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海外企業のよくある○○

カナダの企業戦略の一つにRestructure(リストラクチャー)があります。本日、私の働いてる会社でRestructureの発表がありました。

Restructure(reorgsとも呼ばれる)って何?

どうしても日本で言う”リストラ”を思い浮かべますが、少し違います。カナダで言うRestructure/Reorgsとは、企業内のチームの再編成です。

リオーグ・リストラクチャー(企業再編成)は一定の部門だけで行われたり、企業全体で行われたりします。たまに会社員の解雇を含むこともあります。

実は意外と、リオーグ・リストラクチャー(企業再編成)は頻繁に行われ、想像以上によくあります。私の経験上、2-3年に一度の頻度で部門毎の再編成、チーム内であればもっと頻繁に行われました。

何故Reorg/Restructure(再編成)をするのか?

簡単に言うと、リオーグ・リストラクチャー(企業再編成)をする理由は、組織内の無駄を取り除くために行います。再編成を行うことで、マネジメント、チームの統括、または新規作成を行う事によって、より効率的に企業戦略の決断を出来るようになります。

再編成の例

①似たようなチームの機能や役目、戦略が合わず、プロジェクトに無駄な時間がかかる、もしくはまとまらない。 >リーダーを一人にして2チームの統括を図る。

②役割の違うチームが一つのチームに統括されていて、予算が上手く回らなっかたりプロジェクトの計画が難しい。 >他に似たようなチームとの合併を図り、予算の統括を図る。

③新しい新規事業(部門)が必要だが、それを担当できる人がいない>新しいチームの作成をして、他のチームから人を移動させる。

④会社の経営が上手くいってないので、コスト削減を行う>給与、ボーナスストラクチャーを変える。

⑤会社の経営が上手くいっていないので、コスト削減を行う>社員の解雇を行う。(これは最後の手段です)

今回は②の例でしたが、部門が再編成する際に、社員に求められる内容や職種が変わる場合があります。新しいニーズに合わせて、やるべき事や必要な人材が変わる事があるため、この変化に柔軟に対応できない人は、自主的に辞めるか、異なるチームに移る事になります。

解雇(layoff)もある

日本のリストラで思い浮かべる解雇も企業再編成に含まれる事があります。基本、解雇を避けるのが普通ですが、どのレベルであっても除外ではありません。1年前に私の会社でもエグゼキュティブの解雇がありました。解雇を決めた際の予告は全くありません。急遽チームミーティングが設定され、チームメートや上司が解雇されたことを伝えられて、その後は通常通りに仕事を続けてくださいと言われます。さよならも言う機会もありません。解雇の際は正社員であれば、パッケージ(解雇手当)をもらえる事が多いのですが、予告がないので精神的なショックと経済的なショックを受けます。

今回の企業再編成は解雇を伴わないので少なくとも良かったです。

最後に、

大企業だからって安心できないのがカナダの企業。カナダで働いて10年程経つ中で、何度も経験した企業編成を通して、どんな状況でも柔軟に対応する事が大切だなと実感しました。終わりに、日本であってもカナダであっても、コロナの影響で職を失った皆様、ビジネスに悪影響が出たビジネスオーナーの方が、早く仕事に復帰したりビジネスの回復をできることを祈っています。


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