルタとスタジアムは仙台で大きな役割を果たしている。スタジアムは皆が集う場所で、あの災害のような嫌なことも忘れられる。だからこそスタジアムの雰囲気は熱狂的な上に、温かさがある。本当に人は優しい。近所にアメリカ出身でここに25年住んでる人がいるんだけど、彼は以前ゴミ出しのルールについて知らず、ゴミを捨てていて苦情を受けた外国人選手がいたことを教えてくれた。

サッカー以外に心配することがないね。ポーランドではファンからユニフォームを求められることがたくさんあったけど覚えてる?

もちろん。トラブルになることもあって複雑だった。比べて日本では試合後にファンが選手たちを待っててプレゼントを渡してくれる。フルーツとかスウィーツとか手作りのものとかね。

ポーランドではトレーニングの環境面が問題になってるけど、日本ではどう?

トレーニングは郊外で行い、そこはファンが見学出来るグラウンドが3面ある。それに加えて、もう一つ森の中にあるんだ。そこでは試合前の非公開練習を行う。ドローンでも使わない限り見れないと思うよ。ポーランドの話をすれば、自分がプレーしてたクラブは問題なかった。新しい施設が最近出来たらしいし。

他にトレーニングで違いを感じることは?

来てからの2週間は天候に慣れるのが難しかった。ポーランドでは気温が高い日は、暑さを回避するために練習を早くスタートさせたり、午後に行ったりする。しかしここではそういうことはなく、誰も気にしていない。気温が40度くらいになることもたまにある。それに湿度はとても高く、肌にまとわりつく。初めはすぐバテてたけど、それは突然環境が変わったから仕方ないことだった。今はもうなんてことない。以前のようにプレー出来てるし、とても良いトレーニングが出来てる。

Vítězslav Lavička (前所属クラブの監督)のトレーニングよりもキツイ?

そう思う。

コンディションを保つのは難しい?デビュー戦では無失点だったがそこから失点が続いてる。

さっき言ったように、気候に順応してからはポーランドにいた時と変わらないプレーが出来ている。ジャッジについては国によって違うしね。失点は個人のミスから喫するものがほとんどで、それでバランスが崩れることもある。

前所属クラブの結果は確認してる?

もちろん。なるべく早く結果をチェックしてる。時差が7時間あるからライブで見ることはほぼ出来ないけれど、応援している。いつも勝てるように祈ってるよ。チームはすごく良くやってると思う。そして日本に行くことを許してくれたことにはすごく感謝してる。特にGKコーチのKrzysztofa Osińskiegoは自分をゴールキーパーとして成長させてくれたからとても感謝してる。チームは本当に調子が良いからシーズン終わるまで応援してるし、12月には試合を見に行くと思う。

現GK Matus Putnocky は良い活躍を見せている。

彼のことは優秀なGKとして良く知っている。クラブがゴールキーパーの質を維持することが出来て嬉しいよ(笑)

ベガルタはプレーオフ圏のすぐ上の順位にいる。このような状況を過去経験した身としてデジャブを感じる?

たしかに順位は不本意なものではあるけれど、チームとしてプレーが悪いわけではない。上位のチームと互角以上の戦いをすることもあれば、不可解な判定で負けることもある。ただそういう状況でもデジャブを感じてるから冷静に対応出来る。多分同じような経験を既に前クラブでしていたことも、ベガルタが自分を呼んだ理由の一つかもしれない。でも現在の順位表では、一つ勝てば順位が大きく変わる。

仙台の強化に関わるスタッフは前のクラブで起きてたことも知ってたのかもね(笑)。次はアウェイでの試合。チームはこれまでアウェイで勝ち点を4しか獲得していない。君は同じような状況を2年くらい前に経験したね?

そうだね(笑)これもまたデジャブだ。ただ順位表の真ん中から3ポイントしか離れていないから、その辺りでシーズンを終えられるといいと思ってる。

シーズンが終わったらどう過ごす?

まずはゆっくり身体を休めたいと思う。

〜雑感〜

まず仙台という街、ベガルタというチームへのリスペクトが感じられるインタビュー記事でした。この街が何を経験してきて、そこに住む人々にとってベガルタとは一体何なのか。彼がそれを理解してくれているということは、宮城県出身の私としても、非常に嬉しく思います。

また、仙台が具体的なオファーを提示し、交渉を速やかに進められたという文面がありました。それはやはり強化に関わるスタッフの方々が、シュミットダニエルの海外移籍に備えて前々からリサーチを重ねていたからでしょう。

そして彼の前所属クラブであるŚląsk Wrocławへの愛も存分に感じることができました。同チームはインタビュー中で触れられた通り、万年リーグにおける立ち位置は中位より下といったもので、ベガルタの境遇と似たようなものがあります。しかし現在チームはリーグ戦17試合を戦い首位。このままリーグ優勝出来るよう、遠く日本から応援しています。

さて、2019年はポーランドと日本が国交を結んでから100周年だそうです。この年にポーランドからクバが来てくれたのも何かの縁でしょう。
私達にとって、彼の頑張りやポーランドという国に対して理解を示す事が彼へのリスペクトになると思います。またベガルタ仙台というクラブをチームを全力で応援し、時に冷静に見つめ、頑張りをサポーターが理解し発信していけば、ポーランドのような遠い異国の地でもベガルタ仙台について知ってもらえるでしょう。

杜の都から世界中を照らせよ拳を握って闘う仲間達よ


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