ヤングアダルト(YA)な分類で育ってきた元図書館司書としてはライトノベルなんて只の「角川「ら」ノベルズ」でしかない、という位置付けでしかない。ここはマッシュアップでいつものレファ協の解決事例を用いながら「適切」とか「彫りが浅い」とか言ってみるを用いながら、持論の理論武装を固めて行くより先の道はない、くらいのスタンスでいくしかない。
今日はなかなかフォロワーさんの新作記事も上がってこないし、
明日は歯医者画定なのでなりに睡眠時間は確保しておきたい。
ひとまずSCRAPで出た古新聞は二袋所定の位置に置いた上で
なににすべえかと思案していたが、ここはマッシュアップで
行こうかと。
まあ一度決めてしまったからにはこう行くしかないか。
なので先にテーマソングは決めておく。
『イッパツマン』のED「シビビーン・ラプソディー」。
むろんここまでは、で歌っているのは山本正之。
見事にキャストの一枚目で存命なのが山本正之だけ、
という有様ではある(山本正之は2-3役)。
(一応『スーパーカブ』で実質声優復帰を果たした
原えりこも半ば引退していたに等しいし)
二枚目も存命なのは大滝進矢になった小滝進と小原
さんだけである。
40代以上になると何故か沁みるとも言われている歌詞は
こちらですね。シュールではあるんだけどさ。
まあ、
フニャーとめげてる場合じゃない(ベンベン)
だから話を続けますが。
言ってみれば今回はまずこちらと、
「いっちょんわからん」は「カンガルー」で「I don't know.」
だから「全然わかりません」が一番仲間外れのように
浮いている。|torov|note
もう一つはこちらのマッシュアップで、
ある程度想定される想像力(ないしはかつ妄想力)が
ない人にライブラリアンとしての図書館司書が
レファレンスなぞ出来るわきゃない。それは元であろう
が現職だろうが。ってことで今回もレファ協の解決事例
を用いながら「適切」とか「彫りが浅い」とか言ってみる。
|torov|note
レファ協の解決事例で俎上にあげるネタはコイツに
なります。
提供館(Library) が
埼玉県高等学校図書館研究会 (5100023)
なのは未熟で半端で稚拙臭くもある野郎自大のケース
っぽくもありますが。
まあ図書館司書的な視点で行くと「出典事例が浅い」、
って評価かな。辞書や新語辞典のレベルで満足させてるのは
「埼玉県に行くのよ。」くらい「彫りが浅い」。
なんでこの「埼玉県に行くのよ。」というコマの少年の
表情から、我々は絶望、驚愕、放心…を読み取れるのだろう。
INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
まあAOKIが見事にオデンペックを中抜きに中抜いた
ダシとして使われたKADOKAWAちゃんですけど、
元から立ち上げてた角川スニーカー文庫に加えて、
富士見ファンタジア文庫、アスキー・メディアワークス
を傘下において電撃文庫、『栞子さん』のメディアワークス
文庫をはじめとして数多くのラノベを出版してきたレーベル
の多くがKADOKAWAの軍門に降って「角川系の二束三文小説」
を形成することになってしまったので必然的に、
「角川系の二束三文小説=角川らノベ=ラノベ」
って定義付けがほぼされてしまったのが現状、という
事実に変わりがないと。
あと図書館司書としては多くこのテの本を「ヤングアダルト
(YA)」ってカテゴリの書棚に仕舞ってきた経験が
あるので、ライトノベルの呼称が図書館レベルや書店の
レベルではなく、あくまで初期のパソコンネットの閉鎖的な
空間だった「ニフティサーブ」で名付けられた呼称であった
ことを記していない文献はまず信用に値しないと。
なんとか解決事例においてはネットでのHPでの言説
を援用することで及第点に達しつつある、という
いかにもな状態にまでは漕ぎ着けていますが、やはり
ツメが甘い。
ラノベの大元にあるのは青春小説も源流の一つですが、
それだけではありません。
ひいては「海底二萬哩(2まんマイル)」などに
代表されたジュブナイルやその後言われていた「ジュニア
小説」の流れをも汲んでいます。
(それを商用的なフレーズにかこつけて角川あたりが
打ち出したコトバがライトノベルに過ぎないと。
なおかつそうした部分も孕んでいるのに筒井康隆を
「時かけ」含めて生抱えしつつ眉村卓あたりの感性が強い
部分を置いてけ堀に沈めてしまったのが角川らノベの
いかにも浅薄なあたりで)
「海底二萬哩(2まんマイル)」を原案ベースに
『天空の城ラピュタ』の設定とかが入り混じっている中
から作られたのがほとんどガイナックスが孫請けしてた
『不思議の海のナディア』だったのは有名な話。
「眉村卓的感性」の喪失~だから、現実を直視せざるを
得ない時にSF的要素やファンタジー要素の力を借りて、
一つづつ自分を立て直していく。|torov|note
商用的なフレーズにかこつけた角川あたりの打ち出し方と
それに伴った電撃組などの売り方やライトノベルという
コトバの評価をしないままに「このライトノベルが
すごい」に主導権を持ってかれたまま、キモいまんまで
角川系に囲われる形となり歪に成長したのが現在のラノベな
姿の醜悪さなのかな、とは思っている次第。
ってことで今回は「彫りが浅い」事例を何故の部分も
含めマッシュアップしてお送りしてみました。